踊るニューヨーク

解説

「カッスル夫妻」「踊らん哉」のフレッド・アステアのメトロ入社第1回主演映画で、「踊るホノルル」「踊る不夜城」のエリナー・パウエルが共に主演する。ストーリーは「踊る不夜城」のジャック・マッゴワンと「少年の町」のドア・シャーリーが協力書卸し、「真珠と未亡人」のレオン・ゴードンと「群衆は叫ぶ」のジョージ・オッペンハイマーが協力脚色し、「少年の町」「アヴェ・マリア」のノーマン・タウログが監督に当り「ポルカの歌姫」のオリヴァ・T・マーシュと「3人の仲間」のジョゼフ・ラッテンバーグとが協力撮影したもの。音楽は「踊るアメリカ艦隊」と同じくコール・ポーター作詞作曲、ロジャー・イーデンス編曲、アルフレッド・ニューマン指揮に成り、ダンス振付には「踊るホノルル」のボビー・コノリーが任じている。助演者は「天晴れテンプル」「忘れがたみ」のジョージ・マーフィー、「群衆は叫ぶ」「サラトガ」のフランク・モーガン、「ロビンフッドの冒険」のアイアン・ハンター、「海の若人」のフローレンス・ライス、「花嫁は紅衣装」のリン・カーヴア、新人アン・モーリス等である。

1940年製作/アメリカ
原題または英題:Broadway Melody of 1940

ストーリー

ジョニイとキングはニューヨークの小さな舞踏場のダンサーであったが、2人とも桧舞台に乗出す野心に燃え、認められる機会を待っていた。ある日、有名な舞踊家クレアのマネージャーをしているケイシーがここを訪れてジョニイの踊りに感心し、彼を契約するつもりだったが、ジョニイは相手を借金取と間違えたのでキングと名乗った。そのためクレアの新しいショウには、キングが相手役に選ばれることとなった。キングは内心の喜びも隠してジョニイに同情し、ジョニイは友情に感激して自分の考案した新しい踊りも彼に譲ってやった。舞台稽古が始まると興行主のマシュウズは、すっかりキングの踊りに感心してしまったので、ケイシーは人違いだったことを言い出す機会がなかった。稽古は数週間熱心に続けられ、その間もジョニイは色々とキングに力を貸してやった。クレアは何時の間にかジョニイを好きになっていた。その上彼の踊りを見て、なぜケイシーがジョニイを選ばなかったかと不審に思ったが、ジョニイは常にキングのために弁解してやった。ところがキングは次第に高慢になって、ジョニイを侮辱するような態度を見せるようになったので、さすがの彼も腹を立てて絶交した。しかし初日の夜に最後の激励の言葉を与えるため楽屋を訪れると、開幕間もないのにキングは泥酔して正体もない有様である。助け起そうとしたが到底駄目だと見たジョニイは、彼に代って最初の幕を踊り、後をキングに譲った。この真相を知ったのは一緒に踊ったクレアだけだった。初日は大成功だったが、次の日ジョニイが姿を消したことを知ったクレアは、悲しみと怒りでキングを責めた。その夜キングは再び泥酔しているので、クレアはジョニイの居所を聞き出して探しに出かけた。キングの代役として出演したジョニイとクレアの踊りは大成功を収め、閉幕間際になってキングは役を譲るために酔ったふりをしていたことが判って3人の間の誤解もとけ、フィナーレには3人が揃って華やかに踊り抜いた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く