銀色の髪のアギト

劇場公開日:

解説

植物に支配された未来世界を舞台に、人類との調和を取り戻そうとする少年と少女の戦いを描いた長篇ファンタジー・アニメーション。監督は、本作が初の劇場用作品となる杉山慶一。飯田馬之介による原案を基に、椎名奈菜と柿本直子が共同でシナリオを執筆。撮影監督に石黒晴嗣、撮影ディレクターに桑良人がそれぞれあたっている。ヴォイス・キャスト主演は、「この胸いっぱいの愛を」の勝地涼と「NANA」の宮崎あおい。

2005年製作/95分/日本
原題:Origin Spirits of the past
配給:松竹
劇場公開日:2006年1月7日

ストーリー

遺伝子操作によって植物を操ろうとした人類の愚かな“地球緑化計画”の失敗から300年――――荒廃した地球は、意志を持った“森”によって支配されていた。森との共存を模索する“中立都市”で暮らす少年・アギト(勝地涼)は、ある日、立ち入り禁止地域で少女・トゥーラ(宮崎あおい)と運命的な出会いを果たす。彼女は、300年間“ステイフィールド”と呼ばれる永久生命維持装置の中で眠りについていた過去の人間だった。そんな彼女の前に、森と敵対している都市“ラグナ”に住む、やはり過去から来た男・シュナック(遠藤憲一)が現れる。実は、地球緑化計画に携わっていた科学者、トゥローヌ・クム・サクル博士(田中秀幸)の娘であったトゥーラと、博士の研究仲間だったシュナック。彼は、トゥーラの持つ“ラバン”と言う鍵で、博士の開発した世界を正常化する装置“イストーク”を発動させ、文明社会を取り戻そうと言葉巧みに彼女を誘い出すのだが、イストークは火山の力を利用して環境を一度破壊した後に再生を促す危険なシステムだった。トゥーラを、そして世界を救うべく、森から“強化体”の儀式を受けるアギト。それによって強大なパワーを得た彼は、壮絶な戦いの末にシュナックを倒し、イストークを停止させることに成功する。そして、トゥーラと共に自分たちの手で世界再生への道を歩き出すのであった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

監督
チーフ演出
垪和等
演出
別所誠人
高橋幸雄
鈴木薫
清水健一
水野健太郎
シナリオ
椎名奈菜
柿本直子
原案
飯田馬之介
製作
稲田浩之
石川真一郎
関一郎
喜多埜裕明
亀山慶二
島本雄二
プロデューサー
堀内麻紀
梶田浩司
小林敬宜
柳村努
杉山登
倉田泰明
アニメーションプロデューサー
小竿俊一
堀裕治
坂部久明
コンテ
飯田馬之介
角銅博之
前田真宏
杉山慶一
絵コンテ協力
真柄耕一
キャラクターデザイン
緒方剛志
アニメーションキャラクターデザイン
山形厚史
メカニックデザイン
安藤賢司
前田真宏
総作画監督
山形厚史
作画監督
恩田尚之
小原充
後藤雅巳
市川敬三
福島秀樹
柿田英樹
メカ作監
宇佐美皓一
エフェクト作監
増尾昭一
ビジュアルコーディネーター
村田恵里子
撮影監督
石黒晴嗣
撮影ディレクター
桑良人
OP撮影
瀬藤健嗣
石黒晴嗣
木下陽方
萩原猛夫
美術設定
佐藤肇
中原れい
菊地正典
美術
HAJIME
柳田格之進
菊衛門
竹留公
伊奈涼子
真亜樹
長田昌子
荒井貞幸
YOMEDAR
黒田聡
久保田正宏
山川晃
中村豪希
田中貞彦
音楽
岩崎琢
音楽プロデューサー
佐々木史朗
主題歌
KOKIA
録音
住谷真
音響効果
若林和弘
音響制作
吉永伸恵
効果
倉橋静男
編集
肥田文
副監督
吉川浩司
演出助手
原田孝宏
宇治部正人
山岡実
特殊撮影
長岡義孝
鮎田善史
特殊効果
谷口久美子
荒畑歩美
入佐千英美
糸川敬子
安部貴俊
長岡多希子
3D監督
増尾隆幸
3DCGディレクター
ソエジマヤスフミ
2DCGモーションデザイナー
角田亜子
谷坂信吾
色彩設定
村田恵里子
大武恭子
色指定
土井真紀子
浅輪ともみ
井口誠
鈴木寿枝
設定
反田誠ニ
川原智弘
南條楊輔
海老川兼武
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映画レビュー

