F/X 引き裂かれたトリック

劇場公開日:

解説

超売れっ子のSFXマンが捲き込まれた政治がらみの殺人事件を描くサスペンス・スリラー。製作はドディ・フェイドとジャック・ウィナー。エグゼクティヴ・プロデューサーはマイケル・ペイサー。監督はこれが日本でのデビュー作となるロバート・マンデル。脚本はロバート・T・メギンソンとグレゴリー・フリーマン、撮影はミロスラフ・オンドリチェク、音楽はビル・コンティ、特殊効果はジョン・スティアーズが担当。出演はブライアン・ブラウン、ブライアン・デネヒー。

1986年製作/アメリカ
原題または英題:F/X
配給:ワーナー映画
劇場公開日:1986年11月15日

ストーリー

ロリー・タイラー(ブライアン・ブラウン)は数え切れないほどの映画でスペクタクル・シーンや血みどろのシーンを現出させてきた特殊効果マンで、この道の天才と呼ばれている。ある日、司法省証人移送計画班のエイジェントであるリプトン(クリフ・デ・ヤング)が訪ねてきて、とんでもない仕事を依頼してきた。暗黒街の大物証人ニコラス・デ・フランコ(ジェリー・オーバック)の暗殺偽装だった。当局としてはぜがひでもデ・フランコの証言を得たいが、暗殺を避けるためには組織に彼が死んだと思い込ませるしかないというのだ。リプトンの上司であるメイソン(メイソン・アダムス)にプロとしての誇りとプライドをくすぐられ、血糊や弾痕を多用しての殺人事件を成功させた。しかし、迎えに来たリプトンにいきなり拳銃をつきつけられた。辛くも脱出したロリーはメイソンにリプトンの裏切りを電話連絡するが、電話ブースに入れ代りに入った無関係の男が殺された。メイソンも敵だったのだ。ロリーは恋人である女優エレン・キーン(ダイアン・ヴェノーラ)の住むロフトに逃げ込む。翌朝、エレンも狙撃されてしまう。その頃、警察ではヴェテラン刑事レオ・マッカーシー(ブライアン・デネヒー)が調査に乗り出した。今や司法省の役人ばかりでなく警察にまで追われる身となったロリーは助手のアンディ(マーサ・ゲーマン)に連絡をとり、セントラル・パークにメイクアップ・ケースを持ってこさせる。巧みに変装した2人はリプトンを捕え、メイソンの住所を聞き出す。その頃、レオもコンピュータを駆使して、メイソンがあやしいとにらむが、上司からは独断を責められ休職になる。メイソン邸にはデ・フランコとメイソン自身が迎えのヘリコプターを待ちわびていた。ロリーはSFXを駆使してデ・フランコを倒し、メイソンと対決した。メイソンはデ・フランコが隠匿していた1500万ドルを彼と山分けしようという腹だったのだ。メイソンはレオに率いられた警察陣に射殺されてしまう。スイスの銀行から1500万ドルを引きだすデ・フランコの姿があったが、それは巧みに変装したロリーだった。その傍には警察をやめたレオの姿もあった。

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