風と共に去りぬのレビュー・感想・評価
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「古き良き南部」の崩壊の記録
「古き良き南部」
その時代の貴族的生活
そして戦争がその生活を一変させても
まだ土地を糧にしがみつこうとする
そんな嵐に翻弄される人々の姿が
実に生々しく心に残る。
おいらが注目していたのが
黒人の使用人たちの生きざま。
「ハックルベリー・フィンの冒険」には
「善良で愚鈍」と表現された黒人たち。
この映画でもその通りの印象を受ける。
一家に受けた恩恵を大事に思い
自分の意志を持つこともなく
ひたすら家のために奉公する
マミーやビッグサムの姿こそが
まさしく南部を支えているのだ。
家の言いつけを守らないスカーレットに
あれだけ言いたいことを言えて
窮地になれば身をもって助ける
その生きざまに南部の良心を観た。
この後その黒人たちは
各自の意志を持ち声をあげていく。
未だに階級による差別が残る英国と
実によく似ている南部の精神を
あからさまに示してくれたこの映画は
アメリカの一時代を克明に切り取った
やはり歴史に残る映画だと思う。
それにしても日本は
こんな映画を作った国と戦争したんだ…
後からくる。
後からくる。
僕のこころに残る影の主役はメラニーだった。
貞淑で堅実聡明なメラニーを見ていると、同じく南部が舞台の「大草原の小さな家」のキャロラインに風貌が重なるよね。夫を信じ、夫に尽くす美人妻。
オリビア・デ・ハビランド、東京生まれだと知ってびっくり。他画像見てまたびっくり。美しすぎ。
僕のタイプです。おほほ。
で、対極にいるのがヴィヴィアン・リー扮するスカーレット。彼女の人生は、"女一代・細腕繁盛記"になるのかと思いきや結局は壊し屋でじゃじゃ馬のままの孤独のエンディングとなるんですが・・・
あれはたぶん続編を想定しての終わりかただったのでしょう。原作は読んでませんが。
ぜんぜん違う性格のこの二人だけど、一緒に戦場を逃げた体験は彼女たちの固い友情へと結実する。
敗残兵を二人でやっつける場面はすごくいいな~
全編通じてスポットライトが当たっているのはそんな女たちでした。
男は金やプライドを持っていても実は弱くて頼りないってことをあの時代にマーガレット・ミッチェル女史が書いたのです。だから女たちの共感を得てベストセラーになったんでしょうな。
有名なセリフ「明日は明日の風が吹く」は、DVDの字幕では「明日考えることにしよう」となっていた。
「明日出来ることは今日しない」とのたまわった狐狸庵先生 遠藤周作はこの映画をご存じであられたか?(笑)
名作「風と共に去りぬ」、今夜やっと見れました。
228分の尺は必要十分。均衡が取れる作品とすれば「アラビアのロレンス」。
かたや赤土の大地に身を投じ、かたや茫漠の砂原に命を投ずる。
驕慢な美女の「アイルランド魂」
私はいつも ヴィヴィアン・リーの御尊顔を拝して、感心してしまう
そして あんな美貌であれば、それを振り回し 驕慢に生きて見たい… とも思うのだ
どんなものか 知りたい(笑)
やっぱり、罰が当たるだろうか
主役四人が、きれいにキャラが分かれているので
わかりやすい映画でもある
歌舞伎とか 年末の忠臣蔵みたい
ドラマチックで 貧乏臭くなく、豪華である
(昔は 年末にTV放映されていた)
スカーレットが、戦前は単なる我儘娘くらいだったのが、戦時に ど根性で困難を乗り越えると共に、 段々 鼻持ちならない女になっていき、戦後はバトラーと結婚し、成金女になってしまうのが 面白くもある
(猛烈に頑張った企業の開祖などが 親戚中から 嫌われるのに似ている… 戦中 オハラ家、ウィルクス家を支え 終戦後には、帰還兵に飯も食わせたのだが!)
