アクエリアス(1986)

劇場公開日:

解説

ミュージカルのリハーサル中に劇場に侵入した殺人鬼によって惨殺される劇団員たちを描くホラー映画。監督はミケーレ・ソアヴィ、脚本はリュー・クーパー、撮影はレナート・タフリ、音楽はサイモン・ボスウェルが担当。出演はデイヴィッド・ブランドン、バーバラ・クピスティ、ロベルト・グリゴロワなど。

1986年製作/イタリア
原題または英題:Aquarius
配給:クラウン・レコード=デラ・コーポレーション
劇場公開日:1987年9月26日

ストーリー

フクロウ姿の殺人鬼を主人公にしたホラー・ミュージカルのリハーサルが、ピーター(デイヴィッド・ブランドン)演出のもとに行なわれている。練習中にひざを負傷したアリシア(バーバラ・クピスティ)は、仲間のベティ(ユーリック・シュワーク)とともに、近くの精神病院に出かけた。畑違いながら他に病院がなかったのだが、治療を終えて劇場に戻った。しかし、その車のトランクの中には病院の看護人を殺し脱走した凶暴な殺人犯が潜んでいた。アリシアが先に劇場に入った後、ベティが最初の犠牲者となった。オープニングを3日後にひかえての猛練習が続けられている。丁度、フクロウ姿の殺人鬼が殺人を犯す場面だ。と、ナイフが相手役の女優の胸を刺し貫いた。血が吹き出す。本物のナイフだ。他の劇団員がパニックとなって逃げだす。だが電話は切断され、劇場の扉も開かない。奈落に引きずり落とされた女優は下半身を切断された。演出家のピーターも、チェーンソーで腕を落とされ斧で首をはねられる--。殺人鬼はその死体たちをグランギニョールのように舞台に並べる。その数は7体。生き残っているのはアリシア一人だ。彼女は事務所から拳銃とスペア・キーを発見した。だが、舞台上方の照明装置へと追いつめられた。照明コードをよじ登ってくる殺人鬼。アリシアは必死に斧でコードを切る。落下する殺人鬼。しかしまだくたばらない。アリシアの足首にしがみつく。ついに殺人鬼の体にローソクの火がついて、火ダルマとなってしまう。恐怖の一夜が明けた。警察が死体を全てかたずけた。劇場に大切な時計を落としたことに気づいたアリシアは警備員とともに惨劇の場に戻った。ふと、彼女は気づいた。警察が死体を運び出した数は7体だ。ということは……。突然、隠れていた殺人鬼が踊りかかってきた。恐怖のあまり身動きもできぬアリシア。だが、その瞬間、警備員の銃が火を吹き、殺人鬼を仕止めるのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0 劇中劇で使われたふくろうの被り物を身につけた犯人。第二の殺人はリ...

2018年10月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

 劇中劇で使われたふくろうの被り物を身につけた犯人。第二の殺人はリハーサル中の舞台の上であったが、皆怖がっていない・・・このおかげで恐怖感が半減してしまうのだが、舞台監督のピーターのひどい性格(仕切るときはかっこよく仕切るのだが、殺人鬼と対峙すると仲間の女性をも盾にとる)が憎たらしくて面白い。

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kossy

5.0DVD再発記念レビュー

2011年12月6日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館、DVD/BD、VOD

怖い

原題:AQUARIUS
  :STAGE FLIGHT
  :BLOODY BIRD

前衛ミュージカルの稽古場。
初日を一週間後に控え、納得のいかない舞台に演出家のピーターは機嫌が悪い。
険悪な空気が漂う中、稽古中に足を捻挫してしまったアリシアは、コッソリその場を抜け出し、衣装係のベティに付き添われて病院へと向かう。
しかし、そこは精神病院。
近くで開いているのがここしかなかったのだ。
応急手当をしてもらい帰路についた2人だったが、病院から抜け出した殺人犯の元俳優ウォレスが車のトランクに潜んでいるとは知らず…

「歓びの毒牙」からD.アルジェント製作の「デモンズ」までを扱ったアルジェント作品のメイキング映画「鮮血のイリュージョン」において、見事な編集と構成力を見せ付け、その才能を遺憾なく発揮したミケーレ・ソアビ監督。

本作は、アルジェント作品の助監督を努めた経験もある、そのソアビ監督による初メジャー作品です。

スラッシャー映画の形態を取りつつも、密室を舞台にした設定は素晴らしく、怯えおののく劇団員の目前で次々と殺戮が繰り広げられる展開は、息つく間もありませんでした。

鍵を失い、出入り口の扉が開かなくなった劇場。

真夜中の稽古中に閉じこめられた劇団員。

限定された空間と限られた登場人物。

低予算の基本を押さえながらも、ひらすら派手な殺人シーンに心血を注ぐ辺り、
「さすがイタリア小僧❕」
と、狂喜してしまいました😅

また、アルジェントに学んだソアビの映像は非常に美しい‼

そこに彼独特の幻想的な雰囲気が加わり、とてつもなく耽美的なシーンを産み出しておりました。

物語終盤、殺人鬼を中心に舞台の上に広がる恐ろしくも美しい光景に絶句する事間違いなしです(って、言っていいのか?😅)

ところでソアビは役者としての顔も持ち合わせおり、本作でも間抜けな警官役で出演しています😅

「俺ってジェームズ・ディーンに似てるよなぁ」と、ナルシスト丸出しの発言していた警官です😅

確かに男前😅

本作後、数本の映画を監督したソアビは、身障者の息子の世話をする為、「デモンズ95」を最後に監督業を退きました。

業界を去る人の思惑は様々ですが、家族を考え身を引く潔さに共感出来ます。

正直、彼の作品をもっと観たかった気持ちはアリアリなんですけどね😅

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かもしだ

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