生きる歓び

劇場公開日:

解説

グアルティエコ・ヤコペッティ、ルネ・クレマンの原案により、レオ・ベンヴェヌーティ、ピエロ・デ・ベルナルディが脚色した。監督は「太陽がいっぱい」のルネ・クレマン。撮影はアンリ・ドカエ、音楽はアンジェロ・フランチェスコ・ラヴァニーノが担当。出演は、「太陽がいっぱい」のアラン・ドロン、新人バーバラ・ラス、ジーノ・チェルヴィ、リナ・モレリなど。黒白・リアリスコープ。

1960年製作/フランス
原題または英題:Quelle Joie de Vivre
配給:東和
劇場公開日:1962年5月23日

ストーリー

除隊になっても何のあてもない孤児のユリス(アラン・ドロン)と仲間のツリドは、途方にくれて街をさまよっていた。そのうち、「黒シャツ党」の党員募集のビラを見た二人は、何も知らずに入党した。ファシスト団体である黒シャツ党での最初の仕事は、ローマ中の反ファシストのアジトをさぐることだった。ところが最初の日、ユリスは調べに行った印刷屋で、その店の主人(ジーノ・チェルヴィ)に店を手伝ってくれと頼まれた。条件がいいのと、かわいい娘フランカ(バーバラ・ラス)がいるのが気に入ったユリスは承知した。この一家はアナキストでフランカさえもそれをほこりとしていた。ユリスはフランカに夢中になったが彼女は冷たい。思いあまった彼は、フランカの気をひこうと、にわかテロリストになりすました。案の定、フランカはユリスを尊敬と憧れの眼で見はじめた。それもその筈、ユリスはテロリストの英雄カンポサントだと名乗りをあげたのだ。だが、それなら英雄らしいことをしなければならない。すっかりユリスをカンポサントだと信じこんでいるフランカの手前、いやいやながらユリスはテロリストらしきことをやりはじめた。そんな時、ユリスは本物のテロリストが爆弾をしかけるという事件に出くわした。罪のない人まで犠牲になろうとしているのを知ったユリスは、フランカの信頼を失うことも承知で、テロリストの計画をぶちこわすことに懸命になった。一方、フランカはユリスがにせのテロリストだったと知りショックを受けた。が、敢然と人々の危険をすくったユリスに、フランカは改めて心をゆすられるのだった。もう、テロリストでなくてもいい。二人はいつまでも抱き合うのだった。

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映画レビュー

3.0「自由とは監獄の穴」という台詞が心地よい

2019年1月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 『太陽がいっぱい』と同年に作られたルネ・クレマンとアラン・ドロンのモノクロ映画。

 地下組織の印刷所というのは、どうも本当の地階にあるらしい。上を見上げて娘を気に入るシーンがなかなか。とにかくバルバラ・ラスが可愛い。

 印刷所の従業員を中心とするアナーキストの組織はかなり平和的。最初はファシストのスパイなどともめていたが、即刻解決。フランカが囚われ、テロリストも暗躍。凱旋門が爆破されたシーンはドキリとしてしまったほどだった。

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kossy