去年の夏突然に

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解説

テネシー・ウィリアムズによる特異な題材の戯曲の映画化。「静かなるアメリカ人」のジョセフ・L・L・マンキウーィッツが、監督し、原作者自身とゴア・ヴィダルが共同で脚色し、「戦場にかける橋」のジャック・ヒルドヤードが撮影した。音楽も同じく「戦場にかける橋」のマルコム・アーノルドが、ボクストン・オウと共に担当。出演は「愛情の花咲く樹」以来の顔合せ、エリザベス・テイラーとモンゴメリー・クリフトに、「雨を降らす男」のキャサリン・ヘップバーンのほか、マーセデス・マッケンブリッジ、アルバート・デッカー、ゲイリー・レイモンド、パトリシア・マーモントら。製作はサム・スピーゲル。

1959年製作/アメリカ
原題:Suddenly, Last Summer
配給:コロムビア

ストーリー

アメリカ南部ニューオルリンズ。ライオン・ビュー州立病院の若い外科医クックロウィッツ博士(モンゴメリー・クリフト)は、画期的な脳手術に成功した。市の金持ちの未亡人ビネブル夫人(キャサリン・ヘップバーン)の風変りな邸に招かれ手術を依頼された。病院を寄贈するのが条件だった。被手術者は聖メリー病院に入院中の姪キャザリン(エリザベル・テイラー)だ。夫人は去年の夏、突然に息子のセバスチャンがスペインで死んだことを息子の庭とされる創生期を模した庭園で話した。その時、キャザリンは、彼と一緒に旅行していたのだ。夫人の話ではセバスチャンは天成の詩人だった。毎年、夏、夫人と旅行し、1年1作の”夏の詩”を書く。ある年、ガラパゴス群島に旅し、”肉食鳥”を見た。砂浜1面を海へ向う海亀の子を、舞い下りた無数の海鳥がむさぼり食う光景である。それを彼は”神”と感じたという。――博士はキャザリンの病名のアイマイさを怪しみ、彼女に会ってみた。そして、自分の病院に移した。手術を要するほどとは思えなかった。セバスチャンは心臓マヒで墜落死したとされていたが、キャザリンは彼の死の前後について、あらぬことを口走っていた。彼女が旅行に同行したのは、舞踏会の夜、貞操を奪われ、男に捨てられたのを、彼になぐさめられたからだ。夫人はキャザリンの強欲な母や弟を買収し、手術承諾書にサインさせ、無理に手術させようとした。キャザリンは女患者の部屋へ飛びおりて、自殺しようとした。彼女は狂ってはいない。彼女には暖かいいたわりが必要なのだ。博士は彼女を元気づけた。手術が不要な証明として、ビネブル邸の庭に皆を集め、その前で彼女に忘れ去った記憶をよみがえらせることに成功した。――セバスチャンは、連れの目立つ女で、男たちを自分のまわりに集めていたのだった。母が年老い、代わりに若いキャザリンを選んだのだ。スペインのベッツア・デ・ロボの海水浴場で、彼女に挑発的な水着を着せ、男たちを集めた。最後の日、2人が食事していると、少年たちが、口々に“パン、パン”と叫びながら物乞いした。その声は大きくなり、空カンで作った楽器の響きも伴った。そこを出た時、彼は無数の少年たちに囲まれ、丘の上まで走らせられた。そして、彼女は目撃したのだ、彼が彼らに襲いかかられ、肉を食いはがれた死体となったのを。いつかの海亀のように。――ショックでビネブル夫人は狂った。博士をセバスチャンとして、そこがガラパゴス群島であるかのように話しかけた……。庭のキャザリンの腕を、博士が優しくにぎった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第17回 ゴールデングローブ賞(1960年)

受賞

最優秀主演女優賞(ドラマ) エリザベス・テイラー

ノミネート

最優秀主演女優賞(ドラマ) キャサリン・ヘプバーン

第16回 ゴールデングローブ賞(1959年)

ノミネート

最優秀主演女優賞(ドラマ) ジーン・シモンズ
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映画レビュー

4.0同性愛を描いた最古の映画(だと思う)

津次郎さん
2021年4月11日
PCから投稿

テネシーウィリアムズはポールニューマンが監督した映画、ガラスの動物園(1987)によって知っている。
ほかのゆうめいなエリアカザンやリチャードブルックスの映画も見たことがあるが、じぶんとして、もっとも大きいのはポールニューマン(が監督した)映画のガラスの動物園であり、とりわけトムを演じたジョンマルコビッチによって、強い印象がある。

わたし/あなたがガラスの動物園の一家ほど貧しくなくても、ガラスの動物園のトムやローラは、胸がくるしくなるほど、じぶんと重ね合わせることができる。テネシーウィリアムズは、そんな普遍性をもっている。気がする。歳をとっているのにぶりっ子なブランチ(欲望という名の電車)だってそうだ。何気にリアルでシンパシーを感じてしまう人物像にテネシーウィリアムズの鋭いにんげん観察力がある、と思っている。

とはいえわたしは極東のお百姓なので、テネシーウィリアムズといっても舞台も見たことはないし、それらの二三作の映画で知っているていどである。
たまさかストリーミングサービスに降りていた、この映画もはじめて見た。

墓場までの秘密にしなきゃならなかった時代の同性愛を扱った映画だった──らしい。ウィリアムワイラーの噂の二人よりも二年早いが、同性愛がほとんど明示されない。同性愛の描写はもちろん、同性愛ということばも、出てこない。それほどまで同性愛がヤバいものだったわけだが、今見ると、必然的に、なにを大騒ぎしているのだ──の感はある。
というより、その隠匿や大仰ゆえに、メタファーとか諷喩によって、なんかまったくちがうものを描いているような気配さえ感じる。

ラストでセバスチャンが「食われた」というのは、げんじつに同性愛がバレると、リンチして死にいたらしめるようなことが普通にあった時代だから。だと思う。
この今となれば、解りにくい物語を(わたしなりに)叙説すると、セバスチャンは異国で、性的欲求を満たすべく、現地の青少年を漁っていた。その方法は、かつては母ヴァイオレットが餌となって男たちを誘惑していたが、老いると母はその任を姪キャサリンに託した。やがてセバスチャンは「現地の貧しい青少年を拾っては悪戯する同性愛者」の悪名が知れ渡り、結果、少年らによって八つ裂きにされ、それを目撃した姪のキャサリンが狂乱した。その顛末を悟られたくない母ヴァイオレットが、事実を知るキャサリンにロボトミー手術をしようと画策する──という話。(だと思われる。)

現代では、解りにくい物語になっているが、キャサリン(エリザベステイラー)は扇情的に描かれている。お嬢さん役を脱皮し、肉がつきはじめたころで、ギラギラとした性的アピールがあった。よく知らないがエリザベステイラーは太りやすいひとだったのではないだろうか。この後さまざまな映画で小太りなテイラーを見た。わたしは太ったエリザベステイラーがだいすきだった。

自身がゲイだったテネシーウィリアムズはじっさいにこうしたヘイトクライム(集団暴行)に遭って書いたのかもしれない。興味深い古典映画だったが、戯曲の映画化だけに、回想しているのに、その時その場所へ飛んでくれないもどかしさがあった。ラストシークエンスは部分的にフラッシュバックがあったが、「こんなことがあった」をほとんど演技力に依存していて、テイラーがもっとも難しい役どころだった。

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津次郎

4.0釣り餌

2020年3月14日
Androidアプリから投稿
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jarinkochie
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