成金になった時の 屋敷やドレスが 悪趣味なのも、品がなくなったことを示していて
彼女が愛するアシュレーの神経には 障るだろうな、と考えたりする
彼女のサバイバル力は 鈍感力と結びつき、最後には 広い屋敷で 独りぼっちになってしまう
戦争で 南部文化は跡形もなく、消えてしまった…
自覚してないが、彼女の中からも…
(アシュレーの日々への悲嘆と、バトラーの彼女への嫌悪がよくわかる)
司馬遼太郎が 「アイルランド紀行」の中で、
アイルランド人を評して「百戦百敗の民だが 不滅
(アイルランド魂)」と書いていて、「風と共に去りぬ」にも触れている
赤土を握りしめて 立ち上がるアイルランド系の
スカーレットに それを見るのであると
(原作を読むと理解、アイルランド紀行も とても良い)
私も「百戦百敗の民」の魂に、妙に感動してしまう
そして 鈍感力だけではなかったことも知る
司馬は この魂は「人類の財産」だと 説いている
バトラー氏が 惚れたのは、ここかな
賢明なメラニーが 見抜き、共に辛酸をなめる友としたのも ここだろう
評価の分かれる美女(笑)の ルーツでもある
自然災害で被害が甚大であった年などに TVで繰り返し放映されるのも、納得です!
長いが原作よりもかなり駆け足
明日は明日の風が吹く
知らないね、勝手にするがいい
【風と共に去りぬ:おすすめポイント】
1.スカーレット・オハラ役をヴィヴィアン・リーがやる運命だったとしか言えない史上最高の映画!!!
2.スカーレット・オハラ役をヴィヴィアン・リーがとレット・バトラー役クラーク・ゲーブルの絡みやセリフがヤバイ!!
3.こんなに長い映画なのに、こんなに楽しめる、信じられない!
【風と共に去りぬ:名言名セリフ】
1.スカーレット・オハラ役をヴィヴィアン・リーの名言名セリフ
→「明日は明日の風が吹く」※31位@アメリカ映画の名セリフベスト100
→「神よ見ていてください、私は二度と空腹にはなりませんから。 」※59位@同上
2.レット・バトラー役クラーク・ゲーブルの名言名セリフ
→「知らないね、勝手にするがいい(俺には関係ない)」※1位@同上
→「キスの作法を誰かに学ぶべきだ」
→「命がけで愛しているとは言わん」
古き良き時代がこの南部地方に・・
南部のタラという地に古き良き時代があった・・南北戦争の前に騎士道と奴隷制度と農場に人々の生活があった。戦争の気運が高まり北部と戦い、男たちは戦場に行き、女たちは普段の生活が変わった。アトランタ炎上で南部の町は焼け野原になった。主人公のスカーレット・オハラは地中の野菜に夢中で食いつき、貧乏を憎み強く生き抜くことを誓う。感動の場面だが、この後も彼女に次々と困難が降りかかる。スカーレットは彼女らしくあくまで自分を貫くが・・ネタバレになるのでこれ以上は言えない(涙)人間はほとんどの時代、国家の戦争や内乱があった。人々はその環境の中で日々の生活があった。日本は現在70年間、戦争がなく平和だ。その国家の中で何を考え伝えるべきか!?話が横道に逸れた(苦笑)1939年の作品で第二次世界大戦に向かうアメリカでこの名作は出来た・・
風と共に去りぬのぬは、未然形の「ず」じゃなくて連用形の「ぬ」だから、風と共に去ろう。っていう意味
こんな終わり方でいいのか!?
って思うくらいせつないせつない終わり方でした。衝撃…
スカーレットもレットも、どちらも意地を張って本音を言わないから、すれ違いが起こってしまうんです。
好きなら好きってちゃんと相手に伝える素直さが大切だと思い知りました。
ちなみに、高校の時古典の授業で
風と共に去りぬのぬは、未然形の「ず」じゃなくて連用形の「ぬ」だから、風と共に去ろう。っていう意味らしいです。未だに覚えてる。紛らわしいね。
アメリカ映画
監督:ヴィクター・フレミング
主演:ヴィヴィアン・リー
クラーク・ゲーブル
製作費:$3,900,000
公開日:1939年12月15日
1952年9月10日
不朽の名作
殿堂
スカーレットくず
いい映画だね〜
やっと見れた名作!
期待はずれ
名作?これが?という印象。
前半の戦争に翻弄されても強く生きるスカーレットは魅力的で見応えがあったし、前半ラストの強い眼差しで神に誓いを立てるスカーレットには感動した。しかし、そこで終わっておけばよかったかなと。
後半は義妹の旦那のアシュリーが自分を愛していると信じて疑わず、二人で逃げようとか言い出す始末。頭おかしい。
アシュリーと結ばれなかったからレットとヨリを戻そうとするもあっけなく振られ、「私にはタラ(故郷)がある!」とかもう意味がわからない。
強く生きようとする一人の女性としては魅力的なのかも知れないけれど…。
細かいところはあまり良く覚えていないけれど、鑑賞当時十代だった私が...
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