アメリカン・グラフィティ

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

後に「スター・ウォーズ」を生み出すジョージ・ルーカスの出世作となった長編第2作。1960年代初頭のアメリカを舞台に、4人の若者たちが過ごす一夜をロックンロールの名曲の数々に乗せて描いた青春群像劇。1962年、カリフォルニア北部の小さな街。高校を卒業したばかりのカートとスティーブ、1学年下のテリーと年上のビッグ・ジョンの4人は、それぞれの愛車に乗っていつもの溜まり場に集まる。カートとスティーブは大学に進学するため、翌朝に故郷を出る予定だ。4人は故郷でともに過ごす最後の夜を楽しむべく、それぞれの思いを胸に街へ繰り出していく。スティーブ役を後に監督として大成功を治めるロン・ハワード、カート役を「ジョーズ」のリチャード・ドレイファスが演じた。無名時代のハリソン・フォードも出演。

1973年製作/112分/アメリカ
原題または英題:American Graffiti
配給:ユニヴァーサル映画=CIC
劇場公開日:1974年12月21日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第31回 ゴールデングローブ賞(1974年)

受賞

最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)  

ノミネート

最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) リチャード・ドレイファス
最優秀監督賞 ジョージ・ルーカス
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写真:Album/アフロ

映画レビュー

4.0不思議だ。ちゃんと映画になっている。

2022年6月11日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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猿田猿太郎

4.0高校生活最後の一日の話

2024年9月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

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楽しい

感想

1962年カリフォルニアの小都市が舞台。
ベトナム戦争の影響が社会に及ぶ直前のアメリカ社会とその時代に輝ける時を生きていたごく普通の高校生達、最終学年、最終学期、最後の夏の一日を夕方から翌朝までオールディーズの名曲の数々とウルフマン・ジャックの名DJを交えて若者の想いや悩みなど、ありのままの人間模様を懐古調に面白おかしく描いている作品。ルーカスの車好きの趣向が最大限に反映されている。(ルーカスが学生時代に自動車事故を起し、人生を見直した話は有名で本作にもエピソードとして描かれる。)アメリカ西海岸地区のモータリゼーションが一般生活に浸透しており、一般家庭でも平均2台以上車があると想像させる描写がある。中流家庭の子女であれば高校生(16歳)になれば車を購入、それなりに贅を凝らし週末のドライブや夜の街を流して走る事を楽しんで
いたのだろう。

ジョージ・ルーカスの考えるこの映画の狙いとは、「俺の住んでいた街はこんな街で、こんな音楽がラジオから流れていたよ。ウルフマンの遠吠えDJがあったなぁ。高校のクラスにはあんな奴や、こんな奴、面白い奴、カッコいい奴、頭いい奴、悪い奴、変な奴、大好きだった彼女達、イカした彼氏達、いろんな奴がいたっけ。懐かしいよな〜。ところでアイツら今はどうしているのかなぁ?あの頃はあんな事が悩みだったなぁ。くだらない事が楽しかった。あの時は恥ずかしかった思いもあるが、あれはあれで良い思い出だ。あの頃は馬鹿が出来て本当に楽しかったよ。今はただ小さくまとまった聞き分けの良い、いい歳の大人になってしまった。アイツらも死んでしまって。あの時の判断は正しかったのか?時代も変わり、輝いていたあの頃にはもう戻れそうにない。このアメリカという国も変わってしまい、同様にこちらも元には戻れそうにないー。」

悩める70年代のアメリカとアメリカ人の姿を見つめる制作意図を感じる。それはコッポラがダイレクトに戦争そのものを見つめた「地獄の黙示録」で浮き彫りにしようとした悩めるアメリカの姿とジャンルは全く違うが、同じような想いがあったのではないかと感じる。

商業映画デビューして2作目のジョージ・ルーカスが監督、プロデュースにフランシス・フォード・コッポラが名を列ねており、実質的に製作面の費用負担を行って製作されている。

ルーカスはジョン・ミリウスと共同で持っていた「地獄の黙示録」の原作の版権をコッポラに譲り、次回作は悩めるアメリカから逃避し、新しい時代を意識した「スターウォーズ」を全く新しい映像概念を創造しながら制作していく事になる。その道は険しく果てしない苦難の道となる。

配役・俳優
カート・ヘンダーソン:リチャード・ドレイファス
スティーブ・ボランダー:ロン・ハワード
ジョン・ミルナー:ポール・ルマット
ボブ・フェルファ:ハリソン・フォード

若き日のアカデミー賞俳優リチャード・ドレイファスと、この頃は髪の毛がまだたっぷりとあった子役出身の今やハリウッドを代表する映画監督である、ロン・ハワードが主演している。

テリー・フィールズ:
チャーリー・マーティン・スミス

とにかくチャーリー・マーティン・スミスの演技が良い味を出していて印象的で忘れられない。

飛ばし屋フェルファでほぼ無名時代の
ハリソン・フォードが観れる。

⭐️4.0

余談追記
本作に黒人が一人も出ていないというのはおかしいという意見がレビューにあるのを見たので気になりざっくり確認したところ、本作が描かれている場所は1962年のカリフォルニア州モデストがモデルになっており、時代的には公民権運動前である。公民権の法施行は1964年である。

1962年当時のカリフォルニアは白人はアングロサクソンの他、移民としてのアイルランド系、ゲルマン系が主で他はスラブ系(フレンチ、イタリアン、スパニッシュ、メキシカン、ユダヤ)が多く住んでおり、アジア系では移民としては中国人がかなり多く住んでいたらしい。(アジア系であるネイティブアメリカインディアンは少数派であった。またスタインベックの「怒りの葡萄」にも移民の描写があるが、農場労働者の中心は黒人ではない。)1960年代には西部地区に黒人はメキシカン、イタリアン、中国人程多くは住んでいなかったのである。

公民権運動前頃まで黒人の住んでいた場所は地域的には中西部デトロイト周辺の重工業地帯と東部のニューヨーク周辺部、ペンシルベニア、メリーランド、ノースカロライナ、サウスカロライナ、ワシントンD.C.に人口が集中しており、あとは南部に広く分布していた。1965年以降、徐々に西部地区に移住するようになったようだ。だから黒人が一人も出てこないのでは無く住み分けがはっきりとしていて、母数が少ないのでいないも同然だったというのが真相のようである。

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Moi

3.00081 ウルフマンジャックに何の用だ?

2024年7月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

1974年公開
アメリカの青春もの、という触れ込みなので
後年見てみたが当時の高一にはハマりませんでした。
特に50’Sが一つも知らんいうのは致命的でしたね。
なのでリチャードドレイファスはわかったけど
ハリソンフォードはわかりませんでした。
主演のメガネ野郎もわかりません。
60点
初鑑賞 1976年12月29日 大毎地下劇場

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NWFchamp1973

3.5アメリカ〜ン

2024年6月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
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ジャーニー

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