カンバセーション…盗聴…

劇場公開日:

解説・あらすじ

フランシス・フォード・コッポラ監督が「フレンチ・コネクション」のジーン・ハックマンを主演に迎え、ある男女の会話を盗聴したことから思わぬ事態に巻き込まれていく男の運命を描いたサスペンススリラー。

サンフランシスコ。盗聴のプロであるハリーは依頼を受け、人混みの中で密会する男女の会話を録音していた。後日、録音したテープを依頼主のもとへ届けに行ったハリーは、依頼主の秘書の態度に違和感を覚えてテープを持ち帰り、その内容を確認するが……。

「狼たちの午後」のジョン・カザール、「アメリカン・グラフィティ」のシンディ・ウィリアムズが共演したほか、依頼主役でロバート・デュバル、その秘書役でキャリア初期のハリソン・フォードが出演。1974年・第27回カンヌ国際映画祭で、当時の最高賞にあたるグランプリを受賞した。「70/80年代 フランシス・F・コッポラ 特集上映 終わりなき再編集」(2024年11月29日~/新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか)にて4Kレストア版を上映。

1974年製作/113分/G/アメリカ
原題または英題:The Conversation
配給:グッチーズ・フリースクール
劇場公開日:2024年11月29日

その他の公開日:1974年11月26日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第32回 ゴールデングローブ賞(1975年)

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀主演男優賞(ドラマ) ジーン・ハックマン
最優秀監督賞 フランシス・フォード・コッポラ
最優秀脚本賞 フランシス・フォード・コッポラ
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(C)1974 Paramount Pictures Corporation

映画レビュー

4.5移りゆく陰鬱な時代の空気を投影した傑作

2024年12月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

五感を研ぎ澄ませる作品は面白い。人は映画を目と心で楽しむものだが、本作の主人公コールときたら最初のシーンからずっと耳をそば立てている。すなわち、耳を通じて集積されていく事実とその推察についての特殊なストーリー。アントニオーニの『欲望』に触発されて脚本が書かれた点からも、何か新たな語り口のスタイルを追い求めた果てに生まれた実験作であることが分かるし、さらには作り手の意図を超え、偶然にもウォーターゲート事件と重なる内容をはらんでいるのも特筆すべきところ。取り壊しの続く自宅周辺や崩壊していく自室も含めて、陰鬱で重々しい時代の空気を投影した作品と言えそうだ。事態に翻弄されプロフェッショナリズムを崩壊させゆくジーン・ハックマンの演技も抜群に素晴らしい。もしこの映画のラストでフラストレーションが溜まったなら、本作のエッセンスを生かした『エネミー・オブ・アメリカ』で憂鬱を気持ちよく吹き飛ばしたいところ。

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牛津厚信

3.5ファーストショット&ラストショットが粋!

2025年2月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
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ひでちゃぴん

3.5盗み聞きしているつもりが盗み聞きされて

2025年1月23日
iPhoneアプリから投稿

コッポラがゴッドファーザー二部作の間に撮った盗聴サスペンスと期待してたんだけど、意外と内省的なお話しで肩透かしを食らった感じです。雑踏の中からターゲットの男女の会話を長距離の指向性マイクと近距離マイクの組み合わせで盗聴するテクニックは、なかなか面白いです。主人公の盗聴技術者のプロフェッショナルとしてのストイックな姿勢が丁寧に描かれているけど、再生した会話から殺人の可能性に気づいたため、過去の仕事で犠牲者が出たトラウマから葛藤が始まります。ここら辺から、お話しもパラノイアの妄想のようになり幻想や幻聴を交えた展開は、ヒッチコックとキューブリックを合わせた感じで違和感がハンパないです。盗聴する者もまた盗聴される監視社会の恐ろしさを言いたいのかも知れないけど、持って回したようなくどさが残念。役者では、ジーン・ハックマンのパラノイア演技が絶品です。後年、トニー・スコット監督の『エネミー・オブ・アメリカ』で演じた盗聴のプロ役は、この作品がベースになったのがわかりました。びっくりなのは、依頼者の秘書役のハリソン・フォードで、若いのは当然だけど、淡々としたセリフ廻しが不気味でした。

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共感した! 2件)
シネマディクト

3.570点。ラスト30分の衝撃。

2025年1月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

ビデオの時代からタイトルだけ知っていたけど、まさか映画館で観る日が来ようとは(笑)

パルムドールを受賞した作品らしいけど、ラスト30分ぐらいがハラハラして最高です。

その前の部分は退屈で眠かった…

20~30分ぐらい切った方が、テンポが良くなるし、面白さが濃縮されて、いいと思う。

キャリア初期の若いハリソン・フォードが出てますが、尖った感じでカッコイイ♪

まだ観てない方は、観る事をオススメいたします。

もう1回観たい。

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RAIN DOG