「くっつくも離れるも、恒夫の“やさしさ”とジョゼの強さ」ジョゼと虎と魚たち(2003) Oriさんの映画レビュー(感想・評価)
くっつくも離れるも、恒夫の“やさしさ”とジョゼの強さ
恒夫は少ない接触回数で相手に好意を抱かせるコミュニケーションがうまいし、興味を持った女の子であれば誰でも、いや、仕事でもそれができる。
恒夫は大学生から、あの時代の「社会人」になり、
ジョゼは自立した生活だってできるが、甘えるような恋愛がしてみたかったんだろう。
ジョゼの恋愛観は、読んでたフランスの本に影響を受けてたりするのかな。
恒夫が貧乏学生って設定は生きてたかな?
学生時代はカナエのお嬢様感にちょっと距離を感じていたかも。結局、カナエもそんな余裕はなくなり、最後は対等な関係として恒夫と歩いて行った。
(時代的には対等でもなく「嫁に行く」「仕事から帰ったら気遣ってほしい」とかそういう時代なんだろうか...?)
都市のカットとのギャップ、アニメ版のように時代が違えば...という観点もあるが、社会人になっていく恒夫と恋愛がしたかったジョゼを描いた作品だと思います。
初めて出かけたときのフィルム写真は、目に映るすべてが新しい、しかも恋をしているジョゼの視点だったんだと感動しました。
長く一緒に生活していくには、花とか猫とかに感動してる夫婦ってほのぼのしてていいと思いますが...あの時代のザ・営業マンをしながらでは難しいかと勝手に想像。
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