カルテット(1981)
劇場公開日:1988年11月12日
解説
アールデコ時代のパリを舞台に、とまどいと苦悩の日々を生きる一女性の姿を描く。製作はイスマイール・マーチャントとJ・P・マオ・ド・ラ・ケラントネ、監督は「熱砂の日」のジェームズ・アイヴォリー、ジーン・リースの半自伝的な小説を基にアイヴォリーと「眺めのいい部屋」のルース・プラヴァー・ジャブヴァーラーが脚色、撮影は「モーリス」のピエール・ロム、音楽はリチャード・ロビンズが担当。出演は「ポゼッション」のイザべル・アジャーニ、「ニジンスキー」のアラン・ベイツ、「眺めのいい部屋」のマギー・スミス、「マックス・モン・アムール」のアンソニー・ヒギンズほか。
1981年製作/イギリス・フランス合作
原題または英題:Quartet
配給:ケイブルホーグ
劇場公開日:1988年11月12日
ストーリー
一九二七年。パリのモンパルナス。コーラスガールのマリア(イザベル・アジャーニ)は夫ステファン(アンソニー・ヒギンズ)と気ままな生活を送っていたが盗品の美術品所有のかどで夫が逮捕されるまで、全く生活費の出所を知らずにいた。行くあてのない彼女は、モンパルナス界隈で芸術家のパトロンとして知られるH・J・ハイドラー(アラン・ベイツ)とその妻ロイス(マギー・スミス)のもとに身を寄せることになった。H・Jにとってマリアは単に性的な対象にすぎず、ロイスにとっては不安定な夫婦生活を維持させる手段でしかなかった。マリアがそんな彼らをいかに偽善的な人間であるかを知るのはパリを離れた狩猟旅行でだった。H・Jは妻もマリアも手放したくないと考え、ロイスも世間の目を繕うために夫の共犯者となってゆくのだった。それでもマリアはH・Jの愛人となることを受け入れるが一方では自殺も考えるようになっていた。その頃ステファンは、釈放と同時に国外追放の判決をうけ、マリアは再び夫と幕らすためにH・Jに借金を申し込むが断わられてしまう。夫が出所し、マリアは昔のような生活を取り戻そうと努めるが、時すでに遅く、彼女がH・Jの愛人となっていることを知ってしまったステファンは、シャルダン(ヴィルジニー・テヴネ)という女とともに彼女の前から姿を消してしまう。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジェームズ・アイボリー
- 脚色
- ジェームズ・アイボリー
- ルース・プラバー・ジャブバーラ
- 原作
- ジーン・リース
- 製作
- イスマイル・マーチャント
- J・P・マオ・ド・ラ・ケラントネ
- 撮影
- ピエール・ロム
- 美術
- ジャン・ジャック・カジオ
- 音楽
- リチャード・ロビンズ
- 編集
- ハンフリー・ディクソン
- 衣装デザイン
- ジュディ・ムーアクロフト
- 字幕
- 関美冬