キャノンボール2
劇場公開日:1983年12月17日
解説
81年のヒット作「キャノンボール」の続編で、交通規則無視の大陸横断自動車レースを描く喜活劇。香港ベースのゴールデン・ハーヴェストが提供。製作はアルバート・S・ラディ、エグゼクティヴ・プロデューサーはアンドレ・モー.ンとレイモンド・チョウ。監督は前作と同じハル・ニーダム。脚本はホープ・ウィリアムス、撮影はニック・マクリーン、音楽はアル・キャップスが担当。出演はバート・レイノルズ、ド・ドルイーズ、シャーリー・マクレーン、ディーン・マーティン、ジャッキー・チェンなど。アメリカではWBが配給。日本版字幕は進藤光太。イーストマンカラー、ビスタサイズ。1983年作品。
1983年製作/108分/アメリカ
原題または英題:The Cannonball Run II
配給:東宝東和
劇場公開日:1983年12月17日
ストーリー
キャノンボールで優勝できなかったアラブの王子は、父王(リカルド・モンタルバン)に自らキャノンボールを主催し、自分が優勝して汚名をそそぐよう厳命された。優勝賞金100万ドルにひかれて、多くのキャノンボーラーが西海岸のLAに集まって来た。人間爆弾のスタント・ショーをやっていたJJ(バート・レイノルズ)とヴィクタ(ドム・デルイズ)、プレイボーイのブレーク(ディーン・マーティン)と相棒のフェンダーボーム(サミー・デイヴィス・ジュニア)、ジル(スーザン・アントン)とマーシーのセクシー美女2人、大男アーノルドと中国語しか喋らないジャッキー(ジャッキー・チェン)などだ。 一方、ラス・ヴェガスではマフィアのボスのドンドンが顔役のハイミー(テリー・サヴァラス)から多額の借金の返済を迫まられていた。父親のドンから「息子のネジを巻いてこい」と命じられてやって来た4人の幹部は、とりあえずフェンダーボームに貸してある3万ドルを取り立てることにした。4人はバーでフェンダーボームをつかまえ、そこで札びらをきる王子を目撃し、賞金の100万ドルを盗むとともに王子を誘拐して身代金を取ろうと企む。「サウンド・オブ・ミュージック」に尼僧役で出演している女優のヴェロニカ(シャーリー・マクレーン)とベティは、役に嫌気がして「ブロードウェイに行きたいわね」と話しあいながら食堂へ。隣のブースでJJとヴィクターが喋っているのを聞いて一計を案じ、尼僧姿をいいことにJJに便乗させてくれと頼む。JJは渋るが、敬虔なヴィクターが「神の加護があるかも知れぬ」と言い出したので、便乗を承諾した。JJは将軍、ヴィクターは伍長の軍服を着て、警察を誤魔化そうという魂胆だ。その警官の制服を着ているのが、ブレークとフェンダーボーム。いよいよ王子の車を先頭にして、東海岸コネチカットまでのレースが始まった。出場者の中にはオランウータンが運転する車もあった。もっとも、これは後部で人間が操縦しているのだが。こうして、追いつ追われつのレースが展開され、途中でヴェロニカとベティの正体もばれてしまうが、JJとヴェロニカ、ヴィクターとベティのカップルが出来ていいムード。例の4人組は、2人ずつ組んであらゆる手を使って王子誘拐を試みるが、ことごとく失敗する。かくなる上はと、グラマー美人の色仕掛けで気をひいたら、スケベな王子はたちまち車を急停車。そこをつかまえると、ドンドンの本拠である売春宿ピントランチに連れて行く。ブレークたちはフランク・シナトラ(本人)に泣きつき、フランクの紹介による芸人と称してピント・ランチに乗り込む。他の仲間もやって来て、ドンドン一味とちょうど来あわせたハイミー一味をやっつけて王子と賞金100万ドルを救出。再びレースが始まった。だが今回も王子は優勝できなかった。かんかんに怒った父王は明日レースを再開し優勝しろと命じる。「大丈夫、今回の優勝ドライヴァーをパートナーにするから」と言って王子が紹介したのは、あのオランウータンだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ハル・ニーダム
- 脚本
- ホープ・ウィリアムス
- 製作総指揮
- アンドレ・モーガン
- レイモンド・チョウ
- 製作
- アルバート・S・ラディ
- 撮影
- ニック・マクリーン
- 美術
- Tom Azzari
- 音楽
- アル・キャプス
- 音楽監修
- スナッフ・ギャレット
- 編集
- ウィリアム・D・ゴーディーン
- カール・クレス
- 衣装デザイン
- Norman Salling
- 特殊効果
- Philip Cory