りゃんこの弥太郎

劇場公開日:

解説

子母沢寛の原作から「次郎長遊侠伝 天城鴉」の八木保太郎と「春色大盗伝」の毛利三四郎が脚本を書き、「次郎長遊侠伝 天城鴉」のマキノ雅弘が監督に当る。撮影は「青春怪談(1955 阿部豊)」の岩佐一泉。出演者は「おえんさん」の小泉博、「地獄の用心棒」の河津清三郎、「奥様多忙」の水原真知子、「銀座の女」の藤間紫のほかに城実穂、江畑絢子、千秋実、石黒達也、玉島愛造、山室耕など。

1955年製作/94分/日本
劇場公開日:1955年6月13日

ストーリー

絹織物の産地桐生と足利は有能な機織女を雇って商売の隆昌を図り、川股の奉公人宿が織り娘達の周旋をしていた。織り娘の年期の切り替えの時、りゃんこの彌太郎は道づれになった桂馬の政と川股の宿に来た。奉公人周旋業木戸屋太吉の家には織り娘やその親達と一緒に直造おとしの父娘がおり、桐生きっての織り娘おはるは年期替りを機に足利へ移る交渉に来ていた。足利の周旋業者清十は桐生より多額の賃金を払う事を約束し、織り娘達を喜ばせた。太吉は呉服屋浅次郎におはる達の動向をさぐらせ、彼女達を足利へ移らせない様にしていた。彌太郎は字の読めない直造が太吉にだまされ、おとしが宿場女に売られかけているのを知り、単身木戸屋へ乗り込んだ。祭りの夜、おはる達は木戸屋の乾分達の為に危くなったが、彌太郎に救われた。彌太郎は娘達が足利へ無事に行ける様に清十に手配を頼んだが駄目だった。太吉は清十をおとし入れ様と足利側に殴り込みをかけたが、彌太郎は政と共におはる達を連れて足利へ発った後だった。直造からおとしが連れ去られた事を聞き、彌太郎は木戸屋へ行き太吉を縛り、自分は太吉に化けておはる達の後を追った。待ち伏せていた木戸屋の乾分とおはる達が乱闘をしている時に彌太郎は駈けつけ、人質の太吉と引きかえに無事におとしを救い出した。旅に立つ彌太郎と政をおはる達は何時迄も見送った。

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