グレムリンのレビュー・感想・評価
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創意工夫と絶妙なバランス感
1984年の作品。
当然CGなんて使われていないのですが、この完成度。
グレムリン達の見せ方や造形に様々な創意工夫が為されていて、全く古さを感じさせない。
ビリーパパの発明品(いちいち笑わせてくれる)、今は普通に商品化されてる物も多いけど、当時は夢のアイテムだったのだろうな、、、。
フッターマンの外国製商品に対する不満は貿易摩擦の描写だし、金融システムへの風刺、多民族国家であるからこその新しいカルチャーや人種問題への畏怖等、様々なメタファも織り交ぜ、ヘビー過ぎるクリスマスの思い出話(コレ聞いた時のビリー、ドン引きしてるよねw )やママンのグレムリン退治描写(害虫退治するとき、ああいう咄嗟の残酷さ出ますよね、、 )等、ひとつ間違えば突散らかしただけで終わってしまいそうな要素を絶妙なバランスで構成して、ファミリー向けホラーに仕立て上げたバランス感覚は本当に素晴らしい。
歴史的資料の価値もある名画です。
懐かしい。大学に入って映画にはまりだした頃の作品。今見てもやっぱり...
懐かしい。大学に入って映画にはまりだした頃の作品。今見てもやっぱり面白い。ギズモ、かわいいのか、そうでもないか、微妙なところが良い。
しかし、ところどころ本当にブラックですよね、そこが楽しい。お母さんのグレムリン退治が強烈インパクト。
大好きなビバリーヒルズコップの面々も出演してたんですね。ビリーが本作のビリーにビリーと声を掛けたとこ、私的におおうけ。
2作目の印象があまりない。見たのかな?確かめよう。今年、3作目が公開されてたんですね。これまた印象が全くない。なぜだろう(笑)
グレムリン
チャイナタウンの骨董屋で発明家ペルツァーが手に入れた不思議な動物モグワイ。
彼はそれを息子ビリーへクリスマス・プレゼントとして贈るが、
モグワイには、
水に濡らさないこと、
太陽光線に当てないこと、
真夜中すぎにエサを与えないことの三つの誓いが必要だった。
だが、
この誓いが破られた時、
可愛いモグワイは恐るべき凶悪な怪物グレムリンへと増殖していく。
かくして平和な田舎町キングストン・フォールズは悪夢のクリスマスを迎えることになるのだ。
とにかくギズモが可愛すぎる。
同時にフィービー・ケイツも可愛かった。
水に濡らさない、
真夜中過ぎに餌を与えない、
光に当てない、
このモグワイを飼う3つの注意事項がとても上手く活用されていて面白い。
クリスマスに起こった大騒動がテンポ良く描かれていて、
箱庭のような町がパニックになる展開が上手に描かれていました。
お母さんがキッチンでグレムリンを次々にやっつけていく所はとても面白い。
ジェリー・ゴールドスミスによるテーマ曲も、
一度聴いたら忘れません。
当時クリスマスシーズンに公開された本作ですが、
同時に「ゴーストバスターズ」「ゴジラ」が公開されて、
3G決戦と言われてました。
全然、古びてない
大人が観ても新鮮で子供向けのようで人は殺すし残忍過ぎる性格のグレムリンが楽しいし映像もショボくなくて寧ろ今の時代だからこそ新しい。
映画館で白雪姫を観ているグレムリンの群れなんか最高だし刑務所を抜け出した囚人みたいだ。
とにかく素行の悪さが逆に愛らしくて気持ち悪いよか可愛く思えてくるキャラが堪らない。
良い子過ぎるギズモも可愛いケド。
元の飼い主に謝る前に主人公家族は町全体に謝罪しなければならないし多大なる損害を与えているのにラストのホノボノとした感じは何か腹が立つし死人も出てる訳で罪は重い。
親父の発明に文句一つ言わない健気な奥さんがグレムリンを一人で三匹も退治する逞しさ。
