アデルの恋の物語

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アデルの恋の物語

解説

フランスの名匠フランソワ・トリュフォーが、文豪ビクトル・ユーゴーの次女アデルの狂気的な恋を、フランセス・V・ギールの著作「アデル・ユーゴーの日記」をもとに描いた伝記映画。19世紀半ば。アデルは初恋の男性である英国人将校ピンソンを追い、カナダの港町ハリファックスにやって来る。下宿先でピンソンへの手紙を書き続けるアデルだったが、返事は一向にない。やがて下宿先を訪ねてきたピンソンから冷たく突き放されてもアデルは一方的に思いを寄せ続け、次第に狂気の淵へと追い込まれていく。当時まだ新進女優だったイザベル・アジャーニが恋にとり憑かれた主人公アデルを鬼気迫る演技で熱演し、アカデミー主演女優賞にノミネートされるなど高く評価された。

1975年製作/97分/G/フランス
原題または英題:L'histoire d'Adele H.
配給:KADOKAWA
劇場公開日:2022年6月26日

その他の公開日:1976年4月24日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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(C)1975 LES FILMS DU CARROSSE / LES PRODUCTIONS ARTISTES ASSOCIE

映画レビュー

4.0観たかった度◎鑑賞後の満足度◎ 若い頃に思っていた、一生に一度の恋にのめり込んだ挙げ句精神の均衡を壊した悲劇的な女性の話…というようなロマンチックなもの…ではありませんでした…

2023年6月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

①やっと観れたという感激が一番大きい(46年越しの夢が叶って感激😭)。
②撮影当時19歳だったとは思えないイザベル・アジャーニの女優としての存在感に先ずは圧倒される。美しいグリーンの瞳が徐々に狂気を帯びてくる処など凄い。
③若い娘が一人の男を恋して恋して挙げ句発狂するという粗筋に、若い頃はどんな悲劇的な恋愛映画だろう、とややロマンチックに思っていた。
けれど、今観るとロマンチックどころではない立派なストーカードラマ。
それも、若い娘が飛行機などない19世紀にフランスから遥々当時新大陸で且つ内戦がおっぱじまっていた北アメリカまで追っかけていくなんて何と壮大なスケールのストーカー。
父親も大物なら娘もスケールがデカイと言うべきか。
④ただ、相手の男のあまりの程度の低さに、ユーゴーの娘ともあろう人が本当にこんな男に身も世もないほどに入れ込んだのであろうとか、父親/母親に嘘の手紙を書いたりしているところとかを考え合わせると、アデルは自分の夢というか幻想というか妄想というか、と現実の区別とがつかない“エロトマニア?”だったのだろう。
そうなるとロマンチックな面はだいぶん差し引かないといけないが、逆に自分ではどうしようもない衝動に突き動かされ行動するアデルの哀れさが胸をつく。回りにはだいぶん迷惑だったろうにしても。
⑤トリュフォーの視点は、そんなアデルの魂の彷徨を同情するでもなく突き放すでもなく寄り添っているように思える。
⑥邦題が『アデルの恋の物語』(日本語としての語感はよろしい)なので恋愛映画のように錯覚するが、原題は『アデル・H(ユーゴー)の物語』なので伝記映画なんだよね。

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もーさん

2.5迷惑な家出娘

2023年5月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

イザベルアジャーニ扮するアデルユゴーはカナダの地ハリファックスに降り立った。イギリス軍ピンソン中尉を追って来たのだった。
フランス文豪ヴィクトルユゴーの次女だからか大胆だね。イザベルアジャーニもアデルらしく気品があって可憐な女優さんだ。
ピンソン中尉からしてみても自分を追って来た家出娘は迷惑かもね。気のないピンソン中尉にブチ切れるアデルは良くないな。愛は私の宗教とな。あきらめが悪いのも問題だ。わがままなんだろうね。

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重

5.0狂気の恋?いやはや全ての恋は狂気を孕んでる

2023年3月6日
スマートフォンから投稿

悲しい

興奮

幸せ

正にアデルの恋の物語。
相手の男性は何者でもない、対象物として配置されているだけ。
恋はエゴだ。
相手の全てを知りたい、自分だけのモノにしたい、なかんずく同化したい。

I.アジャニの存在感は演技なんて超越してる。

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アメリカの友人

3.0トリュフォー初めて

2022年11月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

萌える

寝なかった。酷い話とは聞いていたが割りと観易い。ストーカーと言うか、虚言癖の方がきつい。
イザベル・アジャーニ、唇が好き者ぽくてたまりません。

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トミー