公式長編記録映画 日本万国博

劇場公開日:

解説

昭和45年3月13日・雪の大阪千里丘陵、その日から万博閉幕の翌9月16日、無人の会場シーンまでの百八十余日間を、総ブロデューサー田口助太郎以下のべ一万八千名のスタッフにより、この世紀の祭典の記録は十万米のフィルムに定着された。

1971年製作/173分/日本
原題または英題:Expo'70
配給:ダイニチ映配
劇場公開日:1971年4月3日

ストーリー

開会式における厳粛な儀式から、華やかなお祭りに転調する鮮やかな色彩。建築オリンピックといれるほど、アイデアと尖端の技術が生かされたパビリオンの群れ。万博参加では大先輩のイギリスをはじめとするヨーロッパ諸国のパビリオン。スカンジナビアの国々の古い文化。そしてアメリカと人気を二分したソ連館の威容。つめかける大群集とパビリオンと華やかな花まつり、象まつり、民族舞踊、サーカスに至るまでが、肌の色、瞳の色、話し言葉の違う人達の親しい触れ合いを増し、万博ムードを盛上げる。アフリカの夜明けを体当りで表現する爆発的踊りで会場の人気をさらったアフリカの若い国々。南アジアの大国インドは世界で34頭目の白い虎と礼宮の劇的交歓で話題になった。オセアニアのニュージーランドは、めん羊の丸刈り実演で妙技を示す。ラテンアメリカは、ブラジルが日本人移民50万の消息を伝える。アルゼンチンのタンゴと、情熱的な瞳のホステスは人気の的になった。アングロアメリカの国々では、アメリカ館に長蛇の列が続く。たとえば何時間待とうとも、宇宙コーナーの“月の石”を、この眼で見ようと群集の会話が生々しい。日本の企業館は、全天スクリーンのみどり館が、未来の映像革命に挑む。三菱未来館の空中都市、海底都市も、もはやおとぎ話ではない。サンヨー館の人間洗濯機、松下館のタイムカプセルは人類の未来の夢を描く。美術館、日本庭園、そして日本館には万博のテーマ“人類の進歩と調和”が日本と日本人自身に問いかける。国連館でウ・タント事務総長が平和の鐘を打つ、閉会の日。早春の雪景色から桜が咲き、新緑から盛夏へ、更に爽涼の秋まで、カメラは会場の全スケジュールを撮影し、百を超えるパビリオンと、人類の未来にかける希望をこめて、大阪千里丘陵に築いた、国境のない小さな世界は幻のように消えた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

監督
企画
日本万国博覧会協会
製作
ニュース映画製作者連盟
総プロデューサー
田口助太郎
撮影
植松永吉
音楽
間宮芳生
録音
水野充
甲藤勇
照明
山根秀一
編集
伊勢長之助
ナレーション
石坂浩二
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映画レビュー

4.0体験した人向き

2023年11月25日
PCから投稿

東京オリンピックと並ぶ、あの時代のあの時代背景で開催された戦後史のピークです。

すなわち、行ったか行かないかに関わらず、あの時代の気分を知っている人にはひたすら懐かしく誇らしい作品ですが、体験していない若い人には退屈極まりないでしょう。

記録映画というのは多かれ少なかれそういう宿命です。

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越後屋

4.0大阪万博の記憶が蘇りました。

2023年2月8日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

私が中学生の頃、カルチャーショックを受け、職業選択の基礎となったエキスポ'70。
その記録映像としてだけでは無く、時代背景等も描写されていて、懐かしく想い出しながら、50数年経て初めて見る事が出来ました。
なかなか機会が無いと思いますが、何かの機会があれば、私達世代の人には本当に面白い映画だと思います。

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トラ

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