イゴールの約束

劇場公開日

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解説

父に盲従していた下層階級の少年が精神的に自立していく姿を、不法移民問題をからめて描いたドラマ。監督はベルギーのドキュメンタリー畑出身のルックとジャン=ピエールのダルデンヌ兄弟で、本作が長編第3作目。主演は新人のジェレミー・レニエ。共演は「八日目」のオリヴィエ・グルメほか。カンヌ映画祭「ある視点」部門で注目され、パリで小規模公開ながらロングランを記録。

1996年製作/93分/ベルギー・フランス・ルクセンブルク・チュニジア合作
原題:La Promesse
配給:ビターズ・エンド

ストーリー

ベルギー。イゴール(ジェレミー・レニエ)は自動車の見習工。彼は父ロジェ(オリヴィエ・グルメ)に命令ですぐに仕事を抜けてしまう。ロジェは不法移民の斡旋が仕事で、イゴールは大事な助手なのだ。彼はほどなくクビに。不法移民宿泊施設。ブルキナファソ出身で古株のアミドゥ(ラスマネ・ウエドラオゴ)とその妻アシタ(アシタ・ウエドラオゴ)が赤ん坊を連れてやってくる。こっそりアシタの様子をのぞく父一人子一人のイゴール。そんな折り、アミドゥが建築現場で作業中、突然移民局の抜き打ち査察が。ロジェは警察ざたを恐れて医者も呼ばない。傷の手当てもされず、アミドゥはイゴールに妻子の世話を頼んで死んだ。深夜、ロジェはイゴールに手伝わせて、アミドゥの遺体をコンクリートの土台に埋め込む。翌朝、アシタは夫のことでイゴールを問い詰める。彼女のところには、男たちがアミドゥがギャンブルで作った借金の取り立てに来ていた。イゴールは彼女を助けようと金を渡すが、ロジェにバレて殴られる。ロジェはアシタを追い出そうとしていた。彼はアシタにアミドゥの名前で偽電報を打つ。アシタを騙して連れ出し、娼婦として売ろうというロジェの企みを知ったイゴールは、母子を連れて家出した。イゴールが勤めていた修理工場に泊まる3人。夜、赤ん坊が熱を出し、アシタは半狂乱に。なんとか病院に転がり込むと、親切な係官と、アシタと同じアフリカ系のロザリー(クリスチャン・ムシアナ)が世話を焼いてくれた。アシタは赤ん坊を連れてイタリアの叔父さんの元へ行こうと決心。身分証明書はロザリーが借してくれた。イゴールはロジェからもらった指輪を売って旅費を作った。翌朝、ロジェが工場に現れた。ロジェはイゴールに家を戻って、アシタ母子を引き渡せと命令。イゴールは父親の言いつけを初めて拒絶し、ロジェを鎖でつないで、アシタと駅へ急ぐ。ホームへ向かう途中、イゴールはアシタに真実を明らかにした。彼女は何も言わず、来た道を戻り、イゴールも後について行った。

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映画レビュー

3.0ドグマチック

kossyさん
2019年1月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 いきなり老婦人が落とした財布をネコババするイゴール。父の手伝いをしていても、女の着替えを覗いたり、車の運転をしたりと、なかなか面白いキャラだ。父の不法な道徳観をそのまま受け継ぎ、ある意味天真爛漫に育ったイゴール。

 死んだアミドゥは最期に「女房と息子を頼む」と言い残す。イゴールはしっかりと約束をかわしたことが、父親に追従してきた今までの自分との葛藤へとつながっていく。アミドゥの妻には彼が死んだとは告げられず、あちこちへと奔走するイゴール。徐々に彼の価値観が変化していく姿がなかなかいい。「正直に話そうよ」と父親に言い、争いになる。それでもアミドゥの妻にはなかなか告げられないもどかしさ。

 シュールなエンディングが切なく、不条理な世の中を象徴しているようなシーン。妻の顔が見えないところがいい。全体的にドグマ映画のような雰囲気。

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kossy
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