いまを生きるのレビュー・感想・評価
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詩について学ぶ
先日知人との会話でこの映画の話が出て懐かしくなり、封切後の鑑賞以来30数年振りの再鑑賞でした。 改めて鑑賞して、キーティング先生が授業で語る「我々は何故詩を学ぶのか?」の講義に強く惹きつけられました。正直、何故詩を学ぶのかなど学校の授業で学んだ記憶はなく、自分でも詩を学ぶ理由やそもそも詩とは?など考えたことはありませんでした。が、キーティング先生の機知に富んだ情熱溢れる講義、それを聞きながら眼を輝やかせていく生徒たちを見ていると自分もそこで一緒に授業を聞いている感覚になり、映画を観終わった後はHDソローやウォルト・ホイットマンの事を調べて、本屋に走りました。目から鱗が落ちるというのか、開眼したというのか、詩について、また、そこから人生について、気付かせてくれたこの映画は私にとってまさしく教科書です。文字通り映画から学びました。 もちろん最後の「O Captain my captain」と叫びながらトッド君が率先して机の上に立ち上がるシーンは、30年前に見た時も、今回も、そして又見ることがあっても、目頭熱くならずには観られない名場面です。
名作は何度でも見れる
10年に1回くらい見返しても良いのでは? 今時こんな先生がいるかとか、あんまりのれないとか、こんなカチカチの学校や親があるかとか、刺々しい気分になる場合は日を改めてみるのもよろし。関係なく普遍的なテーマとして見ればいいと思う。
逃げるは恥だが役に立つ
型通りのエリート養成学校にて、生徒に望まれるものは、疑問を持たず勉強すること。生徒の適性とか、感性とか、そんなものは必要ない。ただ教師や親の言うことに従えばいい。生徒の方も、息苦しくとも、それが普通だと思っていた。しかしある日、厳格な学校に、変わり種の教師がやってきた。 変な先生と思いながらも、破天荒な授業と自由な空気を楽しみだす生徒達。だんだんそれぞれの素が現れてきた。多感な時期の少年達は、型の外側へ若芽が伸びるように成長する。それを理解できない親との軋轢、そして悲劇が…。 死ぬほど嫌なら逃げろと思うけど、逃げる気にならないほど縛られていたわけで、もっと時間があって、もっと自立する力がつけられれば違ったかもなぁ。逃げるのは恥ずかしいことじゃない。死にたいくらい嫌なら、逃げていいんだよ。でも、あのお父さんにはわからないだろうね。 キーティング先生の微笑みが、優しいけどどこか悲しそうで、なんか演技じゃなくて、ロビン・ウィリアムズそのもののように見えた。先生はわかっている。子供に死なれた親が、誰かのせいにしなければ、気持ちのやり場がないことを。校長が、学校に起きた問題を一刻も早く解決して、通常モードに戻したいのを。子供が、親と教師から迫られれば、どうすることもできないのを。最後の最後、教室の半数ほどの生徒と、キーティング先生とは心が通じた。この子達は、きっと優しく強い人になれるだろう。 フジテレビの放送を録画視聴。
自由と可能性
前半はけっこう良い青春映画だったけど、事件後の展開にモヤモヤ。 学校や親を前に自由について説くのを期待してたけど、やっぱりただの公務員だし、命令には従うよな。 個人的に印象に残ったのがニールの父親が言った『お前の可能性を潰させやしない!』って台詞なんだけど、可能性の芽を摘んでるのはお前だよ! それと密告者キャメロン!お前は許さねぇ。
ロビンとしての位置付け
これほど有名な作品、なんとなく今頃になって鑑賞。 ロビンが俳優としての地位を確立して行った時期でもあったので、 それが邪魔をしてあまり内容は入ってこなかった。 コメディも多かったけれど、この作品のようにシリアスな作品でも ロビンの味をしっかり位置付けしていった。 ごめんなさい。レビューになってなくて...。
優等生版ごくせんみたいな
こり固まった規律の進学校や、支配力強めな父親。
それと真逆の性質を備えた、型破りな教師。
ロビンウィリアムズが唱える詩による自由主義は、あまりに極端で、胡散臭くて、いやいや現実ではその年代の男子に刺さらないでしょーとなる。
教科書を破り捨てさせたり、心の内を吐露させたり。
型の破り方以前にまずは型を教えろよーとなりはするが、そこはご愛嬌。
そんなこんなで前半は無難に進む。なんか学園ものの連ドラを見せられているくらいの軽いノリ。
芝居好きの少年が自殺するところをきっかけに話はクライマックスへ進む。
少年に自身のやりたいことを自覚させて芝居への想いを煽ったことは、医学部進学を薦める父とのズレを生み、彼を自殺に追い込んだことになるのかどうか。
先生に罪はあるのか。
生徒が署名を迫られて、先生に罪を着せる。
それに罪悪感を感じて、皆で机に立って先生に、オーキャプテン!
