エリザベス

ALLTIME BEST

劇場公開日:1999年8月28日

解説・あらすじ

イングランドの女王エリザベス1世の数奇な半生を、ケイト・ブランシェット主演で描いた歴史ドラマ。16世紀イングランド。カトリック派の女王メアリーはプロテスタントを激しく弾圧し、王位継承者であるプロテスタント派の異母妹エリザベスをロンドン塔に幽閉する。しかしメアリーが病で崩御すると、エリザベスは新女王として即位。陰謀と裏切り渦巻く宮廷内で、重臣からは他国との政略結婚を勧められながらも、恋人ロバート・ダドリーとの愛を育んでいくエリザベスだったが……。共演に「恋におちたシェイクスピア」のジョセフ・ファインズ、「シャイン」のジェフリー・ラッシュ、「ジュラシック・パーク」のリチャード・アッテンボロー。第71回アカデミー賞で作品賞など7部門にノミネートされ、メイクアップ賞を受賞した。

1998年製作/124分/イギリス
原題または英題:Elizabeth
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1999年8月28日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第23回 日本アカデミー賞(2000年)

ノミネート

外国作品賞  

第71回 アカデミー賞(1999年)

受賞

メイクアップ賞  

ノミネート

作品賞  
主演女優賞 ケイト・ブランシェット
撮影賞 レミー・アデファラシン
作曲賞(ドラマ) デビッド・ハーシュフェルダー
衣装デザイン賞 アレクサンドラ・ビルヌ
美術賞  

第56回 ゴールデングローブ賞(1999年)

受賞

最優秀主演女優賞(ドラマ) ケイト・ブランシェット

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀監督賞 シェカール・カプール
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写真:Everett Collection/アフロ

映画レビュー

3.5 女王の生誕と、一女性の死。

2023年8月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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すっかん

3.5 【”ヴァージン・クイーン”今作は、16世紀、出自悪くも優れた側近を置き英国黄金時代を築き上げたエリザベス一世の半生を若きケイト・ブランシェットが毅然と演じた歴史絵巻なのである。】

2025年9月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

幸せ

ー 私は、日本史、中国史、朝鮮史などはマアマアだが、中性ヨーロッパの歴史には疎い。英国で言えば、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの離合集散に加え、今作でも描かれる、バチカンが率いるカトリックとプロテスタントの争いや、歴代の王や女王の名前が酷似しており、脳内お花畑の私には、ナカナカキツイのである。
  英国歴史映画は結構観てきたつもりだが、今作を含めて、改竄設定も多く、ナカナカ難解なのである。-

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・これは、皆が認める事であろうが、上記の様な状態でもエリザベス一世を演じた若きケイト・ブランシェットの毅然たる態度には敬服する。
 26年前の映画で、あの貫禄である。既に名女優の風格が備わっているのである。

・彼女を長年支えた、フランシス・ウォルシンガム卿(スンゴイ若い、ジェフリー・ラッシュ)を側近にした事が、彼女を偉大な女王にした事が、観ていれば分かる。

・哀しいのは、彼女が恋していた妻子あるロバート・ダドリー(ジョセフ・ファインズ)との恋と別れであろう。
 彼女が、生涯独身を貫いた原因でもある。
 だが、彼女は彼だけは断頭台に送らずに”戒め”として生かす決断をするのである。

<ナント、ローマ法王からの刺客や、イギリスを新教・プロテスタントに統一されるまでの過程や、自らに反旗の想いを抱くと思われるものは、容赦なく斬首というシーンも、当時は(今でも?)あそこまでしないと、女王としての地位を維持できなかったという事であろう。
 フランシス・ウォルシンガム卿の支えがあったとしても、鋼のメンタルの持ち主なのであろう。
 今作は、16世紀、出自悪くも優れた側近を置き英国黄金時代を気付き上げたエリザベス一世を若き、ケイト・ブランシェットが毅然と演じた歴史絵巻なのである。>

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NOBU

4.0 若草の匂いが似合う、初々しいエリザベス

2023年5月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

知的

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Apollōn_m

4.0 エリザベス1世版「英雄たちの選択」

2022年8月25日
スマートフォンから投稿

ヘンリー8世~エリザベス1世関連映画で、
キネマ旬報ベストテン以内作品として
評価されたのは、
フレッド・ジンネマン監督の
「わが命つきるとも」と
この映画だけだったような記憶だが、
どうだったろうか。

女王と愛人の関係が
開けっぴろげなものだったり、
2人の愛欲シーンが侍女にさらされたまま
だったのか、真実がどうかは分からないが、

事前に、ヘンリー8世~エリザベス1世の時代
を背景とする沢山の作品を観比べると、
なる程、エンターテイメント性に
最も優れた作品に感じる。

終盤の敵対勢力を一掃するシーンは
「ゴッド・ファーザー」を
踏襲したかのような描写だ。

さて、エリザベスはアン・ブーリンの娘
との言われ方が多いが、
他の幾つかの作品観てくると、
むしろ、ヘンリー8世の血筋と言った方が
良い人物では、と感じ始めてきていたが、
この作品を観て確信した。
この作品の中で彼女自身の口から
「私は父王の娘」
との台詞が出てくる位だがら。

基本的に、個人性から公人性への変貌を
エリザベスの成長譚と
言っていいか分からないが、
NHK的に言えば、
「英雄たちの選択」的物語なのかも知れない。

史実とはかなり異なるのだろうが、
運命に流される人物像から
自ら運命を切り開く女王としての変貌を
描いたとも言えるこの映画は、
エンターテイメントとして、
見事な脚本・演出の作品だったのでは
ないだろうか。

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KENZO一級建築士事務所

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