雲のむこう、約束の場所のレビュー・感想・評価
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夢…の中
最初はなかなか難しい。
二度めで何となくかな
(完全ではない)
主人公の二人が
君の名は。に出てくる瀧と三葉と
似た匂いがする
新海誠監督の
今の感じの画風と違って
暗い…ひたすら暗い
観ているだけで重い~気分に
夢の中でずっと探していた
何処かで聞いたフレーズ
最後は彼女が眠りから
覚めてよかった
ファンタジーが強すぎるかな~
余談…分かりにくいと共感しにくい
美しき「絵」の映画。ストーリーは・・・
本作は、「ほしのこえ」から「天気の子」まで続く、美しく儚さもある新海誠作品の「絵」が如実に出ている作品であった。監督の劇場作品で、初めての長編作品である本作だが、前作に引き続き、ノスタルジーを感じさせる描写が書き込まれている。降り出す雪。空を舞う航空機の美しさは20年近く前でありながら今の作品にも見劣りしない美しさだ。もちろんただ絵が美しいだけでなく、その作画を存分に生かすカメラワーク、構図で撮影されている。尾を引く飛行機雲と、異質にそびえたつ塔のカットは衝撃的な美しさがあった。
しかし、その絵に対してストーリーは微妙なところが多い。本作は前作「ほしのこえ」と同じくかなり壮大な世界観のSFなのだが、前作があえて深入りしすぎないことで、ストーリーに悪影響を及ぼすことなく、作品の魅力を高めていたのに対し、本作は設定に中途半端に入ってしまったので、モヤモヤしたものが残ってしまった。あれは何だったのか?あれはどういう意味だったのか?と気になってしまった。壮大な設定を生かせてなかったというのが正直なところだ。主人公達の行動にもところどころわかりにくい点が多く、世界観にうまく入り込めないまま終わってしまった。
蝦夷
かつては北海道と呼ばれていた海の向こうの蝦夷。南北に分断されたという設定は朝鮮半島やその他の南北問題があった国をイメージしたものだろうか。二つの国になったならば、人間の問題だけではなく軍備施設も多い。しかし、この映画の設定では南がアメリカ軍、北がユニオン・・・連合とか言っても国連ではないのかもしれない。
3年後の世界。サユリはずっと眠ったまま。平行世界とか平行意識とか、SFと精神の世界のノスタルジー。サユリを起こしてしまうとユニオンの塔が巨大なエネルギーで破滅に導いてしまう。戦線布告やテロ攻撃といったものがなぜ起こったのかはさっぱり説明がない。反戦のメッセージよりも、どちらかというと幼く淡い恋心を一気に昇華してしまうといった厭世的なものも感じられたが、人によって感じ方が違うんだろうなぁ・・・
「これが新海誠のセカイ系か」という驚きの作品
「君の名は」「天気の子」と、新海誠の最新作を2作視聴して勝手に新海誠の「セカイ系」というものを理解したつもりでいましたが、甘すぎました。猛省いたします。
新海誠ファンの知人が言うには、「新海作品の中でも一番セカイ系の要素が強い」と。
ストーリーも単純なようで複雑、世界観も現代日本に近いけど情勢が異なるパラレルワールドのよう。なかなかストーリーの説明がしづらい作品ですね。気がついたらどんどんストーリーが展開していくので、置いていかれそうになります。作品は面白いんですが、難解な部分も多いので一度の視聴で分からないところも多かったですね。
ストーリーは難解ですが、良いところもたくさんあります。特に映像が本当に素晴らしかった。自然描写は言わずもがな、作中に登場する飛行機のデザインも良かったです。
また、キャラクターの関係性や心情の描写が繊細に描かれていて、そういうところも新海作品の魅力ですね。
個人的に一番の問題点は主人公役の声優の棒読み演技ですかね。だんだん慣れていくかと思いきや、最後まで棒読みが耳についてしまって集中力が削がれました。
良くも悪くも新海作品か。
「君の名は。」観賞した後に見てしまうと煮詰まっていない感が強い。
また設定も飛躍しすぎて付いていくのに苦労する。
しかしながら新海作品の美しい風景描写はこの頃から健在で「君の名は。」に比べるとまだまだだがそれなりに美しい。
感情移入は容易ではないが、甘酸っぱい恋愛気分も用意されている。
映像と心情描写
総合65点 ( ストーリー:20点|キャスト:70点|演出:85点|ビジュアル:80点|音楽:65点 )
前作『ほしのこえ』を発展させたような作品。
沢渡佐由理役の南里侑香の声が良かった。突然彼女が消えたことで全てを忘れるために何もかも投げ出して東京に逃げて、その後は命懸けで彼女のために飛んだ主人公の藤沢の寂しさ・喪失感・悲しさがしんみりと伝わる純文学のような表現が印象深い。
