木靴の樹

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劇場公開日:

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木靴の樹

解説

イタリアの巨匠エルマンノ・オルミ監督が、1978年カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した名作ドラマ。「聖なる酔っぱらいの伝説」「偽りの晩餐」など後の作品でも高い評価を得るオルミ監督が世界で注目されるきっかけとなった作品でもあり、19世紀末の北イタリア、ベルガモの農村を舞台に、大地主の厳しい搾取のもとで貧しい生活を強いられながらも、大地とともに力強く生きる農夫たち4家族の生活が描かれる。小作人として農場に暮らすバティスティ一家を始め、6人の子を養うルンク未亡人、美しい娘マッダレーナのいるブルナ一家、けちで知られるフィナール一家は、土地や住居、農具などの全てを地主から借りて生計を立てていた。ある日、バティスティ家の息子ミネクの木靴が壊れてしまい、村から遠い学校へ通う息子のため、父親は川沿いのポプラの樹を切って新しい木靴を作ろうとするが、その樹もまた地主の所有物だった。ベルガモ地方出身のオルミ監督が、幼少期に祖母から聞いた昔話をもとにした物語で、出演者は全てベルガモの農民たちを起用した。日本では、79年に岩波ホールで劇場公開されてロングランヒットを記録。2016年、37年ぶりに同劇場でリバイバル上映。

1978年製作/187分/イタリア
原題または英題:L'albero degli Zoccoli
配給:ザジフィルムズ
劇場公開日:2016年3月26日

その他の公開日:1979年4月28日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第3回 日本アカデミー賞(1980年)

ノミネート

外国作品賞  

第31回 カンヌ国際映画祭(1978年)

受賞

コンペティション部門
パルムドール エルマンノ・オルミ

出品

コンペティション部門
出品作品 エルマンノ・オルミ
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(C)1978 RAI-ITALNOLEGGIO CINEMATOGRAFICO - ISTITUTE LUCE Roma Italy (co-production)

映画レビュー

4.019世紀を再現

2024年5月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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ouosou

4.0切なすぎて辛い

2023年10月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

苦しいけど見て良かった。

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mikyo

5.0観たかった度◎鑑賞後の満足度◎ 紛れもなき名作。この歳にして映画には“映画の匂い”が有ることを教えてくれた。一生の内に何度も巡り会えない珠玉の映画体験。いつか映画館で観たい。

2023年8月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

①映画に本格的にはまり出した高校生の時。当時愛読していた「スクリーン」「キネマ旬報」等の映画批評家の先生達のその年のベストテン投票で軒並みベストワンに選ばれていた本作。 だから傑作であることは元より承知していたし、だからずっと観たかったのだが、実際鑑賞してみたら想像以上。 ②映画の舞台となった土地でのオールロケーション、人工照明を一切使わない撮影(実際DVDでは夜のシーンなど見ずらい)、出演者はみんな素人(本当に農家の人達)、一見ドキュメンタリー映画に限りなく近いものを作ろうとしたように思えるが(私もそういう映画だろうと思っていた)、紛れもなく“「映画」の匂い”のする映画である。(感覚的なものなので上手く説明できない、今は。)

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もーさん

5.0絵画を眺める様な3時間

2022年5月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
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共感した! 2件)
bloodtrail