数に溺れて

劇場公開日:

数に溺れて

解説

「英国式庭園殺人事件」「ZOO」など独創的な作風で知られるイギリスの名匠ピーター・グリーナウェイが、同じ名前を持つ3人の女性による殺人の行方を描いたサスペンス。

イギリス、サフォーク州の水辺に暮らす同姓同名の3人の女性シシー・コルピッツたちは、愛情の冷めた夫たちをそれぞれ殺害する。1人目のシシーは若い女と浮気した夫を浴槽に沈め、2人目のシシーは自分に関心のない夫を海で溺れさせ、3人目のシシーは結婚早々熱が冷めた夫をプールで溺死させる。検視官マジェットは3人から、一連の殺人をすべて事故死として処理するよう依頼されるが……。

「魅せられて四月」のジョーン・プローライト、「愛しい人が眠るまで」のジュリエット・スティーブンソン、「パトリオット」のジョエリー・リチャードソンが3人のシシー、「タイタニック」のバーナード・ヒルが検視官マジェットを演じた。1988年・第41回カンヌ国際映画祭で芸術貢献賞を受賞。

1988年製作/118分/イギリス
原題または英題:Drowing by Numbers
配給:JAIHO
劇場公開日:2024年3月2日

その他の公開日:1989年3月11日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第41回 カンヌ国際映画祭(1988年)

受賞

コンペティション部門
芸術貢献賞 ピーター・グリーナウェイ

出品

コンペティション部門
出品作品 ピーター・グリーナウェイ
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(C)1988 Allarts/Drowing by Numbers BV

映画レビュー

5.0乾いた死、唯の無

2024年6月3日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ピーター・グリーナウェイ監督作品。

狂気的な天才ですね。何でこんな作品が創作できるのか理解できません。

少女の縄跳びの運動は生の飛躍だと思ったのは束の間、鳥の死骸が同じフレームに配置されることから、数えるものは死骸であることが語られてしまう。

1、2、3、4、…シーンが積み重なる度に、死骸が積み重なっていく。死はあらゆる情動を排する。3人のシシーが夫を淡々と溺れさせるように、そこに動機はあるにせよ悲嘆すべき運命や激しい憎悪は存在しない。

単なる死に至るゲーム。私たちが死んだら唯の無だと宣告し、それまでの生を遊戯的に楽しめばいいと寿ぐ。

ハレルヤハレルヤ。火花を散らす花火が輝く。生死生死生死の流転。

グリーナウェイの作品はあまりに美しい。その美しさは肉肉しい生が乾ききった死として描かれているからだと思う。美しさは分かる。けれどニヒリズムから一歩引きたい私は別の美しさを見出したいと思ってしまう。すなわち唯の生としての希望を。

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まぬままおま

3.5シュールで独特な作風

2024年4月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

シュールで独特な作家性、コメディっぽい部分もシュールで独特です。

この監督は初めてだけど、これからは監督名を伏せてても、この監督作だと分かる気がします。

序盤は、うーん…失敗したかな…と思ってたけど、終わりに向かってドンドン面白くなります。

あらすじ読まないから混乱したんだけど終わってから調べて納得、主役の女性3人は同姓同名の役です。

混乱するでしょうが、3人とも同じ名前です。

終わり方が好き。

65~70点ぐらい。

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RAIN DOG

1.0ピーター・グリーナウェイ監督、マイケルナイマンの同名のCDはかつて...

2024年3月8日
PCから投稿
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東條ひでき

1.0グリーナウェイの代表的中二病作品

2016年12月27日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

寝られる

いい意味でも悪い意味でもグリーナウェイらしい作品。
良く言えば、自分の世界を表現することを徹底しているし、
悪く言えば、単なるビザール趣味に耽溺した自慰作品。
何にせよ、ストーリーなんてあって無いようなもので、ストーリーで魅せる気なんてさらさら無い、そんなもんは耽美の一つの方便に過ぎないといった、グリーナウェイの偏執さにはもはや畏怖さえも感じる。
英国式庭園よりはまだマシ。でもストーリーのある映画を観たい人には絶対にオススメしない。フランシス・ベーコンの絵画が好きな人なら、まあ。そういやあいつも英国人か。

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Dai