野獣の肖像

劇場公開日:

解説

人斬り鬼と呼ばれるやくざと、その生き様を追いかける女性TVカメラマンの人間ドラマ。監督は「野獣死すべし 復讐篇」の廣西眞人。脚本は「それいけ!アンパンマン 虹のピラミッド」の米村正二。撮影は「アンラッキー・モンキー」の栗山修司が担当した。主演は「実録・新宿の顔/新宿愚連隊」の的場浩司と「今日から俺は!」の細川直美。

1998年製作/90分/日本
配給:日活
劇場公開日:1998年5月9日

ストーリー

人斬り鬼と呼ばれ、恐れられているやくざの鬼塚は、ある夜、斬りかかってきた敵対組織の組員を逆に刺し殺してしまう。その決定的瞬間を偶然スクープした新人女性TVカメラマン・純は一躍有名になるが、その映像のために鬼塚は刑務所送りになる。五年後、出所した鬼塚を待っていたのは、かつての敵対組織と合併した自分の組であった。そして敵対組織の幹部だった金田も、今や身内となり幅を利かせていた。もはや鬼塚の居場所はどこにもなくなっていた。一方、五年前のスクープによって売れっ子ディレクターとなった純は、鬼塚に会って謝罪するが、鬼塚はとりあわなかった。純は鬼塚と会っているうちに、孤立して生きる鬼塚のドキュメンタリーを作ることを思いつき、その日から鬼塚をカメラで追いかける。その頃、鬼塚に恨みを持つ金田は、鬼塚を組から破門したり、鬼塚の妻・友子に嫌がらせをしたりと、執拗に追いつめていた。そしてその魔手が純にまで及ぶと、鬼塚の怒りは頂点に達した。ひとり敵地に乗り込んだ鬼塚は、純の目の前で金田を刺し殺す。

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