ボディガード牙 必殺三角飛び

劇場公開日:

解説

“ボディガード牙”シリーズ第二作。全身凶器をつけたような超人牙が、その空手の威力を発揮して、大暴れするアクション映画。脚本は、「ボディガード牙」の中西隆三、監督は脚本も執筆している同作の鷹森立一、撮影は「夜の歌謡シリーズ なみだ恋」の山沢義一がそれぞれ担当。

1973年製作/88分/日本
配給:東映
劇場公開日:1973年10月13日

あらすじ

空手の達人・牙直人は、他の流派から反感を買い、挑戦状を叩きつけられた。牙は師匠徹心会々長・大東徹源の反対を押し切って挑戦を受け、秘技・必殺三角飛びで相手の息の根を止めた。しかし、牙の身を心配して駈けつけてきた妹のマキが相手の一味に両眼を失明させられてしまった。マキを気遣いながら刑務所へ送られた牙は、自ら徹心会と訣別した。獄中で牙は、沖縄空手の名手、南条武と知り合い、意気投合する。数ヵ月後、出所した牙は、マキの治療費の為にと、横浜のナイトクラブ経営者・赤松の用心棒となった。赤松の側近には辰見という、ゴロツキを配下に従えている男がいた。ある日、出所した南条が現われた。驚く赤松と辰見。三人は、三年前に米軍輸送車を襲撃し、大量のドルを強奪したが、一切の罪を南条に負わせたのだった。南条に金を要求され困惑した赤松は、牙に南条を倒すように命じた。牙と南条の激しい格闘の最中、牙は南条に恋人・麻里と一緒に早くこの場をたち去るように耳うちをした。別れ際、牙は南条から赤松たちの過去を聞き、激しい怒りがこみあげてくる。やがて、辰見が躍起に走って単身、南条を襲い殺された。妹の治療費のためにと押さえてきた牙の怒りが爆発した。だが、赤松たちは、牙の不意を衝き、ウィーク・ポイントの眼を狙った。ズバ抜けた破壊力を誇る牙の手刃もその威力を発揮できず、後退する。一斉に襲いかかる赤松たち、その時、牙の体が空を飛ぶや否や、必殺三角飛び……。倒れたのは赤松たちだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.0「ごった煮」ぶりが、スゴい…

2025年2月6日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

単純

1973年公開、東映配給。

【監督】:鷹森立一
【脚本】:中西隆三、鷹森立一
【原作】:梶原一騎、中城健

主な配役
【牙直人】:千葉真一
【南条武】:渡瀬恒彦
【新垣麻里】:水原麻記
ほかに、志穂美悦子、荒木ミミなど。

1.前作から5ヶ月後に公開

ということは、前作を撮り終えるや否や、すぐに撮影が始まったのだろうか。
主人公は、前作同様に牙直人(千葉真一)だが、
設定がガラリと変わってしまったため、シリーズ感はあまりない。

志穂美悦子は前作で、牙直人の妹役の擬斗吹き替えをおこない、ついに本作では、その妹役としてスクリーンデビューを果たした。
いきなり、ライバル流派の襲撃により両目を突かれてしまうが、失明を免れる。

このあたりの調子良さは前作同様だ。

2.荒木ミミが歌う『スキャンダル』

〽️バカぁ、バカぁ…
というフレーズが印象的な曲。

作中、本人歌唱が披露される。
私にすれば、まさにスキャンダルだ。
シースルーの服の下に、バストがくっきり透けている。
昭和の歌手は大変だったんだな。
涙ぐましい感すらある。

3.極真空手バンザイ(まとめ)

極真空手あるいは大山倍達のPR映画のようでもある。
前作同様、大山倍達も出演している。

善と悪が、ノーガードで打ち合う映画。
その合間に可哀想な女性が悪に襲われたり、
ヤク中、トルコ嬢(死語w)など
「ごった煮」ぶりが突き抜けている。

昭和のアクション映画は、
やはりカオスで、
アバンギャルドで、
エログロ込みで、
「ごった煮」ぶりが素晴らしい。

一番印象的なのが、
◆荒木ミミの歌唱シーン
となると、我ながら趣味が低俗すぎてゲンナリする。

自戒とともに、安定の☆2.0

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Haihai

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