女獣
劇場公開日:1960年8月19日
解説
「地下帝国の死刑室」のコンビ葉山浩三と志原弘の脚本を、「女と命をかけてブッ飛ばせ」の曲谷守平が監督したもので、婦人警察官の活躍を描いたアクション・ドラマ。撮影は「肉体の野獣」の平野好美。
1960年製作/76分/日本
原題または英題:East Side Street
配給:新東宝
劇場公開日:1960年8月19日
ストーリー
現金輸送車襲撃事件を調査中の安藤捜査第一課長は、被害者中田秀子の死体についた指紋から共犯者の一人が不良グループの女であることを発見した。婦人警官の瀬川路子がズべ公仲間に潜入し、秀子の男関係を洗うことになった。路子は鈴子と名をかえ、秀子にくわしい圭子の友人エミを通して圭子に近づこうとした。初めは三郎という男の出現で失敗した。次の機会を待つ鈴子の前に、圭子は死体になって現われた。鍵本の子分・山村から誘いをうけた鈴子は、山村の拳銃を秘かに調べたが、事件のルーガーではないと判明した。最後の手段として、鈴子は朝子に接近しようとした。与太者に扮した刑事杉山は一計を案じた。朝子が鍵本の命令で麻薬の入ったカメラを太陽堂に届ける途中、同僚の刑事がカメラを奪い、鈴子と杉山がそれを朝子に返しに行くというのである。トリックは成功した。朝子の身辺を洗うためアパートを訪れた鈴子は、朝子が殺された父の復讐のためこの道に入っていると聞き、朝子の潔白を信じた。しかし鈴子の持ち出した朝子の拳銃は、事件で使用されたルーガーであることが判明し、逮捕状が出た。朝子は太陽堂の栗林がかつて父親の死因に関して偽証した運転手の田沢に似ていることに不審を抱いた。栗林は鍵本に抹殺されたが、その最後の息の下から、朝子は主犯が娯楽センターの社長河原田徹三であることを知った。婦人警官の身分を明らかにした鈴子は、朝子に拳銃の出所を詰問した。朝子は自分が事件の共犯で拳銃は鍵本のものであると白状するや、鈴子の手から拳銃を奪還した。朝子は河原田邸に向かった。しかしこれを察知した河原田は待ち構え、朝子を捕えた。一味が水風呂につけた朝子を感電死させようとしたところをかけつけた杉山が一網打尽にした。