厚化粧の女

劇場公開日:

解説

エーゲ海を航行する豪華客船内に見るブルジョアジーたちの人間模様を描いた純愛映画。「悲しみよこんにちは」以来、日本でもベストセラー作家として知られているフランソワーズ・サガンが81年に発表した原作を元に、さまざまな人間ドラマが同時進行される。ふたりのヒロインには、フランスの大女優ジャンヌ・モローと、「幻の女」「僕のビアンカ」のラウラ・モランテがふんし、相手役には「予告された殺人の記録」のアントニー・ドロンと、アンドレ・デュソリエが共演する。監督は「アラン・ドロン 私刑警察」のジョゼ・ピネイロ、音楽はオリジナル・モダン・ジャズとアリアを小気味よくアレンジしたジャン・マリー・セニア。

1990年製作/フランス
原題または英題:La Femme fardee
配給:デラ・コーポレーション
劇場公開日:1991年7月20日

ストーリー

限られた相手と限られた時間の中でひとときのヴァカンス、恋のゲームを楽しもうとする金持ちたちは、彼らを象徴するかのようなナルシス号という豪華客船に乗り込み、ギリシャ小島めぐりの旅に出る。旅が終わればまた元の生活に戻るとだれもが疑いもしなかったが、オペラのプリマドンナ、ラ・ドリア(ジャンヌ・モロー)は、ジゴロのアンドレアス(アントニー・ドロン)を旅の終わりに捨てた。また、新聞王の夫エリックとの生活に失望し厚化粧の下に自分を隠していたクラリス(ラウラ・モランテ)は、詐欺師のジュリアン(アンドレ・デュソリエ)に心開かれ、彼との純粋な愛を告白する。

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