マノン

劇場公開日:

解説

劇団研究生の一人の女と、彼女に翻弄される三人の男たちを描く。アベ・プレヴォーの小説『マノン・レスコー』をもとにしたもので、脚本は「ラブレター」の東陽一と田中晶子の共同執筆、監督も同作の東陽一、撮影も同作の川上皓市がそれぞれ担当。

1981年製作/108分/日本
配給:東宝東和
劇場公開日:1981年9月26日

ストーリー

劇団の研究生みつこは、教師、吉野と同棲生活を送っている。ある日、アルバイトでバニーガールをやっているみつこは、馴染みの客、滝沢と一夜を過ごしたことが原因で、吉野と喧嘩してアパートを出ると、劇団の事務員で友人の曳子のところへ転がり込んだ。みつこには、しのぶという兄がおり、金がなくなると、妹にたかりに来るヤクザな男だ。しのぶは、妹と付き合う、羽振りのよさそうな滝沢を金づるに狙いだす。小さなサラ金会社を経営する滝沢は信州にいる旧友が急死し、その葬式にみつこを誘った。滝沢が昔の友人と会っている間、深夜の街をブラつくみつこは、工事現場でバイトをする大学生、至と知り合った。デパートの屋上で一夜を過ごす二人。翌日、滝沢とみつこの乗る新宿行の列車に至は後を追って乗り込んだ。新宿に着くと、みつこは滝沢と別れ、至を曳子のアパートに連れて行った。曳子からみつこの男遍歴を聞かされた至は、ますます彼女への想いを熱くする。そして、至は大学を休学、東京で仕事をみつけ、アパート暮らしを始めた。一方、みつこは依然として滝沢と関係を続けている。至はホテルに入ろうとする二人の前に飛び出すが、滝沢に手ひどく殴られてしまう。滝沢の仕打ちに怒るみつこ。やがて、みつこは至と同棲するようになった。ある夜、至は曳子のところで吉野と会い、みつこの過去を聞く。あてもなく夜の街に彷徨い歩く至は、スーパーのレジから金を持ち逃げすると、滝沢の会社に駆け込んだ。深夜、一人で仕事をしていた滝沢は、無鉄砲な至に、寄妙な親しみを感じるのだった。数日後、滝沢が殺されたという知らせをみつこは受けた。犯人はなんと、兄のしのぶだった。再三、滝沢から金をせびっていたしのぶは、口論となって殺してしまったそうだ。みつこは茫然と、滝沢の葬式を遠くから見守っていた。

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