やや臭いが、印象的なシーン。
ごくせんで、やんくみが生徒を守るために暴力を働いて学校を辞めさせられるのを、生徒たちが悲しむシーンを思い出した。
ラスト感涙
国は違っても、私立の名門校となれば、
よく似たものか、良くも悪くも。
キーティング教師、OBだけれど、在学時から
馴染めていなかったのでは、と思う。
校長が言っている。
「大学に進学さえすればいいんだ。」
大学の予備校化しているから、
心情を膨らませ感情を昂らせ気持ちのままに、
唱えてみよう、なんて
古い頭の教師集団が生き生きした指導する筈ない。
若さ溢れる男の子たち、辛抱できるかな?
イヤイヤ、将来を考えている子は、
わき目も振らず教師の言うこと聞いて
勉強に励むのだろう。
キーティング教師に担任された子たちは、
どうだっただろう。
「今を生きろ、死ぬ運命だからだ。」
「発見があれば何でも詩になる。平凡を纏うな。」
「白い目で見られても拒絶されても自分の信じる道を
進むのだ。」
と言われた生徒が次第に馴染んでいくのはごく自然。
ある者ニールは、言いなりだった父の指図に逆らい
役者の道を目指す。
またある者ノックスは、好きな女の子に告白しようとする。
またある者チャーリーは、キーティング教師が昔開いていた『死せる詩人の会』を復活させ女子も加え秘密の場所で活動し始める。
だが、悲劇が起こり、キーティング教師は、
学校を退職させられる。
納得いかないのは、家族の問題の責任を親自身が負うどころか、学校の担任の責任にすり替えて来たことである。生徒の希望に沿う指導のどこが悪いのか⁉️
親と噛み合わなければとことん話し合い
いろんな点を見据えて子供の将来を考えてやるべき
ではないか。親の反省も無く一方的な態度に驚きもし、
また迎合する私立学校にもやはりとは思いつつ、
驚いた。
ただ、ラスト、生徒たちがいい。
やはり心の繋がりがあると感じられ、ほっとした。
後悔しないように、今を生ききる
ニールを不憫に感じた、死ぬことはないじゃないか、 舞台出演を父に認めさせたように、これからのことも説得すればいいじゃないか、 本気でやりたいのならば。と思った。 その辺がイマイチ感情移入はできなかったが、 ロビンウィリアムス演じる教師が素晴らしくて、心に残る。 娘にも、一度だけの人生、後悔しないように。 人の意見に惑わされず、自分で決めていきなさい、いつも言ってきた。 自分の人生を生ききった人は、少数派のような気がする。
パック
3回くらい見た作品。その度に自分の立ち位置が変わり、感想も変わってくる。若い時分は狭い世界でもんもんとして行き詰まる、それは大人側から見ると大した事無く思えるが、あの思春期特有のあの時しか得られない感覚の中ではそういう事かなと。くだらない事を思いっきり出来て笑い合える友達がいるって素敵だと思う。自分はそこまで青春した記憶がないだけに、皆んなの笑顔が何と素晴らしい事か
言うだけ先生
アカデミー賞までとった硬派な社会派ドラマに文句をつけるのも口幅ったいが、大人の身勝手で無垢な若者を死に追いやるなんて酷いストーリー、言いたいことは、親や教師の古い価値観で子供たちを型に嵌めるなということなのでしょう。50年代ならまだ封建的な社会的風潮が根強かったのでしょうが、今なら学生運動が起きるでしょうね。
キーティング(ロビン・ウィリアムズ)先生をどう見るかだが、頭の固い親や教育方針の全く異なる学校に真摯に向き合い、改革の努力をしたならまだしも、教室で自己流の教えを貫くだけというのも頂けない。
この種の対立、問題が話し合いで解決するとは思わないが、親や校長とひざ詰め談判くらいはして教え子を守って欲しかった。
生徒に影響を与える先生は是か否か