幼稚園児から小学低学年の子供たちに観せるべき映画だし80年代のアメリカ映画はそんなんがゴロゴロある。
とにかくモグワイとグレムリンのデザインキャラが素晴らしく永遠に廃れないでしょう。
一人だったら絶対に見なかったタイプの映画
友達に連れられたから見た映画。音楽もクリスマスの雰囲気(確か、クリスマスの時期に封切られた記憶がある)も素敵で、でも、面白くて怖くて、楽しかった!そしてギズモがかわいかった❤️
少年のあの頃
ワクワクしながら映画館に行ったのが中学生。妄想大爆発のあの頃にはサイコーの逸品だった記憶があります。この当時は中々にブラックな笑いが流行っていたような気もするし、バブル突入前夜と考えると色々納得できますね。
そんな事は抜きにしても面白い作品。
ぬいぐるみと突然の殺し合い
総合10点 ( ストーリー:10点|キャスト:40点|演出:55点|ビジュアル:50点|音楽:65点 )
飼育方法を誤ったら、可愛かったぬいぐるみが突然爬虫類のような不良になって暴れまわり、いきなり飼い主と愛玩動物間の壮絶な殺し合いに発展する。
仮にイタチやアライグマなどの侵入してきた何かの小動物が家の中で暴れたりしたとしても普通は即殺し合いとはならないと思う。ところが、無能な甲斐性なしの発明家の夫にはやけに寛大な心優しい妻は、モグワイを見つけた途端に豹変して、あらゆる台所用品を用いて躊躇無く戦い殺すことを選ぶ。これにはモグワイがグリムリンに変身した以上に驚いてしまった。
電子レンジに閉じ込めて焼殺したり、二階の窓から年寄りを投げ飛ばして地面に叩き付けたり、あちこちで展開されるそんな陽気で残酷な物語がてんでしょぼい。大人向けにしてはくだらないし、子供向けにしては健全なわけではないし、この作品って対象年齢はどこを狙ったんだろうか。時代的に止むを得ないとはいえ、ぬいぐるみが動くのはかなりぎこちないし作り物感がいっぱい。
これで1984年のスピルバーグのハリウッド大作か。当時のクリスマス前に映画館でこれを観た家族や恋人たちは、どこをどう楽しめば雰囲気が盛り上がったのだろうか。煙突から死臭が漂う話で幸せな気分にはなれそうにないし、このような殺戮の話が娯楽として面白いとも思えない。
グレムリンとは黒人のことでは?
このスピルバーグの代表作を初めて鑑賞。
観ながらふと思った。彼の映画には黒人が出てこない。この作品もしかり。ところが変態し狂暴化したグレムリンのファッション、ダンス、酒やたばこの嗜み方は黒人ではないか。
とすれば、この不思議な生物の飼い方の注意点はそのまま、黒人には光を当ててはならない。黒人には水を与えてはならない。夜中に黒人に食事を与えてはならないということになる。
黒人が自由を得て、社会のあらゆる場に進出してやりたい放題すると、世の中はこの町のパニックのような状況になるから、彼らに自由や夜間の外出許可を与えてはならないのだ。社会のあらゆる不具合、原因不明の故障は黒人のせいかも知れないと疑う必要がある。
グレムリンを黒人と読み替えると、80年代黒人の経済力と文化がアメリカ社会で市民権を獲得しつつあった時期、この流れに警鐘を鳴らすメッセージとなる。
深読みのしすぎだろうか。これが子供の鑑賞も念頭に置いた作品であることが余計にそのような発想を起こさせる。黒人をのさばらせる世の中にするな。君たちの居場所は奪われることになる。と。
もちろん製作した当事者がそのような思想、考えの持ち主なのだと言いたいわけではない。このアメリカ社会の抱える人種問題とこの時代性を考えるとそのように読み解くことも可能だということだ
微妙
良くも悪くもないな…。
「キャラクターデザイン」足す「ストーリー構成」でプラマイゼロってとこですね。
非常にもったいない!
