オリバー!

劇場公開日:1968年10月9日

解説

チャールズ・ディケンズの原作小説を、ライオネル・バートが舞台化(作詞・作曲・台本)したミュージカル・プレーを、ヴァーノン・ハリスが映画用に脚色、「華麗なる激情」のキャロル・リードが監督したミュージカル。撮影は「じゃじゃ馬ならし」のオズワルド・モリス、ライオネル・バートの曲を、ジョン・グリーンが音楽監督している。振付をオンナ・ホワイト、美術監督はジョン・ボックス。出演は、舞台で活躍中のロン・ムーディー、「ジョーカー野郎」のオリヴァー・リード、ハリー・シーコム、シャニ・ウォリス、「華氏451」にも顔をみせていたマーク・レスター少年など。製作は「年上の女」のジョン・ウルフ。テクニカラー、70ミリパナビジョン。

1968年製作/153分/イギリス
原題または英題:Oliver!
配給:コロムビア
劇場公開日:1968年10月9日

あらすじ

十九世紀のロンドンは、貧富の差がはげしく、貧乏人は生活苦にあえいでいた。そんななかで、救貧院の一室で一人の女が男の子を生み、死んでいった。生まれた子供はオリバー(M・レスター)となずけられ、そこで育てられることになった。コーネイ未亡人とバンブル氏の経営になる救貧院とは名前はいいが、子供たちはいつも飢えている状態だった。みんなの意志を代表して、もう少し食べ物をくださいと言ったため、オリバーは葬儀屋サワベリーのところに、たった五ドルで売られるはめになってしまった。仕事はつらく、ある日、母の悪口をいわれたのにガマンできなくなったオリバーは、新しい居場所を求めて逃げだした。次にオリバーはスリの少年アートフル・ドッジャーと知りあい、彼の口ききで、親方のフェイギン(R・ムーディ)に紹介され、スリの仲間に加わった。仲間にはみんなのあこがれの的ナンシー(S・ウォリス)やかわいいベットなどがいた。ナンシーは悪名高いビル(O・リード)にくびったけだった。やがてオリバーの初仕事の日がきたが、あっけなく失敗してしまった。が、被害者のブラウンロウ氏は幼ないオリバーにひかれるところがあり、引きとって育てる気になった。オリバーにとって夢のような日がはじまった。が、それもつかの間、ある日おつかいに出かけたオリバーは、ビルと、ナンシーに、見つかり、フエイギンのところに連れだされた。一方ブラウンロウ氏は、オリバーをさがして救貧院を訪ね、思いがけない事実を知った。オリバーはブラウンロウ氏の孫だった。ビルの強盗の、巻きぞえにされたりの生活が、オリバーには続いていた。心優しいナンシーは、オリバーを助けるべくブラウンロウ氏に連絡をとり、真夜中にロンドンブリッジへオリバーを連れて行くことにした。が悪かしこいビルは早くも、それを察知、二人のあとをつけ彼女が、自分を密告したと感違いしナンシーを殺した。その死体をみたブラウンロウ氏の叫びで、警官がかけつけ、ビルは射殺され、フェイギンは捕えらられ、少年たちは開放された。オリバーにもやっと平和な生活が戻ってきたのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第41回 アカデミー賞(1969年)

受賞

作品賞  
監督賞 キャロル・リード
ミュージカル作曲・編曲賞 ジョン・グリーン
美術賞  
音響賞  

第26回 ゴールデングローブ賞(1969年)

受賞

最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) ロン・ムーディ

ノミネート

最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)  
最優秀助演男優賞 ヒュー・グリフィス
最優秀監督賞 キャロル・リード
最優秀作曲賞 ライオネル・バート
詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1

写真:Everett Collection/アフロ

映画レビュー

5.0 タイトルなし(ネタバレ)

2025年10月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 3件)
チネチッタ

3.0 歌と踊りは良かったが

2024年10月14日
iPhoneアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
ジョニーデブ

5.0 綺麗な画像でもう一回見ました。傑作だと思う。

2023年5月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
マサシ

4.0 マーク・レスターが可愛いけど、歌は吹替えか?

2021年6月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 ナンシーが殺される場面を悲惨なものにしなかったのは子供向けだからなのか、エンディングだってお金持ちになってメデタシメデタシといった雰囲気だし・・・貧民たちの苦悩のようなものがさっぱりなかった。

 フェイギン役のロン・ムーディ、ドジャー役のジャック・ワイルドがやはり印象に残る。ナンシーのシャニ・ウォリスもgood

コメントする (0件)
共感した! 3件)
kossy