リボルバー(1988)
劇場公開日:1988年10月22日
解説
盗まれた一挺の拳銃を通して少年、少女、警官、会社員、OL、競輪狂、ホステスなどさまざまな男女の生きざまを描く。佐藤正午原作の同名小説の映画化で、脚本は「噛む女」の荒井晴彦が執筆。監督は「波光きらめく果て」の藤田敏八、撮影は「STAY GOLD ステイ・ゴールド」の藤沢順一がそれぞれ担当。
1988年製作/115分/日本
配給:シネ・ロッポニカ
劇場公開日:1988年10月22日
ストーリー
巡査部長の清水信彦は見合いの相手・亜代と付き合っていたが、あまり結婚したいとは思っていなかった。ある日清水は公園で、会社員の阿久根に拳銃を奪われた。阿久根は不倫の相手で同じ会社のOL・美里が別の男と結婚することになり逆恨みしていた。しかし、二人を殺すことはできず、拳銃を動物園のゴミ箱に捨てた。それを拾ったのは高校生の進。彼はある晩レイプの現場を目撃したが何もできず、犯人に殴られてしまった。進はその男・石森を殺したくて鹿児島から札幌へ追った。清水は拳銃を奪われた責任をとって警察署を退職。ふと知り合ったホステスの節子のヒモのような生活を送っていた。だが、自分の拳銃のありかを知って少年に殺人を犯させまいと、進のガールフレンド、佐伯直子と共に札幌へ旅立った。進は石森の居場所をつきとめたが、いざ命乞いされると撃てなかった。しかし、その時進の落とした拳銃を亜代が拾い、自分をふった清水に向けて撃った。だが、その弾ははずれて、競輪狂・蜂矢の体に当たった。それまでツキに見放されていた蜂矢は痛みをこらえながら相棒の永井と共に「これでツキが戻ってくる」と喜んだ。