連合艦隊

小林桂樹扮する連合艦隊司令長官山本五十六は命がけで反対していた三国同盟の尻ぬぐいをさせられる立場になりハワイを飛行機でやれないかと考えていた。

戦争に反対していたのに責任を押しつけられた連合艦隊司令とは辛いね。しかし真珠湾攻撃は山本五十六の信念だったようだね。国力の差は圧倒的だったのに無謀な開戦だったよね。間違った命令でも虚しく散った英霊に合掌。

戦場へ散った若者たちを描いた作品と思い観に行ったが、そういう部分は少なくて残念だった。大日本帝国指令部のやりとりも部分部分でまとまりに欠けていたと思う。戦闘シーンは過去の張り合わせで、特に真珠湾のシーンはアメリカ映画「トラ トラ トラ ！」の部分であった。
同時期に公開された東映の「二百三高地」を意識したと思われる。
鶴田浩二と三橋達也、それに高橋幸治の演技は秀逸である。
もう一つ、大作ならばシネマスコープでやって欲しかった。

日本、ドイツ、イタリアの三国軍事同盟により、真珠湾奇襲による太平洋戦争開戦、ミッドウェイ海戦での惨敗、レイテ島突入失敗、そして大和の特攻と、日本海軍の連合艦隊の様々な興亡を描きながら、海軍の首脳、士官や水兵、そしてその家族の姿を群像劇として描いた作品‼️囮となって撃沈される丹波哲郎扮する小沢治三郎の戦艦瑞鶴や大和の最期は悲壮感ハンパないです‼️特に大和と米軍機との戦いは迫力満点ですね‼️キャストの中では、山本五十六の小林桂樹や豪快な丹波哲郎の小沢、ストイックな鶴田浩二さんの大和の指令などもいいんですが、財津一郎と中井貴一の親子のエピソードが泣かせます‼️谷村新司さんの主題歌「群青」もかなりハマってますね‼️

公開当時は16歳、高校1年生くらいだったと思います。
様々な配信サイトで視聴できる現在57歳になって、初めて見てみました。
16の時に見ていたら、理解できなかっただろうと思うところが多々あったというのが率直な感想です。
両親共に、小学生時代に戦争が始まり、小学生時代に終戦を迎えています。　なので、まだ幼い少年が「お母さん」と叫びながら死んでいったという話も聞いてはいたけど、映像で見せられると涙が落ちました。
なせ、真珠湾攻撃が行われたのか理解することはできませんでしたが、女として兄の婚約者として白無垢を纏った女性が弟の愛を受け入れて、その子供を産む気持ちは少し分かる気がしました。
兄の妻になりたがった気持ちを弟の妻として幸せに共に生きてほしいと託されて、死に急ぐ兄より、生きようとする弟の愛に応える。　世情は弟に生きることを許さなかったけれど、弟の子供であっても、兄の血が流れている。　弟への愛も真実だけれど、兄への気持ちにそんなふうにけりを付けたように私には思われました。