赤い灯をつけるな

劇場公開日:

解説

「筋金を入れろ」「街の掟」などの著者オーギュスト・ル・ブルトンの同名小説(ガリマール社版・暗黒叢書)を映画化したギャング映画。ル・ブルトンとミシェル・オーディアール、それに「奥様は唄に首ったけ」(監督)のジル・グランジェが脚色、グランジェが監督した。撮影は「わたしは夜を憎む」のルイ・パージュ、音楽はデニス・ケファ。主演は「罪と罰(1956)」のジャン・ギャバン、新人のアニー・ジラルド、「現金に手を出すな」のポール・フランクール。ほかにリノ・ヴァンチュラ、マルセル・ボズフィなど。

1957年製作/フランス
原題または英題:Le Rouge est Mis.
配給:大和フィルム=映配
劇場公開日:1957年7月26日

ストーリー

モンマルトルを根城とするルイ・ベルタン(ジャン・ギャバン)、ペピト、レイモン、フレドらのギャング団--彼らは今しもテンプル通りに現金輸送車を襲撃して成功、警察の追及を巧みに潜って逃げた。ルイを怪しいと睨んだ警察は、彼の弟ピエールを、愛人のエレーヌ(アニー・ジラルド)のアパートから出てくるところを捕え手掛りを得ようとした。がピエールは一切を黙秘、そのまま些細なことを理由に留置された。もっともピエールは事件と無関係であった。一方、兄のルイは弟が捕ったのはエレーヌのせいと思い、彼女を連出し、今後一切弟との関係を止めるよう言渡した。そのうちピエールが仮釈放となったが、その夜ルイは自宅でペピトと明日の現金輸送車襲撃の計画を練っていた。と、その時かすかな物音。ペピトがドアをあけるとピエールが立っていた。気の荒いペピトは立聞きされたと思いピエールを即座に殺そうとした。ルイのとりなしで、その場は収まったが、ピエールは故郷に帰れと命令された。が、エレーヌと離れがたいピエールは聞入れない。翌日、ルイの一味は車に乗って田舎道を行く現金輸送車を捉え乗員を射殺、莫大な金を奪った。通り合せた警察オートバイの追求を機関銃で射ち倒し、巣へ逃げ戻った。一方ピエールは、その夕方エレーヌの許で新聞を見、殺人事件に兄が関係していることを覚った。そして翌日、ルイが警察に捕った。フレドが自分の首を救うため白状したのだ。ルイは弟が密告したのでないことを知って安心した。が、これを知らぬペピトは弟を殺すだろう--こう思ったルイは警官の手薄な昼食時に巧みに警察を脱出、ペピトを探した。知合いのところで彼は、やはりピエールに危険の迫っているのを知り直ぐさま彼がいると思われるエレーヌのアパートへかけつけた。果してそこにはペピトが機関銃を構え、ピエールを殺そうとしている寸前だった。ルイの姿を見たペピトは彼を射った。最後の力をふりしぼってルイはペピトを射ち返し弟を救った。が、ルイもまたその一生を終った。

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