いろいろな場面で、もっと面白くできたであろう箇所がありました。
多分、キャラクター作った勢いのテンションでポポーンと作品を仕上げちゃったんでしょうね。。
おもちゃが動きます
チャイナタウンの骨董屋でペルツァーが手に入れた不思議な生物モグワイ。
彼はそれを息子のビリーへとクリスマス・プレゼントとして贈るが、モグワイを飼うには守らねばならない三つの誓いが必要だった…
学生だったクリス・コロンバスが「ハウリング」に触発されて書き上げた短編の脚本「ギズモ」
これが、スピルバーグの目にとまり、長編化。
どうせ映画にするなら、元ネタ「ハウリング」の監督にやらせようという事でジョー・ダンテの起用。
製作の打ち合わせでゴールドスミスがダンテに「こんな曲はどうだい」と言って、「グレムリン・ラグ」をダンテに聴かせる。
「これだ❕」
と感じたダンテは、このスコアを基に、騒々しくもコミカルな方向へと脚本を改稿😓
こうしてブラックなホラー作品だったコロンバスの脚本「ギズモ」は「グレムリン」と変貌してしまった訳です😅
という事で、本作はホラーとはかけ離れた代物。
前作の映画「トワイライト・ゾーン」の一編「こどもの世界」で、己のカートゥーン趣味と落ち着きのない演出を大噴出しまくったダンテが、再び、大暴れし、「映画で遊ぶ」という趣味に興じた作品になっております😅
本作で活躍するギズモこと、モグワイですが、敢えて手作り感たっぷりの人形にしたそうです😅
映画的に賛否両論の物議を醸した存在ではありますが、商品化し易い代物という点では成功と言えるでしょう。(現に商品化され売ってました😅ワーナー儲かったね🎵)
因みに、諸説ありますが、本作のタイトルにもなった空の妖怪グレムリンの起源は日本兵。
第2次世界大戦の零式戦闘機に搭乗していた兵士がモデルという説が有力です。
戦闘機に搭乗する日本兵があまりにも小柄で、戦闘中の米兵から、その姿を目視出来ないという事態が相次いで起きたそうです。
この為、米兵から「零戦は妖怪(グレムリン)が操縦している」という噂がまことしやかに流れ、現在に至るという話です。
本作が公開された頃は折しも日米貿易摩擦が取り沙汰されていた時代。
「新手の皮肉か❕」
と、疑ってしまいました😅
日米などに宛てた警告と皮肉が今では・・・
80年代はSFXを使った作品が多く作られた。「スター・ウォーズ」によって飛躍的に発達した映像技術により、ファンタジーから冒険活劇までハリウッドが活気を取り戻した時期だ。英国では、あのジェームズ・ボンドまで宇宙に飛び立っている。
このグレムリンは、ちょっぴりブラックなコメディと、ソフトなホラーが混じった独特の風味を持ち、幅広い年齢層に指示された。
いま観ると、マペットだけでよくここまで作ったものだと改めて感心する。マペットは用途によって動く箇所などが違うので、ワンカットのなかでも入替える必要がある。カメラワークを工夫して、フレームの外でマペットを入替えているスタッフがいると思うと、いまのCGにはない微笑ましさがある。
影の使い方も古典的だが、学校の実験室でモグワイが餌を引き寄せるシーンなど効果的だ。
この作品が楽しいのは、スタッフの遊び心が満載なこと。
グレムリン達の悪態は、まるで酔っぱらいオヤジの集団で、ネクタイを頭に巻くが如くポップコーンの袋を両耳に被せた者もいれば、女の子に向かってコートを両手で広げて前を見せるヤツまでいる。
生物教師の臀部に刺さった注射は十字架に見え、刺したグレムリンは悪魔のくせに「天罰だ」と言わんばかりだ。
ギズモはTVで観た映画「スピード王」(1950)に酔いしれてクルマをぶっ飛ばす。
ビリーの飼い犬の表情も楽しい。とくにモグワイが犬に代わるペットになると聞いたときのショックを受けた表情がいい。
「白雪姫」を観るグレムリン達のなかにミッキーがいるのは今や誰もが知っているが、当時は気がつかない人も多かった。
カメオ出演もある。
製作のスピルバーグや音楽のジェリー・ゴールドスミスが発明展の会場にいる。「禁断の惑星」(1956)のロボット、ロビーまで闊歩する。
脇役の顔ぶれも面白い。
なかでも、イヤミな銀行員ジェラルド役のジャッジ・ラインホルドは翌年「ビバリーヒルズ・コップ」では“ビリー”ことローズウッド刑事を演じて好印象を与える。
もうひとり、グレムリンが怖いから早く帰ろうと言った副保安官を演じたジョナサン・バンクス。彼も「ビバリーヒルズ・コップ」に出演しており、悪党メイトランドのボデイガードで非情さを見せる。
いま観ると、「グレムリン」が製作された時代背景も興味深い。
アメリカに日本の製品がどんどん進出していった時代だ。外国製品嫌いのフッターマンが、何かにつけ外国製品にはグレムリンが取り憑いていると吐き捨てる。
ラストでは、モグワイの元の持ち主、チャイナタウンの老人が「アンタらはいつもそうだ。自然の摂理を破ってでも快楽を得ようとする」とアメリカや日本など先進国の大量消費や公害を糾弾する。あの頃、この台詞が中国に当てはまることになろうとは思わなかった。時代の移り変わりとは面白いものだ。
p.s. この映画を観て思いだしたことがある。
当時、ホームシアターなる言葉が聞こえ始め、コンシューマ向けのサラウンド・デコーダー(アナログ5.1ch)が発売された。
エンドロール後のグレムリンの笑い声が時計回りに館内を一周するが、それを家庭内で再現できるかがポイントで、「グレムリン」のレーザー・ディスクはデコーダーを調整するためのリファレンスになっていた。
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