映像の美しさはもちろんだが、ちょっとした描写や切り取ったような風景の使い方が感情を表す演出が抜群に上手い。これも芸術的な雰囲気が漂う。
反面、前作の『ほしのこえ』と同様に設定と物語は駄目。説明不足でわかりくにいし、現実感がないし、はっきり言って無茶苦茶です。中学生の内職の給与と技術で飛行機が作れる時点でかなり異常。三人の関係と何が起きてどうなったのかを描かない物語も良くない。
こんな大袈裟な話にして破綻してまとまりがないようなことにしなくても、もっとありきたりな小さな物語で人の心を描くことは出来るはず。そのあたりを向上させるには次回作『秒速5センチメートル』まで待たねばならない。
タイトルなし
アイディアは悪くないと思うのだが煮詰めきれてないという感じでしょうか。
主人公の描写としては平凡な中高生のはずが、最後は明らかに普通の中高生ではない行動を事も無げに実行しており、なにか収まりが悪い。ヒロインの謎も明かされず。絵はきれい。
忍耐力がいる映画
視聴:1回目
推薦:映画マニアのみ
感想:風景と人物が、若干ミスマッチにみえてしまった。やりたい事がいっぱいあったんだろうなぁと思いながら見てましたが途中で撃沈。爆睡してました。今のところ再度見ようとは思わないです。どの方向に行きたかったか謎。
新海誠監督の作家性が滲んだ切ないSFジュブナイル
1996年、日本は津軽海峡を境に南北に分断され、共産国家ユニオンがエゾ(北海道)を統治し、中央に天空を貫く用途不明の塔を建設していた。津軽に住む中学3年生のヒロキとタクヤはこの塔に憧れ、墜落した飛行機を改造して塔まで飛ぶことを夢見ていた。ある日ヒロキが密かに思いを寄せているクラスメイトのサユリに自分達の飛行計画をうっかり話してしまったところ、サユリは強い興味を示し、彼女も塔まで連れていくと約束するが、サユリは突然姿を消してしまう。飛行計画は頓挫し、3年後郷里を離れて東京の高校に通っていたヒロキの元に一通の手紙が届けられる。それは実は3年前に原因不明の病で意識を失ったサユリが書いた手紙だった。
夢の世界に閉じ込められた少女が世界の命運を握っているという設定が『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』を彷彿とさせるSF青春譚。ノスタルジックな風景の中で、自分の気持ちを伝えることが出来なかった少年が決心した冒険とその結末が実に切ない。『君の名は。』に通ずる印象的なカットが至るところにあって、新海誠監督の作家性が今現在に至るまで全くブレていないことに驚愕しかないです。
むずい…
新海誠監督の初の長編作品。
舞台は日本だけど、パラレルワールドの設定だから、理解するのが大変。ってゆーか、難し過ぎて理解出来ない…
とりあえず、この頃から映像は美しくて見応えあり( •̀ᴗ•́ )b
でも、『君の名は。』と同じようなシーンがあったなぁ~
使い回しだったのね…
しかし、主人公の声、吉岡秀隆ってのは無いわぁ~
思春期に観てよかった
小説版「雲のむこう、約束の場所」を読んで深く感動し胸を締め付けられ、期待と不安でドキドキしながら映画を観ました。
私は小説から入ったため苦ではありませんでしたが、
初見の方にはわかりづらい描写が多いかと思います。
少し退屈だと思ってしまうシーンもありました。
映画を観てみて「嫌いじゃないけど、なんだか釈然としない」という方がいらっしゃいましたら、是非、小説を読んでいただきたいです。
私は現在思春期真っ只中で、
言い知れぬ不安や虚無感で胸が苦しくなったり負の塊に押しつぶされそうになったりします。
けれどもそのようなマイナスな気持ちだけではなく、何かに強く惹かれ憧れる気持ちも、とても深くあります。
そしてその強い憧れの気持ちも少しずつ失われてきていることを感じています。
当初はそれだけでこの世界の全てが満たされて他には何もいらなかった。
でも今はそうではないことを知っているし、あのときの気持ちはもう価値を失いつつある。
そういったいわゆる思春期の葛藤を、新海誠監督は非常に繊細に美しく素敵な作品にしてくれます。
当事者(思春期の人間という意味で)の私としては、
涙なしには観れませんでした。
それに、エンディングの曲は監督が作詞をなさってるのですね!
(勘違いでしたら申し訳ないです💧)
とても暖かみのある素敵な音楽です。
また何度も観る作品になると思います。
もっと歳を重ねて観てみると全く違うように感じるんだろうなぁ。
その日が楽しみです。♪
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