青い性(1975)
劇場公開日:1975年6月21日
解説
16歳の娘二人とヨットを駆って警察の手から逃れようとする宝石強盗の若者との奔放な行動を描く青春映画。脚本・監督は新人・小平裕、撮影は「仁義の墓場」の仲沢半次郎がそれぞれ担当。
1975年製作/81分/日本
配給:東映
劇場公開日:1975年6月21日
ストーリー
進藤亜木、通称アコと真山美根子、通称ネコの二人は女子高生。ある日、両親と喧嘩したアコと、母親の男狂いに嫌気がさしたネコは、家を飛び出した。街道で八代香という麗人の車に乗せてもらい、とある海岸にたどり着いた二人は、ヨットハーバーで、大学生、佐久間大助と会った。大助は先輩の山室、神野明の頼みでガラパゴス島へ向うためやって来たのだった。しかし、この航海の裏には宝石略奪という犯罪が隠されていることは勿論二人は知らない。翌日、積極的なネコは大助に迫るが、失敗してしまい、一人でいるところを山室に襲われて、処女を失ってしまった。大助とネコの間を嫉妬していたアコは、ヨットに残る大助のもとへ駆けつけ、思いきって愛を告白した。そして、大助の口から自分を愛していることを聞いたアコはホッとする。翌日、香に招待されて別荘へ行ったアコはその夜、香の執拗なまでの愛撫に驚き逃げ出そうとした時、酔った香は足を踏みはずし死んでしまった。アコは、大助のもとに飛んで行くと、航海を前にして不祥事を起こしてはと危惧する大助だったが、アコの悲しむ表情にうたれ、香の死体をヨットへ運び込んだ。その時、神野から宝石略奪に加わった仲間の一人が警察に逮捕されたことを知らされた大助は、警察の手が回らないうちに脱出を計った。そして、アコを道づれにしないために船から降ろすが、アコは泳いで追って来て、強引に乗り込んだ。その夜、海上は大シケにみまわれ、大助とアコは荒れ狂う海中に投げ出されてしまった……。