野獣を消せ
劇場公開日:1969年2月22日
解説
脚本は「狙撃」の永原秀一と「夜の牝 花と蝶」の中西隆三が共同執筆し、「縄張はもらった」の長谷部安春が監督したアクションもの。撮影担当は「青春の風」の姫田真佐久。
1969年製作/84分/日本
原題または英題:Savage Wolf Pack
配給:日活
劇場公開日:1969年2月22日
ストーリー
プロハンター浅井徹也がアラスカから帰国した時、妹の里子は、何者かによって殺されていた。徹也は、その悲しみをオートバイに乗ってまぎらわせていたがふとした機会に不良に襲われていた山室恭子を助けた。その不良グループの矢田や能呂らは、ヤミ酒をバーに売りつけたり、金をまきあげたりして恐れられていた。そんな折恭子がふたたび襲われた。バーで一緒に飲んでいた徹也は、彼らに立向ったものの、狂暴な連中相手では逃げるより手がなかった。不良グループは、ますます増長、人身に危害を加えるようになり、恭子は彼らに捕ってしまった。徹也は、敢然と一味の根城に挑んだが、恭子が人質にされていては手のほどこしようがなかった。やがて矢田らは、恭子の父親剛平に二千万円の身代金を、要求してきた。だが、渡された札束の中味が白紙だったのを根にもち、一層狂暴化。監禁されている徹也は、恭子が虐待されているのを耐えるよりなかった。徹也がペンダントを持っているビルに目をつけたのはそんな折だった。それはかつて妹の里子がつけていたものだった。やがて、徹也は一味の隙をついて恭子と逃げ出した。そして、妹を殺した一味に単身で乗りこむのだった。凄じい銃撃戦が展開したがプロの徹也を倒せる者はいなかった。里子の仇と街のダニを一掃した徹也。彼の顔は久しぶりに輝いていた。