エンパイア レコード
劇場公開日:1996年8月24日
解説
買収の危機にさらされた老舗のレコード店を舞台に、個性的すぎる店員たちが巻き起こす騒動を描いた青春コメディ。監督は「タイムズ・スクエア」「今夜はトーク・ハード」のアラン・モイル。脚本はキャロル・ヘッキニン、製作は「ヒート」のアーノン・ミルチャンと、マイケル・ネイサンソン、アラン・リッチー、トニー・ラドウィグの共同。撮影は「ショート・カッツ」のウォルト・ロイド、美術はピーター・ジェイミソン、編集はマイケル・チャンドラー、衣裳はスーザン・ライヤル。ミッチェル・リーブの音楽監修の下、ジム・ブロッサムズ、クランベリーズなどオルタナティヴ・ロック系のミュージシャンの曲が全編に流れる。出演は「魅せられて」のリヴ・タイラーほかの若手陣に、「依頼人」のアンソニー・ラパグリアなどが脇を固める。
1995年製作/アメリカ
原題または英題:Empire Records
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:1996年8月24日
ストーリー
深夜24時まで開いているエンパイア・レコード店は、一番のウリは個性的な店員たち。その日。画家志望だが、なかなかその一歩が踏み出せないAJ(ジョニー・ウィトウォース)は、ずっと胸に秘めてきた思いを、今日こそ愛しのコリー(リヴ・タイラー)に打ち明けようと決意。「午後1時37分までに告白する!」と雇われ店長のジョー(アンソニー・ラパグリア)に宣言するが、彼はまるで上の空。消えた昨日の売上金9千万ドルと閉店係ルーカス(ローリー・コックレイン)のことで頭が一杯だったのだ。一方、コリーは、70年代の元アイドル、レックス・マニング(マックスウェル・コールフィールド)が今日、新曲『言わないでモナムール』のプロモーションで来店することで夢中。成績優秀、スタイル抜群なのに奥手な彼女は、「今日こそレックスに処女を捧げるわ!」と親友ジーナ(レニー・ゼルウェッガー)に決意表明。9時になって開店の時間。今日の1曲目は、マーク(イーサン・ランドール)の選曲。メタルとパンクをこよなく愛する彼は、実はスターを目指している。そこへ行方不明のルーカスが登場。ジョーが金のありかを聞くと、カジノで全部使ってしまったと言う。怒りまくるジョーをよそに、ルーカスはいたって冷静。コリーとジーナとソリが合わないデブラ(ロビン・トゥーニー)が、遅刻してやって来た。今日もムードは険悪。デブラはいきなりトイレに閉じこもる。しばらくして出てきた彼女はスキンヘッドになっていた。あぜんとする一同。彼女の手首には包帯が。AJが尋ねると「死ぬほどレックスに会いたくなかった」との答え。ジョーから事務所で謹慎を命じられたルーカスは落ち着かず、とうとう彼は店内へ。万引き少年(ブレンダン・セクストン)を発見すると、ジーナの応援DJを受けながら、見事捕まえた。美人マネージャーのジェーン(デビー・マザール)を従え、レックスが店に到着。彼は「片田舎のこんなダサイ店に、何でこの俺が来なきゃいけないんだ?」と不満タラタラ。髪型が、椅子が気に入らないだの、レックスの気まぐれにいちいち応じるジェーンの堪忍袋の緒は切れる寸前。しまいにはサイン会の途中で帰ってしまう。そこへ店の堅物オーナー、ミッチが登場。銀行に預け忘れたというジョーの言い訳を真に受けて、9千ドルを受け取りに来たのだ。実は、ミッチは店を大手チェーンに売却しようとしていた。「個性のない店なんかまっぴら!」と、ジョーは密かに金を貯め、共同経営者になることで、この危機を乗り越えようとしていた。だが、売却計画を知ったルーカスが金をカジノで増やそうとして穴を開けた9千ドルを埋めるためには、その金が必要だった。金を渡してしまえば、店は売られてしまう。一方、昼休みにはジーナがレックスと寝てしまい、ショックを受けたコリーとの友情にひびが入る一幕も。やけになったジョーは、レックスを追い返す。やがてエンパイア・レコード存亡の危機を知った店員たちは発奮し、屋上でチャリティ・ライヴを開催。町中の若者たちが集まってライヴは大盛況。集まった収益金で店の売却は御破算に。コリーとジェーンも仲直りし、AJはコリーに恋心を打ち明けた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- アラン・モイル
- 脚本
- キャロル・ヘイッキネン
- 製作
- アーノン・ミルチャン
- マイケル・ネイサンソン
- アラン・リッシュ
- トニー・ルドウィグ
- 撮影
- ウォルト・ロイド
- 美術
- ピーター・ジェイミソン
- 音楽監修
- ミッチェル・リーブ
- 編集
- マイケル・チャンドラー
- 衣装デザイン
- スーザン・ライアル
- 字幕
- 石田泰子