アリス(1988)
劇場公開日:1989年7月23日
解説
チェコスロバキアの鬼才アニメーション作家ヤン・シュバンクマイエルの長編第1作。ルイス・キャロルの小説「不思議の国のアリス」を原作に、実写とストップモーションアニメを融合させたシュールでグロテスクな独自の世界観で描き出す。散らかった部屋で退屈な時間を過ごしていた少女アリスは、人形で“アリス”ごっこを始める。すると突然、ガラスケースの中に飾られていた白ウサギの剥製が動き出す。懐中時計を見て慌てている様子のウサギは、机の引き出しの中へと消えていく。アリスはその後を追い、いつしか奇妙な世界へと迷い込んでいく。
1988年製作/85分/スイス
原題:Alice
配給:ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画
スタッフ・キャスト
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2022年11月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
グロテスクなストップモーション。
あのジャンクヘッドを思い浮かべた。
不思議な国のアリスだから、内容は自由奔放。オリジナルストーリーなのだろうが、ベースは不思議な国のアリスそのもの。面白い。
2022年7月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ネタバレ! クリックして本文を読む
全体的な雰囲気がテレビの子ども向けの人形劇みたいで懐かしい気持ちになりました
大人になってから見ると不気味なんだけど、子どもは無心で眺めてるみたいな
部屋で紅茶のカップに石を投げ込んでいるということは最初の小川のシーンからすでにアリスの空想の中だったのかな?
大量の動物の骨や剥製から、父親は生物学者とか教授とかかなと想像しました
白ウサギがたびたび口にする
「遅刻してしまう」
「クビを切られる」
って仕事してるお父さんみたいだなと
ドアを強く叩かれると怯えるとか冷たくされたときの睨むような表情とか、アリスの心の闇を感じます
何度も白ウサギに「ねえ、待って!」と呼び掛けるのにひたすら無視されるのが印象的でかわいそうでした
両親とも厳しくて冷たいから寂しいのかな…
ラストが難しかったです…
誰に向けての台詞?
お父さん?ハサミでは難しくない?
もっと子どもとの時間を作りましょうということかな
休みの前の日の夜中にぼんやり見たい映画です
2021年11月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
地下に降りていくことは、無意識の世界に行くことの表象であるし、アリスの行った世界では、時計がぜんぶ壊れていて、まさに夢の世界そのものだなと思ったり、
ティパーティーは同じことを何度も反復し続けるし、時計にバターを塗って時計をなおそうとする、
意味をなさない言葉、意味をもたない行為、現実ではありえない現象、
夢はどうして、そのようなものばかり現出させるのだろう、どうして合理的なはずの人間の身体において、一見そこにはあてはまらなそうな、ふしぎな夢を見る必要があるんだろう、
メモ
・登場人物の言葉はすべてアリスが喋っているから、アリスという主体が創造して作り出した物語だ、とも解釈できそう、もしくは主体がアリスである夢、
・アリスが追いかけるのはあくまでも遅刻しちゃうっていつも言っている兎、ほかの登場人物にはそこまで興味を持っているわけではなさそう
2020年4月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
時々見る不思議な夢を映像化したかんじ。不気味でシュールな世界観。