マリアの胃袋

劇場公開日:

解説

南の島を舞台に、女を漁って食する怪物の恐怖をユーモラスに描く。脚本は「ベッド・パートナー BED PARTNER」の西岡琢也が執筆。監督はこれがデビュー作となる平山秀幸。撮影は「座頭市」の長沼六男がそれぞれ担当。

1990年製作/104分/日本
配給:アルゴプロジェクト
劇場公開日:1990年7月21日

ストーリー

とあるメーカーの宣伝課長である江島東洋男とモデルのマリアは、不倫旅行中のサイパンで、交通事故に遭遇してしまった。一年後、この島にバカンスにやって来た彰子、悦子、静江、恭子の四人組は、東洋男と同じ会社のOL。そして、四人のホテルには心中する相手を探している安井という会社員といかにも水っぽい信代が投宿していた。死んだ東洋男に恋をしていた彰子は、それ故か東洋男の幽霊に出会うようになってしまう。そして、彼が現われた後必ず友達の女の子が姿を消すということを不審に思った彰子は心中願望の安井の手伝いをして信代の死体を運ぶ東洋男の後を追跡する。そこで彰子は怪物と化したマリアに襲われ食べられそうになるが、それを救ったのは東洋男だった。彼の心はマリアから彰子に傾き、“おいしいホラーな生活”にピリオドを打とうとしていたのだ。東洋男は安井の肉をマリアに食べさせる決意をしていた。禁断の“男の肉”であり、癌に冒されていた安井の肉を食べたマリア。こうして全ては終わった。日本への帰路、彰子の食欲は異常だった。それはまるでマリアの貧欲さのようであった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0范文雀余貴美子従姉妹共演作

2024年9月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

悲しい

怖い

1990年公開作品
VHS時代地元のレンタルビデオ屋で借りて鑑賞して以来2度目の鑑賞

監督は『愛を乞う人』『OUT(2002)』『やじきた道中 てれすこ』『必死剣鳥刺し』『閉鎖病棟 それぞれの朝』の平山秀幸
脚本は『犬死にせしもの』『はいからさんが通る』『陽はまた昇る』『火垂るの墓』『沈まぬ太陽』の西岡琢也

粗筋
ニッポン化した人気リゾート地
バケーションにやってきたOL4人組
そのうちの1人である山根彰子は一年ぶりに営業四課の江島課長と再会する
しかし江島は一年前にこの島で車を運転中に事故を起こし同乗していたモデルのマリアと共に亡くなっていた
江島は亡霊だった
社内では誰でも知っていることなのに山根は江島が亡くなっていることをなぜか知らなかった

平山秀幸監督のデビュー作
動画配信無し
それでいて扱っているレンタルビデオ屋は少ない

今から34年前の作品
柄本明41歳
大竹まこと41歳
余貴美子34歳
広岡由里子25歳
相良晴子22歳

范文雀と余貴美子は従姉妹同士
すでに俳優として目立った活躍していた范文雀に憧れて余貴美子も俳優になった経緯がある
2人の共演作はなかなかないのではないだろうか

マリアとは新約聖書とは直接の関係はない
亡くなったモデルの名前
女性の死体を食べる亡霊

笑える内容とは思えないが笑える場面はないわけではない

大竹まことと余貴美子とギャル4人がエレベーターに乗っているシーンが印象的
わりと好き
着物に大きなつばのハットを被る余貴美子が良い

入浴シーンでヌードを披露したのは槙野しおりだった
広岡由里子だと記憶していたが間違いだった
広岡由里子は別作品『病院なんか怖くない』でヌードになっている
ちなみに小河麻衣子も別作品『キスより簡単』でヌードになっている

配役
リゾート地にバケーションにやって来たOLの山根彰子に相楽晴子
一年前に交通事故で亡くなった宣伝四課の課長で亡霊の江島東洋男に柄本明
胃癌で余命わずかな商社マンの安井喜一郎に大竹まこと
安井に同行したモデルの信代に余貴美子
山根の同じ職場のOLの藤崎悦子に小河麻衣子
山根の同じ職場のOLの小畑静江に広岡由里子
山根の同じ職場のOLの石塚恭子に槙野しおり
空港の係官に加藤善博
江島と共に交通事故で亡くなったモデルで亡霊のマリアに范文雀

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野川新栄

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