ロビンウィリアムズ扮する全寮制高校新任教師ジョンキーティングが全校に紹介された。全寮制高校なんて朝から晩まで人間関係難しそうだな。その中でジョンキーティングは卒業生でもあり教科書を破かせたり型破りだったね。誰しもいつかは死ぬのだから今を生きろと言った。 生徒に影響を与える先生は是か否か。伝統校では悪になるだろうな。青春を謳歌するは大事なれど、難しい年頃だから道を外す危険性も高い。自信を持たせるのは素晴らしいが、所詮教師なんて職業は全く責任を問われないんだから。
キーティングはその後どうしたのか…
何度観ても胸が締め付けられる映画。
ニールの父が、どの様に彼と接し続けてきたのかが透けて見える。自分の価値しか認めず、子供の不完全性を悪とし服従を求める。それは母親に対しても同様なのだろう。その結果、母親も子供に同情こそすれ父への服従を促す。
そんな環境にいた彼が全寮制の高校に入り、キーティング先生や演劇と出会う。その時間は自分を取り戻し、いまを生きていると実感できる時間であったことだろう。
だが結局ニールは、父の呪縛から解き放たれることはなく自ら命を断ってしまう。このときのキーティングの胸中はいか程ばかりか…。
最後、教室から去るキーティングに対してトッドが机の上に立ち、キーティングの教えを受け継いでいく意思を示す。半数くらいの生徒が、それに倣う。
ありがとうと応えるキーティングの表情がなんとも言えない。
雰囲気は良いけれど、悲しい。
昔のアメリカの雰囲気が素敵。季節・自然の描写が美しく、観ていて心地よい。
ストーリーは、途中までは良かったけれど、最後が悲しい。せっかくやりたいことを見つけられたのに、死んでしまっては、何もなくなってしまう。もう少し救いがあって欲しかった。
机の上に登るシーンは見事だったが、悲しい印象が強く残ってしまった。
男の子たちが皆イケメンで可愛い。
ロビンウィリアムズの作品はなんでも見るマン 彼の物悲しいさ、哀愁の...
ロビンウィリアムズの作品はなんでも見るマン
彼の物悲しいさ、哀愁の漂う雰囲気が大好きで
その演技の虜である
この教師の役もそれが感じられてグッとくる
内容はよくある一人の変わった先生に多感な時期の子供たちが影響されてどんどん変わっていくって流れだけど
まさかニールが死ぬなんて結構突拍子なくない?
ああいう大きな場面がないと話に盛り上がりが出ないのは分かるけど、普通にびっくりした
あんな死に方だと極端すぎて…
仲間割れはするし先生は追い出されるしみんなに何かが芽生えるってところで終わるけど結果バッドエンドでは?
自分の人生をいかに生きるか
正誤もないし、善悪でもない。 二元論では、判断できないのが人生。 自分の人生を どう生きるかは、親に決められたとかいう思いがあっても 結局はそれに従うことを自分で決めた。 この映画にもっと早く出会っていればよかったなと思う。 が、その時に私は気づけたのだろうか? とも思う。 自分の 心から発せられる詩を書きたい。 なーんて思った。 先生の優しい目はとても素敵だなと思った。 自殺した彼は、 お母さんに了承を得たのに、 お母さんはお父さんに伝えられなかったのでは? と思った。
自分の感性を大切に
親になる前と後でまた感じ方が違う映画だなと思った。今自分が親になって観返すと、生徒からの視点よりも親の視点でみてしまう。自分の子供に期待をかけ、思い通りになってほしいという親の気持ちは分かる。でもこの作品を観て改めて、自分の子供には期待をかけ過ぎず好きな道を進めるよう見守ってあげようと思った。 キーティングが、芸術は作者の意図を読み取ろうとするのではなく自分がどう感じるかを大事にしろ、という趣旨のことを言っていたのが印象的。キーティングを演じるロビン•ウィリアムズの俯瞰的に物事を悟ったような眼差しが、映画全体を包み込んでまるで自分に語りかけてくれているような感覚だった。とてもいい映画。
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