やくざ非情史 血の決着
劇場公開日:1970年2月21日
解説
吉寺弾の脚本を萩原遼が監督した任侠もの。撮影は「やくざ非情史 刑務所兄弟」の星信夫が担当した。
1970年製作/89分/日本
配給:日活
劇場公開日:1970年2月21日
ストーリー
ある東北の地方都市。国道工事利権の入札をめぐって、博徒吉井一家と、野丁場鳶の金沢一家がしのぎをけずっていた。しかし、悪らつな吉井は市の土木局長を抱きこみ、この入札を有利に展開し、金沢一家を潰滅せんと計った。吉井は彼のもとに身を置く、一匹狼のやくざ関東常に金沢の親分宗之助殺しを命じた。渡世の義理から、関東常は心ならずも宗之助を刺殺、そして刑務所入り。それから三年、出所した常は金沢の叔父貴にあたる桐島の世話で、温泉にくつろぐが、そこで金沢の娘鈴代に出会い、また賭場のいざこざから流れ者のムラ長と意気投合した。関東常は吉井と金沢一家の対立するあの町へ帰って来た。いまでは、金沢一家に昔日の面影はなく、吉井のいやがらせが続いていた。関東常は彼を親の仇と知った鈴代にいさぎよく斬られようとするが、彼女には出来ず、これを見ていた吉井一家の健二は常にほれ込み、弟分となった。常吉は健二に吉井の贈物の証拠書類を盗み出させたが、彼はそのために死んだ。常にも吉井のさしむけた殺し屋の手が伸び、危機が迫った。新しい鉄橋建設利権の入札がはじまった。常にたのまれた桐島は例の書類をかたに、吉井をおどし、この利権を金沢にもたらした。が、そのため梅島は暗殺された。もうこれまでと、殴り込みに勇む金沢一家をとめた常は吉井、一家に単身乗り込んだ。そして、いつしか現われたムラ長とともに、吉井めがけて斬り込んでいった。