ウエスト・サイド物語

ALLTIME BEST

劇場公開日:2002年12月28日

解説・あらすじ

シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を下敷きにした大ヒットブロードウェイ・ミュージカルを、巨匠ロバート・ワイズとミュージカル版を手掛けた演出家のジェローム・ロビンスが共同で映画化。ニューヨーク・マンハッタンのスラム街を舞台にイタリア系のジェット団とプエルトリコ系のシャーク団の抗争と悲劇を描く。主演はナタリー・ウッド。61年度のアカデミー賞では作品賞、監督賞を含む10部門で受賞した。日本では1961年に初公開された後も幾度かリバイバル公開されており、2002年12月にはニュープリント・デジタルリマスターバージョンでリバイバル公開されている。

1961年製作/152分/G/アメリカ
原題または英題:West Side Story
配給:シネカノン
劇場公開日:2002年12月28日

その他の公開日:1961年12月23日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第19回 ゴールデングローブ賞(1962年)

受賞

作品賞(ミュージカル)  
最優秀助演男優賞 ジョージ・チャキリス
最優秀助演女優賞 リタ・モレノ

ノミネート

最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) リチャード・ベイマー
最優秀監督賞 ロバート・ワイズ
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(C)1961 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.

映画レビュー

3.5 暗黙の了解

2024年4月19日
PCから投稿
鑑賞方法:その他

楽しい

スラム街でやんちゃな若者がジェット団とシャーク団に分かれ、縄張り争いの喧嘩をする。そしてジェット団の兄貴分トニーとシャーク団のリーダー・ベルナルドの妹マリアが禁断の恋をしてしまう。激化する抗争、二人の愛の行方は…。

喧嘩のゲーム性を守るために、リーダー同士がルールを取り決めたりするのがかっこいい。そして喧嘩の本当の敵は警察であることも暗黙の了解である。だから警察に誰に怪我を負わされたか問い詰められても一切敵の名は明かさないのである。
スラム街のジェントリフィケーションは、スピルバーグ監督作品の方が如実に示されているが、それに対抗するためには団といった仲間意識で形成されるコミュニティが有効である。
ただコミュニティは警察で表象される国家の暴力で容易く根絶されるし、二人の愛の結末からも永くは続かない。

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まぬままおま

4.0 名作の称号はダテではないのだ

2025年11月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

驚く

斬新

ミュージカルです

のっけからジェット団とシャーク団のいさかいが始まる
それも踊りを交えて街中を走り回るのだ
やはりそうなのかと

セリフが出てこない
喋るのは警官と刑事ばかりだ
見ていて焦ってきた、このまま三時間、私は耐えることができるのだろうか
全編こと調子だと辛すぎる、ずっと踊りと歌でストーリーは進んでいくのだろうか
内容はだいたい見当がついてきた、予測は出来るのだ
やがてマリアとトニーが登場する
2人の出会いがこの物語を一変していく
歌は次第に心地よくなっていた
人の感情を歌にするとこうなるのだろう
古い作品だからとてもシルプルだ

そういえば私は『サウンドオブミュージック』は嫌いではない
『リトルショップオブホラーズ』1986は大のお気に入りだし『ブルースブラザース』は私のバイブル的な作品ですらある
みんなミュージカルではないか!

この『ウエストサイド物語』もその世界にいつのまにか取り込まれて楽しんで見ているうちに途中休憩になったのだ
『七人の侍』のように昔の時間の長い作品は休憩があるからいい!
安心してコーヒーをいただけるのだ
おじさんは長時間の拘束になると色々と心配事が多くなるのだ
後半のストーリーもあらかた思い描いた通りではあるがもはや作品の魅力に取り込まれた私になんの障害もなくアッサリと感情も持っていかれてしまったのだ
さすが長年に渡り「名作」と言われ続けたことはある
私のつまらないこだわりなど木っ端微塵に砕け散りスクリーンの中へ没頭できたのだ

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カルヴェロ

4.0 スピルバーグにできることは多分あまりなかっただろうね。

2025年11月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

何せ70mm用キャメラをぶん回して撮影したフィルムだし、1961年の作品とはいえオリジナルからしてステレオ音声だし、音楽はバーンスタインだし、これをリメークするというのはどこに手を付けるのよっていう印象です。
今回久しぶりに観て、前半の群舞シーンが割と平板かなという印象を受けた。カメラの使い回しに制限があってカメラ位置をあまり色々動かせなかったのだろうけど。
ただ、後半に入って、楽曲でいうと「Cool」あたりからドラマが一気に緊迫感をはらんできてショットもつられて凄みを増してくる。
そもそもこれはMGMのミュージカルです。ストーリーがつまんないとか、2日間で命がけの恋愛ストーリーが始まり終わる感覚が現代人には理解できない、との評価もあったが、そもそもMGMミュージカルは単純なボーイミーツガールのストーリーに素晴らしい楽曲とダンスが乗っかるスタイルです。そしてジェローム・ロビンスの映画デビュー作「On the Town」(踊る大紐育)がまさしくそうだったように主人公たちのOne Day、1〜2日間で起こる出来事をテーマにすることが多い。だから、この作品もMGMの伝統にのっとってボーイミーツガールから始まるわけだけど、そこはロミオとジュリエットが下敷きとなっているだけに悲劇的な推移がすぐ訪れる。
「クール」以降の悲劇性の畳み掛けが凄いのです。ドラマとして見応えがある。さすがに達人ロバート・ワイス。ロミオとジュリエットは二人とも死ぬのだけど、この映画では恋人たちの片方しか死なない。悲劇性という意味ではそちらの方が深い。だから最終ショット、遠景での長回しで登場人物が一人一人去っていくところ、カタルシスをまさしく映像化したような場面に毎回、息をのむのです。

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あんちゃん

3.5 見るの何回目だろう?

2025年11月12日
iPhoneアプリから投稿

午前十時の映画祭で鑑賞。

大好きな映画で何回も見てるけど今回も泣いてしまいました。

ウエストサイド物語は兎に角曲が好きです。映画を見るだけじゃなく音楽を聞きに行ってるようなもんです。

今の時代には合わない映画かも知れないけど、大好きです。

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MACKY