ゴーストシャウト

劇場公開日:

解説

現世をさまよい人々を悩ませる幽霊たちと直接対話をして成仏させる“ゴーストネゴシエイター”として活躍するヒロインのユニークな仕事ぶりと恋の行方を描いたラブ・コメディ。新しい日本映画の才能を単館系エンターテイメントから発信する、という趣旨の“ガリンペイロ”レーベルの第4弾。主演は、ミス・ユニバースジャパン準グランプリの滝沢沙織。監督は「着信アリ2」の塚本連平。

2004年製作/103分/日本
配給:東京テアトル
劇場公開日:2004年12月18日

ストーリー

八王子にある星陵音楽大学のチャペルで、女性歌手のつぐみ(高樹マリア)がリハーサルをしている。この大学の卒業生でもあるつぐみは、学長夫妻の結婚35周年を祝う〈ひすい・さんご婚式〉で『恋のバカンス』を歌うのだ。つぐみの歌に重なるように、どこからかクラシック調の歌声が響いてくる。そしてチャペルの天井近くにドレス姿の女性(南野陽子)がぼんやりと出現! その女性はつぐみの叫びもお構いなく、朗々と『恋のバカンス』を歌い上げるのだった…。下界に現れた幽霊と交渉して成仏させるゴーストネゴシエイターのヨウコ(滝沢沙織)は、今日でこの因果な仕事から足を洗うつもりでいた。このハードな仕事を辞めて普通の生活を送りたいと願ってきた彼女は、遂に恋人に巡りあい、今日のデートでプロポーズをしてもらえそうなのだ。結婚したら2人で豆腐屋を開くのがヨウコの夢だった。遊園地のお化け屋敷で骸骨に扮している柳田(井澤健)は、骸骨としては客に笑われるだけだが、客にとりついている霊を指摘しては震え上がらせ、遂にクビになってしまう。そんな柳田に目をつけたのが、同じ遊園地で着ぐるみのアルバイトをしていた中年男、外古葉だった。外古葉の本業は「外古葉超常現象相談所」の社長で、ヨウコを含めたゴーストネゴシエイターたちの雇い主だ。彼はさっそく柳田をスカウトする。台所に幽霊が現れるという新婚夫婦の家に行き、みごとに霊魂を説得して成仏させたヨウコは、恋人の俊雄(永井大)とのデートにいそいそと出かけていく。その直後、事務所に星陵音楽大学からの依頼の電話が。外古葉社長は柳田をヨウコのデート場所に向かわせ、2人で八王子に行くよう指令を出す。ヨウコの恋人の俊雄は、実は歌手のつぐみの元マネージャーであり、つぐみは今も彼に頼りきりで八王子からSOSの電話をかけてくるが、俊雄は冷たく電話を切ってしまう。ヨウコは俊雄に職業はスチュワーデスと偽っていて、俊雄の前では普段の乱暴さは微塵も見せず、おしとやかなお嬢様タイプで通していた。そこに柳田が現れ、ヨウコは「退職金もたっぷり出す」という外古葉の言葉に魅かれ、俊雄を残して柳田と八王子に向かう。チャペルに現れた女性クラシック歌手は、矢田部愛子という星陵大学の卒業生であることがわかる。将来を嘱望された声楽家だったが、婚約者の裏切りによって心身を壊し、若くして亡くなったのだ。その死後、彼女の歌が入ったレコードを聞いた者は、石像になってしまうという。学部長はすでに石像に変わってしまい、以後も彼女の歌声を聞いた者は、次々に妙な踊りを躍っては石像に変わっていくのだった。俊雄のもとに再び電話がかかり、つぐみをなだめるために彼も八王子に向かうことになる。ちょうど上京してきた母親(川島なお美)も同行。その間にも、ヨウコと柳田は矢田部愛子の霊を説得するため、生前の彼女について探る。果たして彼らは愛子の霊を無事に成仏させることができるのだろうか。ヨウコは望み通りゴーストネゴシエイターを引退して俊雄と結婚し、豆腐屋を繁盛させられるのだろうか?

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映画レビュー

2.0恋のバカンス

2020年2月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 旧題「ゴーストネゴシエイター」。公開直前になって細木数子によってタイトルを変更させられたという曰く付きの映画。その結果はだれも知らない映画だということを考えれば明白だ。

 藤村俊二が絡む過去の愛憎劇と現代の恋愛。三途の川とか“死”に対する描写が甘すぎる内容。巨大な歌手が教会の上に現れ、幼児化、石化と強力な技に対してネゴシエイターは説得という武器しか持たない・・・「恋のバカンス」が延々と流れ、飽きてしまう・・・たまに笑えるんだけど。

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kossy