ルビー・カイロ

劇場公開日:

解説

謎に包まれた夫の正体を探り、旅する妻の姿を描く。監督は「ローラー・ボーイズ」のグリーム・クリフォード、製作はロイド・フィリップス、エグゼクティヴ・プロデューサーは「幕末純情伝」の角川春樹、脚本・原案はロバート・ディロン、共同脚本はマイケル・トーマス、撮影は「ラジオ・フライヤー」のラズロ・コヴァックス、音楽は「ダンス・ウィズ・ウルブズ」のジョン・バリーが担当。

1992年製作/アメリカ
原題または英題:Ruby Cairo
配給:UA=松竹富士
劇場公開日:1992年12月12日

ストーリー

ロサンゼルスに住む主婦ベッシー・ファロ(アンディ・マクドウェル)のもとに、パイロットの夫、ジョニー(ヴィーゴ・モーテンセン)の黒く焼け焦げた入れ歯が届く。翌日、遺体確認のためメキシコの街ヴェラクルズに旅立ったベッシーは、死体安置所で夫の遺体と対面した。事故現場へ向かったベッシーは、近くの夫のオフィスが荒らされているのを見て不審に思い、机の陰に隠されていたベースボール・カードの束を発見する。街へ戻ったベッシーは、「世界の飢餓を救う会」代表のファーガソン・ラム博士(リーアム・ニーソン)と出会う。その夜ホテルの部屋で、ベースボール・カードに暗号で記された銀行の口座番号に気づいたベッシーは、6千ドルという大金を手にする。夫の埋葬をすませたベッシーは、他のカードに記された銀行を捜すため、世界旅行に出た。パナマ、グランド・カイマン島、バハマ_。それぞれの銀行にはジョニーが偽名で開いた口座があった。ベルリン銀行に赴いたベッシーは、先週3通の小切手が振り出されていたことを知り、さらにアテネの銀行では、ジョニーと思われる人物が、先週口座を解約したと聞く。夫の取引先だったコラトス海運から、夫は「世界の飢餓を救う会」と関係があったことを知らされたベッシーは、エジプトのカイロへ向かう。途中、夫の思い出のペンダントを海へ捨て、真相を究明することを決意した彼女は、カイロの港で、「世界の飢餓を救う会」の積み荷に、毒ガスの原料が隠されているのを見つけ、ホテルで講演していたラム博士を激しく追求する。その時、役所から夫の行方がわかったという連絡を受け、夕暮れのモスクに赴いたベッシーは夫と再会し、彼が二重生活者で、毒ガスの密輸という裏の顔を持っていたことを知る。カーニヴァルで追手に殺されてしまった夫を埋葬したベッシーはアメリカへ帰る。引っ越しパーティの最中に訪ねて来たラム博士を、ベッシーは笑顔で迎えるのだった。

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