劇場公開日:1994年8月13日
解説
1993年・第46回カンヌ国際映画祭でカメラドール(新人監督賞)を受賞したトラン・アン・ユン監督の長編デビュー作。パリ郊外のセットに再現されたサイゴンの一軒家を舞台に、1人の少女の成長を瑞々しい映像で叙情豊かに描き出す。1951年、ベトナム。10歳の少女ムイが、サイゴンで暮らす一家のもとへ奉公にやって来る。その家には、琵琶ばかり弾いて何もしない父と、布地屋を営む働き者の母、社会人の長男と2人の弟、そして祖母が暮らしていた。一家にはかつて幼い娘がいたが、父が家出している間に病に侵され、そのまま死んでしまった。ムイは先輩の奉公人から仕事を教わり、朝から晩まで懸命に家事をこなしていく。そんなムイに、一家の母は亡き娘の姿を重ね合わせるのだった。ある晩、長男の友人クェンが一家を訪れ、ムイは彼に密かな憧れを抱く。成長したムイを演じるのは、後にトラン・アン・ユン監督の公私に渡るパートナーとなるトラン・ヌー・イェン・ケー。
1993年製作/104分/フランス・ベトナム合作
原題または英題:L'odeur de la papaye verte
配給:デラ・コーポレーション
劇場公開日:1994年8月13日
スタッフ・キャスト
- 監督
- トラン・アン・ユン
- 製作
- クリストフ・ロシニョン
- 脚本
- トラン・アン・ユン
- 撮影
- ブノワ・ドゥローム
- 美術
- アラン・ネーグル
- 編集
- ニコール・デデュー
- ジャン=ピエール・ロケス
- 音楽
- トン=ツァ・ティエ
受賞歴
第66回 アカデミー賞(1994年)
ノミネート
外国語映画賞 |
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