2.0森を守ろうとした銀髪の男が過去に戻そうとする軍隊好きの男に倒されそうになる話?最後にはチルドレンまで生まれてくる・・・

2019年7月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 もちろん政治ドラマではない。多分、自然破壊をなくそうというメッセージも含まれているアニメなのでしょう。しかし、主人公のモチベーションも弱く、過去の過ちについてもよくわからない。単純に映像や音楽だけを楽しめばいいアニメなのかもしれないし、ポスト・ジブリに名乗りをあげたかっただけなのかもしれない・・・

 良作アニメの寄せ集めという意見もかなり多いようですけど、ここでは宮崎アニメに限定して考えてみたいと思います。まず自然破壊というテーマや世界観においては、もちろん『風の谷のナウシカ』とそっくりな設定。森の底にしか生命の源である“水”がない。中立都市の人々はその水を汲み上げるのが日課となっているのです。また、シュナックや部下ジェシカの鎧も似ている。

 『天空の城ラピュタ』からは、森との境界線で番をしてる爺さん、過去から来た少女トゥーラとの出会い、終盤の火山の中など・・・トゥーラという名前も海賊のばあさんドーラから取ったものかもしれません。『未来少年コナン』からは、トゥーラを抱きかかえて走るアギト、列車越しにみつめあう二人、親友カインはジムシーの性格にそっくりだ、などなど。『もののけ姫』からは、アギトの手が不気味な木になるシーン。『ハウルの動く城』からは、戦闘シーンや要塞が歩くシーン。森の番人みたいなゼールイ・ベールイ(?)の目は『となりのトトロ』に違いない(貞子という説も)。そして意外なところで、ヨルダというネーミングは『太陽の王子ホルスの大冒険』のヒルダからかもしれないし、銀色の狼から強化体の銀髪が生まれたのかもしれない。また、「なぜこんなところに列車が?」と思えるのは『千と千尋の神隠し』と一緒だ・・・

 中にはこじ付け気味のものもありますが、“の”の字を入れてタイトルまで雰囲気を似せているほど宮崎アニメに多大なる影響を受けていることは明白です。しかし一方、決定的に違う点では「飛ばない」ことで浮遊感を味わえない、虫が出てこない、グロい部分がないことが挙げられます。ストーリーにおいても、平和のために軍隊は必要であるかのような考え方ではジブリ作品の域に達しないでしょう。なぜ昔の世界に戻してはいけないのかもわからないし・・・

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kossy

1.0色々つっこむところがあるけど、とりあえずタンクトップのサイズが合っ...

2015年7月27日
Androidアプリから投稿

色々つっこむところがあるけど、とりあえずタンクトップのサイズが合ってないよ

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kens

2.0OVAやTVシリーズのほうが…

2010年7月14日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

GONZOの初劇場アニメ。さすがに映像は見事だけど、それ以外はやや平板。設定はなんだか『天空の城のラピュタ』を思わせるし、これといった深いバックボーンも説明されず、ドラマもないので、ただただ表面的に物語が流れているだけといった印象。これだったらGONZOお得意のOVAやTVシリーズで、もっと深く掘り下げて描いたほうが面白くなったろうなぁ…と思うとちょっともったいない。

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α
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