黒い情事

劇場公開日:

解説

ジャン・ラボルドの原作をポール・アンドレオータ、クリスチャン・ジャック、アンリ・ジャンソンら「黒いチューリップ」のメンバーが脚色、クリスチャン・ジャックが演出したサスペンス・ドラマ。撮影は「戦士の休息」のアルマン・ティラール、音楽はジョルジュ・ガルヴァランツが担当した。出演は「女王蜂」のマリナ・ヴラディ、「黒いチューリップ」のヴィルナ・リージ、「悪い女」のピエール・ブラッスール、「青い牝馬」のアンドレ・ブールビル、ほかにウンベルト・オルシーニ、ホセ・ルイ・ド・ビラロンガなど。

1963年製作/フランス・イタリア合作
原題:Les Bonnes Causes
配給:ヘラルド
劇場公開日:1964年9月26日

ストーリー

大金持デュプレ氏は、いつものように、看護婦ジナ(ヴィルナ・リージ)から心臓病の注射をうけた。が、デュプレ氏は、途中、激しい発作を起して死んだ。医者は心臓麻痺と断定した。しかし、発作中に帰宅したカテリーヌ夫人(マリナ・ヴラディ)は、これをジナのたくらんだ殺人だと言いはり、裁判所にジナを起訴した。翌日、予審判事ゴーデが、取調べのために、二人を呼び出した。しかしジナは姿をみせず、代りに、ジナが自動車事故で入院したという知らせがはいった。カテリーヌ夫人は、これをジナの殺人後の発作的な自殺だときめつけた。解剖の結果、デュプレ氏の死体から、治療薬ヘラピンでない、ウメランが検出された。ヘラピンは静脈注射で、ウメランは筋肉注射なのだ。当然ショック死は予想できる。デュプレ氏の発作は故意に起された、明らかな殺人だった。さらに数日後、デュプレ氏の遺言が発見され、それには、全財産をジナに贈るということになっていた。ジナの容疑は深まった。一方カテリーヌと肉体関係のあった悪徳弁護士カシディ(ピエール・ブラッスール)は、ある夜、デュプレ殺しの犯人が、カテリーヌ自身であることを告白された。さすがに「売女め」とどなりつけたカシディだったが、しだいにカテリーヌの豊満な肉体の海におぼれこみ、カシディはカテリーヌと手をにぎった。裁判が始まった。老獪な悪徳弁護士カシディはたくみに、証人をあやつり、ジナは不利な立場に追いこまれ、有罪となった。しかし、そんなある夜、カシディはカテリーヌからの電話で、カテリーヌが他の男のもとにはしったことを知った。怒ったカシディはジナの弁護士に事の真相をつげた。「やがてカテリーヌのうえにも、正義の裁きがおりるだろう--」と。

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