夜霧よ今夜も有難う

劇場公開日:

解説

「不死身なあいつ」の石森史郎と「逃亡列車」の江崎実生が共同でシナリオを執筆し、江崎実生が監督した歌謡アクションもの。撮影はコンビの横山実。

1967年製作/93分/日本
原題または英題:A Warm Misty Night
配給:日活
劇場公開日:1967年3月11日

ストーリー

外国航路から帰ってきた相良は早速恋人の秋子に電話で求婚した。だが彼女は約束の教会に急ぐ途中、交通事故にあった。夕暮れの教会で相良は秋子をいつまでも待ち続けた--。四年の月日が流れ、相良は今、横浜でナイトクラブ“スカーレット”を営むかたわら“逃がし屋”をやっていた。そうしたある日、探し続けていた秋子がグエンと名のる男と店にやって来た。グエンの祖国では革命が起り、直ぐ帰国しなければならない彼は、相良にシンガポール行きの船を捜してくれと頼みにきたのだ。冷たい目で秋子を見つめる相良、むろん彼は断った。この気配を、本国からの反グエン派の手先の佐伯は逸早く察し、警察も密出国幇助罪で相良を調べ始めた。そんななかで秋子は毎晩スカーレットに通い、夫の密出国を助けてくれとたのむのだった。やがて捜査状況も一段と厳しくなってきた。かたくなになっていた相良も今は、秋子の幸せのためにも“船を捜そう”とグエンに約束した。感激したグエンはここではじめて告白するのだった。四年前秋子をひいたのは自分の車で、そのため秋子は子供を生めない身体になってしまい、相良との夢が破れた秋子はグエンの求婚を受け入れたのだ。--ということをしゃべった。そして今二人の結び付きの固さを見て、秋子への想いを断ちきり、相良は二人の幸せのためにと是が非でもシンガポール行きの船を見つけようと心に誓った。かけずり廻ってやっとつかまえた船の中でグエンの脱国を阻止しようと待ち構えていた佐伯らと、相良は激しい戦いを展開し、ついに佐伯を倒した彼は、無事グエンと秋子を日本から脱出させてやったのだった。その夜、港には深い霧がたちこめていた。

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映画レビュー

3.0老けた?

2021年6月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

裕次郎の代表作とも言える曲を、映画にしたらしい。ほんとに声いいよなー。甘くて深くて、とろける感じ。しかし、まだ30ちょっとなのに、いやに老けてない? 40才くらいに思えた。 「銀座の恋の物語」と続けて見たので、浅丘ルリ子がまた車にひかれて、この人いったい何回映画の中でこんな目にあってるのかと、気の毒になった。しかし、たった5年で、ずいぶん落ち着いたなー。かなり痩せたし、目の化粧が濃くなってきた。大人の女になったのね。 昭和はしみじみ熱い時代だったと思う。なんか濃いんだよなぁ。スターと呼ばれるような存在感、今は薄いしそこまで求められてない気がする。昭和は遠くなりにけり…。 BS日テレにて。

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ぷにゃぷにゃ

3.0ボギーと裕ちゃん

2020年9月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

2020年9月27日 映画 #夜霧よ今夜も有難う (1967年)鑑賞 #カサブランカ をリメイクした作品 #ハンフリー・ボガート を #石原裕次郎 が、#イングリッド・バーグマン #浅丘ルリ子 が演じていた まあそんな感じなんだろうな 警察署長役が一刑事に変わり #佐野浅夫 が演じていた そんな感じなのかな?

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とし

2.5そんなバカなと言う展開

2020年9月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

石原裕次郎扮する相良徹は、浅丘ルリ子扮する北沢秋子に結婚しようと言った。秋子は、あわてて徹のもとへ行こうとしたが、事故にあってしまった。4年後、ナイトクラブのマスターになった徹は、人妻になった秋子と再会したが、秋子の大物の夫から密航を頼まれた。断った後、秋子はひとりで徹の前に来た。しかし、徹は冷たくあしらった。事故とは言え、そんなバカなと言ったところかな。

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重

3.0矢作俊彦に感化されて観ざるを得ないことになってしまった。

2020年6月15日
PCから投稿

懐かしい映画会社。日活。ムード歌謡映画と言うべきなのか、無国籍映画と名付けるべきなのか・・・・まあ、そんなことはどうでもいい。 石原裕次郎がデブになってしまう直前。憧れのヒーローだった。赤木圭一郎。宍戸ジョー。小林旭。映画スターが存在していたし、スクリーンは銀幕と呼ばれていた。ナスタルジックなどと腐ったリンゴの気分ではなく、確かにカッコいい役者が存在していて映画が娯楽の帝王だった。芸術など糞食らえと言わんばかりにストーリーは天衣無縫に展開され僕は夢の中に放り込まれてしまっていた。 この映画が“カサブランカ”のパクリであろうがなかろうが構わなかった。 ラストシーンも「僕には思い出があるから、君は彼と行け・・・・」そうの給わなかった裕次郎。足の長さは想像以上に長かった。

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はる

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