水戸黄門(1960)
劇場公開日:1960年8月7日
解説
「はったり二挺拳銃」の小国英雄の脚本を、「旗本退屈男 謎の暗殺隊」の松田定次が監督した、オールスター・キャストによる黄門映画。撮影も同じく「旗本退屈男 謎の暗殺隊」の川崎新太郎が担当。
1960年製作/94分/日本
配給:東映
劇場公開日:1960年8月7日
ストーリー
元禄四年江戸には大火がしきりにあった。水戸黄門と助さん格さんは身分をかくして米沢町の一ぜん飯屋に入り、そこで浪人井戸甚左衛門と知りあった。黄門主従はその夜甚左衛門の長屋に泊まった。すると、甚左衛門の友人村尾が殺され、甚左衛門は犯人として町方に捕らえられてしまった。黄門や火消し頭の四郎吉等は、甚左衛門を奉行所にかけあって出獄させた。大原廉之助という甚左衛門と同じ牢にいた浪人が、出獄祝いの席に現われた。その頃江戸城中では大火による町民の困窮をよそに、華やかな能楽の宴が催されていた。その光景を時の副将軍水戸中将綱条の叔父にあたる紀伊大納言光貞がにがにがしく見守っていた。そして水戸黄門の一子である綱条は、大火の責任を追求され、水戸嫌いの大奥の策動によって苦しい日々を送っていた。一方黄門主従は四郎吉とともに、夜の大川端を放火して歩く黒覆面の一団を見つけた。そして怪し気な浪人一人を滝川軍平という男の家においこんだ。滝川軍平は逃げ出して六間堀の真如院に入った。黄門一行が行くと、そこには浪人大原がいた。一行が帰ると大原は軍平を斬りすてた。折も折、西丸炎上見舞いの勅使柳原大納言が江戸城にやってきた。勅使柳原とは、実は浪人大原と同じ人物であった。この時副将軍綱条は将軍綱吉に大奥の圧力を排して民心安定を計ることを死を賭して進言した。光貞もこれに助言した。これを聞いた黄門は涙を流してよろこんだ。やがて黄門主従は江戸の放火が由比正雪残党の仕わざであるのをつきとめた。一味はしりごみする同志村尾を斬り、勅使柳原を企みに加担させようとしていたのだった。黄門の活躍により残党一味は総て捕えられた。
スタッフ・キャスト
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放駒の四郎吉萬屋錦之介
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水戸中将綱条大川橋蔵
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お光丘さとみ
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糸路桜町弘子
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継の方大川恵子
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柳原大納言資廉片岡千恵蔵
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水戸黄門月形龍之介
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紀伊大納言光貞市川右太衛門
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渥美格之進中村嘉葎雄
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将軍綱吉伏見扇太郎
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治兵衛千秋実
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岡部求馬三島雅夫
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鯣堂左卜全
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朝比奈弥太郎戸上城太郎
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滝川軍平原健策
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中山備前守黒川弥太郎
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金井将監山形勲
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岸屋信右衛門薄田研二
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佐々木助三郎東千代之介
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井戸甚佐衛門大友柳太朗
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森下半兵衛吉田義夫
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藤兵衛渡辺篤
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浪人岸井明
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松平播磨守頼明高島新太郎
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嘉七大邦一公
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四郎兵衛高松錦之助
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平内上代悠司
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熊吉伊東亮英
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奴小次郎尾形伸之介
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猪源太楠本健二
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音松石丸勝也
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お杉町田栄子
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清六島田秀雄
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定五郎香月涼二
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持明院中納言基時那須伸太朗
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茶主坊源八郎
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飛脚疋田圀男
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火廻り中村幸
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浪人南方英二
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鳶の者神木真寿雄
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水戸門番佐々木松之丞
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由井隼人五味勝之介
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桂昌院吉野登洋子
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放駒の子分大里健太郎
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大嶋又三郎小田部通麿
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騎馬の使者月形哲之介
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寺僧水野浩
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織田主計頭明石潮
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又蔵柳谷寛
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権次杉狂児
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土屋相模守政直香川良介