アイ ウォント ユー

劇場公開日:

解説

9年ぶりに再会した過去に傷を持つ男女の葛藤劇をスタイリッシュな映像で綴った一編。監督は「バタフライ・キス」「GO NOW」「ウェルカム・トゥ・サラエボ」のマイケル・ウインターボトム。脚本はアイルランド出身の新鋭ユアン・マクナミーで、題名はエルヴィス・コステロの同名曲からとられた。製作のアンドリュー・イートン、音楽のエイドリアン・ジョンストン、編集のトレヴァー・ウェイト、衣裳のレイチェル・フレミング(「普通じゃない」)はウィンターボトム作品の常連。製作総指揮はスチュワート・ティル。撮影はクシシュトフ・キェシロフシュキ作品で知られる「ガタカ」のスラヴォミール・イジャック。美術は「ブルージュース」のマーク・ティルデスリー。出演は「チエーン・リアクション」のレイチェル・ワイズ、「フェイス/オフ」のアレッサンドロ・ニヴォラ、新人のルカ・ペトルシック、「ビフォア・ザ・レイン」のラビナ・ミテフスカほか。

1998年製作/87分/イギリス
原題または英題:I Want You
配給:アスミック配給(アスミック・エース エンタテインメント提供)
劇場公開日:1999年1月15日

ストーリー

港町のヘイヴン。当時14歳だった恋人ヘレン(レイチェル・ワイズ)との情交を彼女の父親に見つかり、彼を殺害した罪で服役していたマーティン(アレッサンドロ・ニヴォラ)は、ヘレンに会うため9年ぶりに帰郷した。23歳になったヘレンは美容院を経営し、町の人気DJのボブと交際していた。そんな彼女を難民の少年ホンダ(ルカ・ペトロシック)がずっと追い続けている。母親が自殺以来口をきかなくなった彼は、姉スモーキー(ラビナ・ミテフスカ)とヘイヴンに流れてきたのだった。彼の楽しみは町にあふれる様々な会話を盗聴して集めること。ホンダは偶然町でヘレンとぶつかって以来、優しげな彼女にひかれていた。仮釈放中のマーティンは保護監察官からヘレンと会わないようにと厳命される。だが、マーティンはヘレンの前に姿を現し、二人はやがて再び結ばれた。ところが、ヘレンは彼を警察に訴え、マーティンは町を出るよう勧告される。ショックを受けてヘレンの元を訪れ詰め寄ったマーティンはなんと逆にヘレンに殴殺された。「ヘレンが自分の父親を殺したんだ」という謎の言葉を残して。一部始終を見ていたホンダはヘレンが彼の死体を海中に投げ捨てるのを手伝ってから姉の元へ逃げ去った。警察がヘレンの家を訪ねると、彼女はすでに姿を消していた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く