まんだら屋の良太
劇場公開日:1986年3月15日
解説
九州九鬼谷温泉の旅館“まんだら屋”を舞台に、そこの一人息子と彼の仲間たちの青春を描く。『漫画サンデー』に連載され、第10回漫画家協会賞を受賞した畑中純の同名漫画の映画化。脚本は高橋正康、監督は「テラ戦士Ψ BOY」の石山昭信、撮影は「だいじょうぶマイ・フレンド」の大岡新一がそれぞれ担当。
1986年製作/101分/日本
配給:ニューセレクト
劇場公開日:1986年3月15日
ストーリー
九州・九鬼谷温泉の旅館“まんだら屋”の一人息子、良太は高校三年生。彼は性に対する興味は人一倍で、今日も女湯を覗いていたが、力が入りすぎてハメ板をはずしてしまう。母・ヨネの説教も聞き流して学校に向かい、仲間のテツ、ゲン、月子、久美子、直美と艶っぽい話をしたため、あこがれの美人芸者、百合奴の家へ。そして、百合奴と背中に刺青をした晴司の愛し合う姿を覗き見する。百合奴は一年前、晴司について九鬼谷に来たのだ。ある夜、良太とテツは直美に恋しているゲンをけしかけて夜這いさせる。だが、直美は叔父の熊五郎に抱かれようとしている最中。テツは久美子を呼び出し、二人はキスを交わす。良太は月子の部屋に忍びこもうとし、通りかかった東京から一人旅に来たという彩子に“まんだら屋”を紹介した。美人の彩子にのぼせた彼は、九鬼谷の町をはしゃいで案内する。直美が芸者になる決心をし退学届けをだした。いつものように百合奴の家を覗いた良太は“まんだら屋”に宿泊中の男、倉田と百合奴の愛し合う姿を見る。倉田は彼女の昔の恋人だった。芸者になりきった直美は、説得に来た担任の沢井先生と寝る。だが、お金を置いて逃げ去る沢井に寂しさを感じ、やって来たゲンに「抱いて」と告げた。翌日、ゲンは悪童たちに乱暴されている久美子を発見、良太とテツに知らせ助けようとするが、乱闘になり、通りかかった晴司が仲裁に入る。犯された久美子は、テツを誘って露天風呂へ行き、二人は抱き合う。良太は月子を急襲するが、「彩子さんの代りじゃない」と拒絶された。良太は百合奴と倉田の仲を町中に放送してしまう。翌日、百合奴は町を出て行った。良太は男に騙され三百万の借金に追われて、この温泉まで逃げてきたという彩子のために、帳場の金庫から百万を抜き取る。そして、彩子との約束の場所に向かう途中、駐在の警官に写真を見せられ、彼女が前科二犯のサギ師だと知った。彩子に百万を渡した良太は「足を洗ってほしい」と説教する。彩子に迫る彼に倉田のパンチが飛ぶ。二人はグルだったのだ。しょんぼりとしている良太の前にテツ達がやって来、彩子とやったのかと聞く。月太が「良太、二発もやった!私、見てたもの」と庇う。良太の目から涙が流れた。次の日、百合奴が九鬼谷に戻って来た。