ウィンチェスター銃'73

劇場公開日:

解説

「愛と血の大地」の助監督などを経て製作者となアーロン・ローゼンバーグ製作になる1950年度西部劇。「暴力行為」のロバート・リチャーズと、「赤い河」のボーデン・チェイスが脚本を書き、「草原の帝王」のアンソニー・マンが監督した。撮影は「ハーヴェイ」のウィリアム・ダニエルス、音楽監督はジョゼフ・ガーシェンソンの担当。「ハーヴェイ」のジェームズ・ステュワートを中心に、「二重生活」のシェリー・ウィンタース、「サハラ戦車隊」のダン・デュリエ、「鉄路の弾痕」のスティーブン・マクナリーらが共演、以下ミラード・ミッチェル、チャールズ・ドレイク、ジョン・マッキンタイアらが助演する。

1950年製作/アメリカ
原題または英題:Winchester '73
配給:日本ユニヴァーサル
劇場公開日:1952年6月26日

ストーリー

1873年7月4日、リン・マカダム(ジェームズ・スチュアート)と“ハイ・スペード”ジョニー・ウィルスン(ミラード・ミッチェル)は、仇敵ヘンリー・ブラウン(スティーブン・マクナリー)を求めてドッジ・シティに乗り込んだ。ヘンリーは、かつてリンが射撃コンテストで獲得したウィンチェスター・ライフル銃を持って砂漠へ逃げ込み、リンとハイ・スペードは早速これを追いかけた。ところがヘンリーは、途中でポーカーに負けて銃を商人のラモントにせしめられ、更にラモントはインディアン酋長ヤング・ブルに巻き上げられた。ヤング・ブルは部下を糾合して合衆国騎兵隊を襲おうとしていた。リンとハイ・スペードは街のダンサーのローラ(シェリー・ウィンタース)やその許婚者スティーヴらとともにき兵隊に同行していたが、、奮戦の末インディアンを撃退、銃はスティーヴの手に渡った。ただしスティーヴは無法者ワコ・キッドとの争いで殺され、銃を奪ったキッドはローラをさらった上、ヘンリーと共に町の銀行を襲撃した。この襲撃は失敗に終り、キッドはころされれて銃は再びヘンリーの手に帰った。彼はこれをもって逃げ出したが、ついに追い付いたリンに捕らえられ、あえなく最後を遂げた。リンは今や運命の銃の由来から「ウィンチェスター」と仇名されるヒーローとなり、ハイ・スペードと共にドッジ・シティに引き揚げた。

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ouosou

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キウイジャム

5.0西部劇として極上の作品です 変化球ではない、王道の本格西部劇を堪能した!という満足感があります

2022年9月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

1950年米国公開、白黒映画
'73といっても、1973年公開版と言う意味ではなくて、劇中に登場する天下の名銃、ウインチェスター社のモデル1873というライフル銃のことです

1973年どころか、その100年前の1873年の製造モデルという意味です

ウインチェスター社の製造するライフル銃のうち1万か2万丁にひとつだけ、完璧な命中精度の名銃が生まれると劇中で説明があります
当然売り物ではなく、ウインチェスターの社名を冠してグラント大統領とかバッファロー・ビルのようなVIP にのみ進呈されるというしろもの
それが「ウインチェスター'73 」なのです
別名「千にひとつの銃」
正に値段の付けられないものなのです
日本なら名刀村正みたいなものでしょうか
宝物のようにショウウインドーにうやうやしく飾られています

銃底の銘板にはこうあります

独立100周年記念
射撃大会優勝賞品
ドッジシティ
1876年7月4日

西部劇ファンなら、ドッジシティの名前ですぐにピンと来るはず

超有名なOK牧場の決闘は1881年の10月26日に、この街で実際にあったことです

だから本作はその出来事の5年前のお話になります
その決闘の主役ワイアット・アープも冒頭すぐ登場します
そして保安官事務所で彼から拳銃を受けとるのが、OK牧場の決闘に参加するバージルです

1946年公開、ジョン・フォード監督の不朽の名作「荒野の決闘」を観返したくなりました
ジョン・スタージェス監督の「OK牧場の決斗」は1957年で本作の7年後の公開です

中盤に、ライカーの店で武器商人が話す「スー族がカスターの部隊を全滅させた」というのは、ご存知1941年の西部劇の名作「壮烈第七騎兵隊」で描かれたカスター将軍のことです

これも1876年にあった実際の出来事で、6月25日のこと
まだ10 日ほどしかたっていません
場所はダッチシティから北西に1200キロ以上ありますから最新情報です

インディアンのヤングブルが武器商人に「スー族がリトル・ビッグホーンの戦いで・・・」という戦いがそれです

このいきさつを分かっていないと、ローラ達が逃げ込んだ騎兵隊陣地がインディアンに囲まれていたことのヤバさがイマイチ伝わらないかも知れません

このように、このウインチェスター'73を狂言回しにして、OK牧場の決闘と第七騎兵隊の全滅という西部劇の二大超有名事件の外伝みたいにお話が運びます

この二大事件は米国人なら誰も知らない人はいませんから、本作はいわば日本なら赤穂浪士の銘々伝みたいなお話というわけです

なので本作は米国ではそりゃあ人気があります
でもその割に日本ではもうひとつ人気が薄いのは、西部劇の中の事件とか人名を良く知っていないと少しついていけないのかもしれまん

でも西部劇として極上の作品です
変化球ではない、王道の本格西部劇を堪能した!という満足感があります

日本なら片岡千恵蔵主演の本格時代劇映画みたいなもんです

主人公はジェイムズ・スチュアートが演じます

やはり名優!演技の力で画面が引き締まっています
演出も、カメラもいいです

ローラがウエイコに連れて来られたタクコサのサロンでのシーンは当時としては考えられないくらいのセクシーショットでした

ブラウスの下の乳房のボリュームを強調したアングルとポーズで、しかもそのブラウスからうっすらと乳首が透けて見えているのです
これにはたまげました

最終決戦の岩山でのライフル銃での撃ち合いは、サム・ペキンパー監督が1962年の「昼下がりの決斗」で元ネタに使ったシーンと思います

大満足の西部劇です!

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あき240