追いつめられて(1987)

劇場公開日:

解説

国防長官の愛人だった恋人が殺され、その濡れ衣をきせられた男の孤独な戦いを描いたサスペンス。製作はローラ・ジスキンとロバート・ガーランド、監督はロジャー・ドナルドソン、エグゼクティヴ・プロデューサーはメイス・ニューフェルド、ケネス・フィアリングの原作(『大時計』ハヤカワミステリ文庫)をロバート・ガーランドが脚色化、撮影はジョン・オルコット、音楽はモーリス・ジャールが担当。出演はケビン・コスナー、ジーン・ハックマンほか。

1987年製作/114分/アメリカ
原題または英題:No Way Out
配給:ワーナー映画
劇場公開日:1988年2月13日

ストーリー

海軍将校トム・ファレル(ケヴィン・コスナー)は、国防長官デイヴィッド・ブライス(ジーン・ハックマン)の秘書である友人、スコット・プリチャード(ウィル・パットン)の招きで長官の就任舞踏会に出かけた。そして会場で美しい女性スーザン・アットウェル(ショーン・ヤング)と出逢い、恋に落ちる。フィリピンで勇敢に任務を果たしたファレルは、英雄として新聞に載る。数日後、ワシントンに戻ったファレルは、記事を見たブライスの直属のスタッフとなる。スーザンとの再会。が、スーザンにはファレルと会う以前から愛人がいた。それはブライスだった。ある週末、ファレルとスーザンはドライヴに出かけた。愛を確かめ合う2人。スーザンの部屋に帰った2人は、突然、ブライスの訪問を受ける。スーザンとの押問答の末、ファレルは窓から外へ。ブライスは、ファレルの影に気付いた。嫉妬に狂ったブライスは、スーザンを2階から突き落とす。混乱するブライスは、プリチャードに助けを求めた。プリチャードは、スーザンはもう1人の恋人に殺された、その男はソ連のスパイで、国家安全のため48時間以内に抹殺、という筋書きを考え出す。翌朝、ブライスとプリチャードは犯人の調査をファレルに依頼した。スーザンの死を知るファレル。ブライスとスーザンの接点になる材料は消された。スーザンの部屋で発見された不鮮明なファレルの写真も、重要証拠として提出された。ファレルを狙って巨大な組織が動き出したのだ。ファレルは、作業の指揮者で友人のサムに身の潔白を告白。作業を遅らせた。サムから真相を聞いたプリチャードは、サムを射殺した。追いつめられたファレルは、宝石箱のデータをブライスに突きつけた。背後には、プリチャード、3人の男のそれぞれの思惑がからみ合う。が、海軍少佐トム・ファレル--彼には、大きな秘密が隠されていた。ファレルは、実際にソ連側のスパイだったのだ。新たな任務を命じられて部屋を出るファレルの顔に複雑な表情が浮かんだ。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

3.0偽装工作

2021年5月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
kossy

3.5ゲイの描き方は、今ではアウトですね。

2020年11月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

海軍将校が、国防長官の犯罪に巻き込まれ窮地に陥る様子を描く物語。 ケヴィン・コスナー主演のサスペンスです。 古さを感じさせる映画ですが、設定もストーリーもしっかりとしていて、楽しめる作品だと思います。 サスペンスとしては深くはありませんが、真綿で締められるように追いつめられる主人公の焦燥が良く描かれていて、高評価です。 ケヴィン・コスナーは勿論、長官役ジーン・ハックマンの魅力もしっかりとしていて、映画の評価を高めているように感じます。 ただラストの展開は少し頑張り過ぎです。「鑑賞者を驚かせる」ことが目的化してしまっているようで、個人的には大嫌いなものです。 当然、映画自体の評価も下げさせて頂きました。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
よし

4.5追いつめられました。

2013年11月13日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

前半、しばらくはどのように展開するか全く想像がつかなかった。 なんとなくサスペンスの雰囲気は漂っているのだが、面白いのかかなり心配だった。 しかし、40分経過し事件が起こった後は、怒涛のように話が動き始める。 追いつめられ方は、かなり新鮮だった。 さまざまな状況が巧妙に絡み合い、無実である主人公ですらどうするべきか分からなくなっていく。 さらに、前半の複線なども加わり、「がんばれ、ケビン!」と応援してたくなる。 古臭さは感じるが、ストーリー・展開・演技・テンポ、すべてが最高で素晴らしい作品。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
旅人