愛の誕生

劇場公開日:

解説

ある中年男の恋愛と家族模様を繊細なタッチで綴った一編。監督は「もうギターは聞こえない」のフィリップ・ガレル。脚本はガレルと、彼と88年以来組む詩人・小説家のマルク・ショロデンコ、小説家のミュリエル・セール。撮影は「厚化粧の女」のラウル・クタールとアンドレ・クレマン、音楽は「パリ・セヴェイユ」のジョン・ケイル。主演は「イルマ・ヴェップ」のルー・カステルとジャン=ピエール・レオ。共演は「夜のめぐり逢い」のドミニク・レイモン、「不滅の恋/ベートーヴェン」のヨハンナ・テル・ステーヘほか。

1993年製作/94分/フランス・スイス合作
原題または英題:La Naissace de l'amour
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日:1997年5月9日

ストーリー

人生の後半にさしかかった2人の中年男が寒いパリの街中を煙草をふかしながら歩いている。1人はポール(ルー・カステル)で俳優をやっており、家には妻ファンション(マリ=ポール・ラヴァル)と思春期の息子ピエール(マックス・マッカーシー)がいる。もう1人ははマルキュス(ジャン=ピエール・レオ)で作家で、恋人エレーヌ(ドミニク・レイモン)と同棲している。ポールには家庭外にウルリカ(ヨハンナ・テル・ステーヘ)という恋人がいる。ウルリカはベッドでヴェルナーという初恋の男のことを語る。そしてポールの元を去る。ポールは家庭に戻る。新たにポールに娘が生まれる。マルキュスは作家だが作品の発表の発表の場もなく、書こうとしない。エレーヌはマルキュスの元を去るが、マルキュスは仕事中の彼女に会い、連れ戻す。家庭内でのポールはことあるごとに妻ファンションと衝突する。そんなとき友人の家の食事の席でウルリカに再会し、共に夜を過ごす。明け方、息子ピエールから怒りの電話を受ける。ポールのやることにいちいち批判的な息子ピエールも父ポールを愛しているのだ。ウルリカは再度ポールの元を去る。家庭に戻って、ファンションはポールにカリフという昔に恋人のことを語る。ポールはカフェで自分のファンだという若い女(オレリア・アルカイス)と恋に落ちる。ポールは赤ん坊の世話に疲れ、ファンションと激しい口論をした挙句、鞄に身の回りのものを詰め、家を飛び出していく。背後からは息子の声が響いてくる、「パパ、パパ!」ポールとマルキュスは車でローマに向かう。車内でポールはマルキュスに自分の父親について語る。マルキュスは仕事で滞在中のエレーヌに会う。眠っているポールはあの若い女のことを思い出す。パリに戻ってきたポールはその若い女に会う。彼女と昼に会う約束をして、キスをして別れる。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く