少女娼婦 けものみち
劇場公開日:1980年3月29日
解説
父親を知らない十六歳の少女の性への衝動を描く。脚本は岸田理生と「遠い明日」を監督した神代辰巳の共同執筆、監督も同作の神代辰巳、撮影は「天平の甍」の姫田真佐久がそれぞれ担当。
1980年製作/71分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1980年3月29日
ストーリー
サキは、屋台を引いて生計をたてている母・圭子と二人暮らしの十六歳の少女。ある冬の日の午後、サキはボーイフレンドの外男と、自転車で海辺へ行き、初体験を済ませた。セックスのあと、サキは外男を追いやった。彼女は一人になりたかったのだ。ダンプカーの運転手のアタルが遊子を乗せて国道を走っていた。その道をサキが自転車で走っている。彼女に気づいたアタルは、ドライブインで遊子を降ろすと、サキを追った。翌日、デートをした二人は、そこで関係を結ぶ。成人した男に、外男では得らたない陶酔感に浸るサキ。そんなサキを追い続けている外男は、彼女を見つけるとむしゃぶりついた。サキは子供を宿していた。アタルの子とも外男とも分らない。アタルは妊娠の事実をサキに聞くと、「産めよ」とやさしく言うのだった。一方、外男は、その知らせに動よう、堕胎費用を集め、彼女に渡すのだった。家に帰ったサキは、母が父と思われる男と電話をしながら、愛人と躰を合わせていた。自分の部屋に入ったサキは、父を想い、オナニーに耽るのだった。ある日、サキはアタルの部屋に行くと、彼は遊子と絡み合っていた。嫉妬した彼女は、アタルの足を包丁で刺してしまうが、彼はそんな彼女をやさしく迎えるのだった。一緒に暮らす二人のところに外男がやってきた。彼は一緒になってくれなければ死ぬと言うと、海に飛び込んだ。アタルは、助けようとするサキを制して海に入り、外男を救出する。三人は漁屋小屋にいた。外男の前で関係する二人。サキは子供を産む決意をするのだった。